2週連続で幕張メッセを訪れたワケは、スマブラのため以外の何でもなかった。
2018年6月17日、幕張メッセのとあるイベントで、スイッチ版スマブラ「大乱闘スマッシュブラザーズスペシャル」で、初の国内試遊会があった。
では、私がそこで新スマブラを遊んだ感触や、当日の会場の様子など記していこう。
ちなみにそのイベントの名前は“RAGE”。“ラゲ”と読む。
ウソをついた。本当は“レイジ”というらしい。
サイバーエージェントが実質的な主催であり、本来はシャドウバースなどのeスポーツ大会として催されているイベントだ。
が、今年は何故かその一塊のスペースを任天堂の象徴的IPであるスマブラが占拠した。
スマブラの人気は突出しており、シャドウバースの3分の1くらいの小さなスペースしか与えられなかったのに、シャドウバースの3倍は人が来たんじゃなかろうか。
スマブラスペシャル体験会プレイ記
この前の記事を見て、私がウダウダ言っているだけでスマブラをやりたくないだけのつまらない人間だと思った人もいるだろう。
だが、私はスマブラを5分間遊ぶために電車に2時間乗り、朝10時に並び、1時間後の11時に整理券を受け取り、さらに約2時間半後の13時25分まで待って、20分待機して13時45分くらいにようやくプレイを許された。
なるほど、WiiUのスマブラにハマれなかった私が、何故たった5分のために6時間近い手間を惜しまなかったのだろうか。
ブログに感想を書いて、みんなに読んでもらうためか?もちろんそれも否定しない。
だがとどのつまり、スマブラが好きだからが1番の理由だ。
私にとってスマブラは特別なゲームだ。
オンリーワンのゲームなのだ。
そして蟻のようにひたすら列に並ぶことでようやく得たプレイの機会。
砂漠で飲む水のように大事に扱わねばならぬ。
1回目のプレイ
まずは練習。せっかくだから、私はインクリングことイカちゃんを使わせてもらおう。
そして1回目の練習試合。ハイスピードの中で右往左往していたら、なんか終わった。
だがインクを飛ばして攻撃はなかなか面白そうだ。詳しくは後述。
ちなみにステージはソニックのところ。
一応64人大会形式の本番となる2回目は、久しぶりにアイスクライマーを使った。
ステージはこれまた昔と変わらぬ シティ。
少し自信はあったのだが、すぐに厳しいと感じた。
アイスクライマー自体、弱体化してるのかもしれない。
やはりマイコンを持ってきているような人は強さが違う。
最後のきりふだで2人バーストしたが、結局ー1で届かず2位。
閑話休題・整理券配布の場所
私と同じように、地方から遠出して来たのだという青年と話す機会があった。
しかし彼は、会場外で整理券をもらってプレイするシステムがよくわからなくて、朝早く来たのに15時代のプレイで初プレイになりそうらしい。
このような試遊イベントでは、人気があるタイトル程、試遊場の近くで整理券を配っていないから注意した方がいい。
何故なら、長い列ができてしまい、会場の通行の妨げになるからだ。
大体は、会場の隅の方で整理券を配布していると把握しておこう。
2回目のプレイ
15時25分になって、2度目のプレイのチャンスが訪れた。
私は今度は勝ちにこだわろうと考えた。
勝つためにどのキャラを使うか。私は過去に想いを馳せた。
64ではピカチュウを使い、DXではフォックスやアイスクライマーが好きで、Xはメタナイト、forではカービィを使っていた私が勝つには。
色々迷って、私の原点だったピカチュウを使うことにした。ちなみに第2候補でヨッシーを考えていたが、今回は使えないようなので諦めた。
で、2回目。15時40分ごろ。
ピカチュウを使い、練習の時はサドンデスで2位になった。
この時、1位になったのはいかにもパリピな男女カップルの男の方だった。
「〇〇強〜い」
なんて女性が言ってるのを見て少しイラッとしてしまったが、次の本番で勝てば問題なかろうと考えていた。
が、甘かった。
本番は狭いステージで気がついたらバーストしてた、の繰り返しで0撃墜5落下という屈辱的な最下位。
カップルに揃って負けたのは悔しかった。結局、GCコンを持ち込んでいたネスを使った男が勝利したが。
3回目のプレイ?
3回目もやる機会があるかもしれぬと思って整理券だけ覚悟しておいたが、VTuberのゲーム大会が見たかったので、そちらを優先した。
スマブラは確かにオンリーワンだが、今はナンバーワンではないのだ。
スマブラのためにメッセを訪れたと言ったのはウソかって?
アレは本当だ!
だってVTuberのゲーム大会は1週間前くらいに発表されただろう。対してスマブラ新作の体験会は、3月の発表時からもう予定されていたことだし、その時からメッセに来る計画を立てていたからね。
プレイの感想をまとめると
正直に言おう。
5~10分のプレイじゃ大したことは分からん。
一つ言えることは、これがスマブラだということだ。
劇的な変化はもたらされなかった。
しかし今までのキャラクターが大量に登場するという大盤振る舞いは、大変な努力によるものだ。
さらなる新キャラが追加されていくのならば、マニアックながらカジュアルに遊べ、かつ真剣勝負も可能な対戦ゲームにもなるだろう。
eスポーツにもなるし、パーティゲームとしても遊べる。
しかもスイッチであるから、携帯機としても据え置き機としても遊べる。
スマブラスペシャルは硬軟両面を合わせ持つ、"究極のハイブリッド対戦ツール"となるかもしれない。
これは新しいゲームではない。
だがこれは間違いなく、20年という歴史における集大成になるだろう。出し惜しみはしない、そんな意気込みがある。
大雑把なキャラの使用感
インクリング
特徴は、個人的にはマリオにリーチが伸びたようなキャラだとも感じた。インクをかけて相手の動きを鈍らせることができるが、その代わりバースト力は控えめな印象だった。
Bでスプラシューター。インクをまき散らす。
床のインクに相手が捕まると、足を取られて動きが鈍くなる。
B↑の復帰技はスーパージャンプ。ほとんど復帰専用。
B→でスプラローラー。相手を地中に埋め込むという謎性能。
B↓でスプラッシュボム。やはりインクをまき散らすが、どう使えばいいのかよく分からん。
詳しくは下のサイトを参照されたし
『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』、初参戦のインクリング(イカ)の全必殺ワザ、スマッシュ攻撃を最速解説!【E3 2018】 - ファミ通.com
アイスクライマー
復活したアイスクライマー。2人1組という反則的なキャラだった。
「X」で一度相手を掴んだら連続して投げられるという狂気のコンボがあり、「for」では殿堂入りしてしまったキャラである。
私はDXの時の彼らが好きで、掴みからの確定スマッシュなどかなり強い印象があったのだが、なんか全然吹っ飛ばせないという印象だった。
バースト力が弱くなっているやもしれない。
その他の追加要素
キャラ
リンク、バクダンもBTW仕様のリモコンバクダンになった。
ゼルダは神トラベースの見た目になりかなりかわいくなった。夢幻の汽笛のファントムなどは続投。
ガノンドロフ、どのスマッシュも剣になって攻撃範囲が広くなった。
リトルマックは空中戦も少し戦えるようになった、らしい。
アイテム
モンスターボール
モンボから出現するポケモンは、キテルグマやアローラライチュウが新規に参戦。
偽スマッシュボール(スマッシュボーム)
爆弾。本物よりも横の線が太い。これを破壊すると自分がバーストしてしまう。
空中を漂っている時は見分けつきやすいが、地面にゴロンと転がる時もあり、その時は本物か偽物か見分けがつきづらい。
スピード感が上がった?
壇上に上がった強者プレイヤー達は、「ゲームスピードが上がった」と口を揃えていた。ほとんどがGCコンを手にしていた歴戦の強者たちのコメントだから、きっと事実なのだろう。
いよいよ老体には辛いゲームになったやもしれぬ。
ただし、爽快感はforシリーズよりも増したようだ。