【独占インタビュー】剣盾で復帰間近!帝王ボーマンダの現在と、さらなる進化の可能性
今回は、ポケモンバトル界の"怒れる暴君"、ボーマンダ選手にインタビューを決行した。
もともと気難しい彼は、ポケモン剣盾DLC、冠の雪原の登場を前にして今何を感じているのだろうか。
ズバリ取材してみた。
関連記事:
※この記事は事実をもとにしたジョーク創作記事です。
剣盾での出場停止には「いかり」を感じた。
――やあボーマンダ、久しぶりだね。今日はよろしくお願いするよ。
「やあ、久しぶり、よろしく。今日はせっかくこういう機会をもらったので、オレの言いたいことを全部ぶちまけるつもりだ。覚悟してくれよ?」
――おお、それは楽しみだね。では早速なんだけど、ポケモン剣盾で出番を与えられなかったことに対して、何を感じていたかな?
「『いかり』を感じたよ。当然だろ。アローラでのオレは、キャリア最高の時期を過ごしていたんだ。
『じしんかじょう』だと思われるかもしれないが、オレはアローラでポケモンバトル界の"キング"になっていた。WCS2019の決勝を見ただろ?伝説のポケモン達の戦いの中で、最後に残ったのはオレ同士だった。
オレはメガシンカして、火力も耐久も素早さも、全てを兼ね揃えていた。自信満々でガラルにも向かう気だったのに、『キミは強すぎるから出場停止だ。あとメガシンカも没収だ』って言われたんだ。ゲーフリはオレの事をよほど気に入らなかったらしい。
これでキレない奴がいるのか?キリストやブッダでも、ブチキレているよ」
――確かに、君にとって辛い出来事だったね。剣盾発売からこれまでの間、何をして過ごしていたんだい?
「しばらくはもうどうでもよくなって、バトルのことを考えるのをやめた。オレは元々『そらをとぶ』ことが夢だったから、故郷のホウエンやあちこちを飛びまわっていたね。 GOに出張したりして、それなりにリラックスしたオフが過ごせたんじゃないかな。
で、DLCが発表された頃やっと思い出して、少しずつトレーニングを再開したんだ。ポケカにも出たし、ポケマスで、ゲンジのおっさんに稽古をつけてもらったりもした」
――そしていよいよ、冠の雪原で、君の復帰も濃厚とされているね。
「その点に関しても、大いに不満だね。ゲーフリはガブリアス、カイリュー、メタグロス達には内定通知を届けた。
でもオレにはなにも来てない。当然出られるものだと思ってるけど、少し不安だよ」
――君は人気も実力もあるし、他の600族が内定しているので、大丈夫だと思うけど、やはり心配になるよね。
「もしかしたら、ゲーフリはオレが強すぎて、恐れているのかもしれない。彼らは、オレに限らず、貢献してきたポケモンに対しもっと敬意を払うべきなんだ。
もし出れなかったら、『あばれる』や『げきりん』どころじゃ済まないかもしれないね」
――それは怖い。まあ、もちろん出られる前提として、ガラルでまたトップを目指す自信はある?
「もちろんさ。また『じしんかじょう』だと言われるだろうが、ダイマックスはオレにとって最高のパワーアップだね。もう完璧にイメージは掴んでいる。早く戦わせてくれ!」
ダイマックスで、再びトップを獲れる自信はある。
――ダイマックスで、具体的にどんな戦い方をイメージしてる?
「ギャラドスが、オレのロールモデルになってくれた。ヤツとは特性も同じだし、お互いにタイプ一致の『ダイジェット』が使える。
だが素早さも総合種族値もオレの方が上だ。つまり、素早さも火力も上げまくったオレ様は、誰にも止められない。簡単なことだろ?」
――なるほど。ところで、ギャラドスは現在ランクマッチで2か月間出場停止されているけど、それについてどう感じたかな?
「いいザマだね!少しはヤツもオレの気持ちを味わえただろう。それでも2ヶ月なんて、まだ大したことない。
解禁後はお互い暴れたくてしょうがないだろうから、全力でぶつかり合おうぜ!」
エースバーンは、オレの敵じゃない。
――ガラルの新ポケモン達について、何か印象を聞かせてほしい。例えば、エースバーンについてはどうかな。
「エースバーン?ヤツはまだ青っちいね。おっと、青いのはオレの方だったかな(笑)」
――ハハハ、確かに(笑)
「まあオレの敵じゃないね。まずは一発『いかく』でビビらせて、あとは『ダイジェット』の撃ち合いで倒せるさ」
――なるほど、じゃあ他にライバルになりそうなポケモンはいるかい?
「そりゃドラパルトで間違いない。アイツは速すぎる。速すぎてもうなんでもできる。『いかく』が効かないのも厄介だ。
もちろん、オレの方が耐久は上だし、先に『りゅうのまい』か『ダイジェット』をすれば勝てる。
だがそれでも、ヤツの素早さはとんでもないレベルだってことだ。オレがメガシンカしてやっと20上げた以上の素早さを、ドラパルトは生まれながらにして持ってるんだ。恐ろしいヤツだよ」
――君がそこまで評価しているなんて、珍しいね。
「だが最終的には、オレが勝つことになる」
――じゃあアーマーガアはどうかな。彼は、ガブリアス選手も高く評価していたけど。
「あのカラスか。良いタイプを持っているし、オレにとっては不利な相手になる。でもオレからしたら、アーマーガアは種族値不足で、"えげつなさ"が足りないな。一線級で生き残るには、なにかもっと怖い技を覚える必要がある」
ボーマンダがコンビを組みたい新ポケモンは……?
――じゃあ逆に、コンビを組んでみたいポケモンはいるかな?
「オーロンゲだな。アイツに壁を貼ってもらって、オレが『りゅうのまい』。最高の展開だろ?」
――ダブルバトルではどうかな?
「イエッサン♀と……、やっぱりオーロンゲかな。ただダブルではオレを対策した霰パが増えると予想している。誰か鋼タイプで『ワイドガード』が使えるやつはいないか?」
――残念ながら、新ポケモンにはいないね。伝説を除けばギルガルドしかいない。
「そうか。正直、ガラルのルーキーで、オレと組むのにふさわしいヤツはあまりいないようだ。結局は、カバルドンやギルガルド、あとカプ系のヤツらと組むことが多くなるだろうな」
――そういえばギルガルドだけど、種族値を下げられてしまった。これについては何を感じた?
「もちろん、『いかり』さ。ゲーフリの横暴に対する、ね。オレは誇り高き"600族"だから、1でも下げることは許さないね。ギルガルドも共に戦ったチームメイトだから、許せない気持ちだったよ。
もし弱体化されるとしても、せいぜい『はねやすめ』がなくなるくらいが限界さ。もう十分休んだので、必要ない技だからね」
ボーマンダと、往年のライバルたち。
――ここからは、これまでに戦ってきたライバルたちについて、改めて振り返ってみよう。まず真っ先に思い付くのは誰かな?
「オーケイ。1番のライバルといえば、ガブリアスしかいない。オレがアローラで"キング"になる前は、間違いなくヤツが"キング"だった。後輩なのに常にオレの少し上をいくような、厄介な相手さ。
そして先輩にあたるカイリューもだ。ガラルでは『ダイジェット』を撃つドラゴンとして、ライバルになるだろう。
オレ達はドラゴンの代表として長年戦ってきたのに、一緒に出禁にされた。おそらくオレ達の間にしか分からないものがあると思うよ」
――今戦ったら、もちろん君が勝つ?
「当然だ。ただ2体とも簡単に勝てる相手じゃない。ガブリアス戦ではお互いダイマックスしあって、『いかく』『ダイジェット』と弱点保険で、オレの方が少し有利だと見ている。
カイリュー戦も、素早さの高さでオレが有利だね」
――他には、ゲッコウガはどうだい?
「アイツか……。ゲッコウガは、アローラでのオレにとって、天敵だった。顔も見たくないしヤツはまだ出場禁止でいいと思うけど、そうもいかないだろうな。ダイマックスでさらにメチャクチャやってくるはずだ。
上手く先にオレの素早さを上げて、ブチ倒したいぜ。ダイマックスしてヤチェの実(氷半減の実)なら、実質等倍だ。正面からだって殴り勝ってやるよ」
――あとは、ミミッキュやトゲキッスなど、強化されたフェアリー勢についても、何か対抗策はある?
「ミミッキュは誰にだって厄介だ。一回だけ無敵なんて、ズルいだろ、あんなヤツ。今も出場停止みたいだけど、9世代では真っ先に出場停止にしてくれよな。
だがオレは、ヤツに勝てる自信しかない。なぜなら素早さが上だからだ。これが1番デカい。そして『いかく』、『ダイスチル』、弱点保険、全てが有効だからだ。
トゲキッスは、これまでのヤツとは別ポケモンになったようだな。タイプは不利だが、やはり素早さの差で『ダイジェット』の打ち合いになれば、オレが勝つね」
――では、ディフェンシブな受け系のポケモンで、君が最も強力なライバルだと思うポケモンは?
「わかった。だけど、これから話すのは、オレはどんなポケモンにも勝てるという前提だ。それを忘れないでくれよ?」
――ああ、よく理解しているよ。
「そうだな……。例えばポリゴン2とカプ・レヒレなんかは、『ダイアース』と弱点保険のコンボでどうにでもなると思っている。
クレセリアはそのコンボも通用しないので、少し厄介だ。ヤツならオレの『ダイジェット』も余裕で2耐えするだろうしな。ギルガルド達とのコンビで、上手く攻めていく必要がある。しかしヤツもヒードランとのコンビで対抗してくるだろうし、結局はゲッコウガとかに任せることになるかもしれないな。
あとはそうだな、アッキの実天然ピクシーも、少し面倒な相手だ。コイツもギルガルドの助けが必要だ」
ボーマンダの最大のライバルは、ボーマンダ自身。
――じゃあ最後にこれだけは聞きたい。ボーマンダ、キミ自身との戦い(ミラー)においては、どうやって勝つつもりだい?
「オレ自身と?それは最も難しい質問だ。オレ自身は最も強大な敵だからだ。最大のライバルだと考えているよ。
スカーフとかタスキとかで小細工はできるかもしれないが、最後は自分とチームメイトを信じるしかない」
――ボーマンダ、今日はありがとう。じゃあ最後に、ガラルで君を待っているトレーナーに一言お願いできるかな。
「もうすぐキミ達に会えることが楽しみだ!ガラルでも、オレがナンバーワンであることを証明するよ。一緒に疲れ果てるまで、破壊を楽しもうぜ!
それと、次の人気投票では、フライゴンやメタグロスよりオレに入れてくれよな!」
(ポケモンオブザイヤー2020で、ボーマンダはホウエン12位だった)
後日談(10/26追記)
(後日、冠の雪原リリース後の10月26日、私はボーマンダに電話を入れた)
――ボーマンダ、剣盾出場、本当におめでとう。心から祝福するよ。
「ありがとうな!メチャクチャうれしいよ。ガラルで、オレはまた自分の時代を作ると宣言する。オレの活躍をしっかりと見届けてくれ!」
――新技の「ダブルウイング」も習得したね。それについてだけ一言いいかな?
「新たなオプションが増えて、とてもポジティブなことだね。『はねやすめ』はなくなったが、前も言った通りもう必要ない。殴って倒す。それだけだ」
――活躍を楽しみにしているよ。それでは、また来シーズンに会おう。
「ありがとう。それじゃまた会おう!」
※この記事は事実をもとにしたジョーク記事です。
画像素材:ひこちゃんず!様