やすおかのポケモンなどブログ

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エースバーン、トゲキッスなど。シリーズ6で禁止ポケモン達の罪状を読み上げる【ポケモン剣盾・鎧の孤島】

鎧の孤島、ランクマ禁止ポケモン達の罪状を考える

ポケモン剣盾・鎧の孤島が解禁されて、はや2か月。なんと、ランクマッチに大規模なテコ入れが実地された!

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9月・10月は、7月のシーズンでシングルとダブル上位10位以内のポケモン、計16体が使用禁止になる。
公式のレギュラーシーズンで、伝説のポケモン以外が禁止されるのは初めての事だ。


禁止ポケモン一覧

  • エースバーン
  • ゴリランダー
  • ドラパルト
  • トゲキッス
  • ポリゴン2
  • ミミッキュ
  • ギャラドス
  • カバルドン
  • ドリュウズ
  • ジバコイル
  • ガオガエン
  • イエッサン
  • バンギラス
  • エルフーン
  • コータス
  • フシギバナ



シングル・ダブル合わせての統計なので、シングルであまり見かけないイエッサンも、シングルで禁止という悲しい事態も起こっているが。(しかもダブルで使われるのはほぼ♀なので♂は完全にとばっちり)

 


新たな禁止が生まれた経緯と、歴史。

鎧の孤島解禁後のシーズンは、出禁になってたポケモン達が復活した。
そして剣盾初期のカオスな環境から、また一部のポケモンが活躍する環境に収束してきた。

が、剣盾初期の、割と多様なポケモンが活躍する環境も、悪くはなかった。どうやらゲーフリもそう思っていたようだ。


むしろ、剣盾発売前に一度大ナタを振るったゲーフリにとって、環境上位で活躍するポケモンを、レギュラーシーズンで禁止することなど何のためらいもなくなった
と言った方がいい。人間は慣れる生き物だからね。

もっとも、公式大会に限れば、ポケモンが禁止されるのはこれが初めてではない。
古くは、1999年、第1世代末期のニンテンドウカップ99においても、ケンタロスなどが禁止になっていた。

ニンテンドウカップ'99 - ポケモンWiki


奇しくも、ギャラドスとフシギバナは、その当時も禁止されていた。(同系統も入れればレアコイルも)
それ以外でも、新作発売後の年のWCSルールは、地方図鑑限定のダブルバトルが恒例だった。
つまりその地方図鑑にいないポケモンは、事実上の禁止指定だった。
いずれも、レギュラーシーズンではなかったので、そこまで気にする人がいなかったというのもあるが。

禁止ポケモン達の罪状紹介



エースバーン【シングル1位・ダブル3位】

罪状:【すべてを破壊した罪】
原告:ほとんどすべてのポケモン達
本人コメント:「なんでオレがレッドカードなの!?レフェリーちゃんと見てよ!」

主文
リベロ・エースバーンは、環境の全てを破壊した最強のストライカーだった。

キョダイマックスして、命の珠を持ち、S119から全てタイプ一致の恐ろしいシュートを連発し続けた。

サッカー選手のくせに、拳を振るったり飛び膝蹴りをかましたりもした。それだけでも、もうレッドカードものだ。

 

恐ろしいシュートの数々

  • キョダイカキュウ:威力160の炎技。相手の特性無視。基本物理だがごく稀に特殊技の場合もある。(元技:かえんボールなど)
  • ダイジェット:威力130の物理飛行技。追加効果で素早さが1段階上がる剣盾最強技。(元技:とびはねる)
  • ダイナックル:威力95の物理攻撃技。追加効果で攻撃が1段階上がる。元技も含めサッカー選手とは思えない暴挙。(元技:とびひざげり)
  • ダイサンダー:威力130の特殊電気技。追加効果でエレキフィールドを展開する。ギャラドスを粉砕するために搭載された特殊技。副次的な効果として、ねむり対策にもなる。(元技:エレキボール)

 

メッシやロナウドも震撼するような恐ろしいシュートの数々を撃ち込んできた。
スピード、パワー、テクニック、まさにすべてを兼ね揃えた対策不可能な真のエースストライカーだ。

ダイマックスしなければそこまで強くないという説もあるのだが、「ふいうち」を覚えたり、スカーフ「とんぼがえり」での様子見もあるから気は抜けない。特殊型の奇襲もある。
構築単位で対策しなければ、もはや彼を止めることはできなかった。そういった意味で、エースバーンは環境をめちゃめちゃにした。
それまで環境のトップにいたディフェンダーのアーマーガアなどは、瞬く間に駆逐された。

よって、最も出禁がふさわしいポケモンだったと言える。FIFAに問い合わせても同じことを言うだろう。



ゴリランダー【シングル2位、ダブル1位】


罪状:【専用技もらいすぎ罪】

原告:トリトドン、ヌオー、ガマゲロゲなど。
本人コメント:「私は草タイプの誇りのために戦った。この判決は不当だ」

主文
ゴリランダーは、従来の草タイプポケモンのイメージを払拭した。
これまで草タイプと言えば、「キノコのほうし」で眠らせたり、「やどりぎのタネ」でネチネチといやらしく戦う戦法ばかりだった。
ゴリランダーも「やどりぎのタネ」を使う奴も中にはいるが、基本的には殴り合いを信条とし、これまでになく勇敢でパワフルな草タイプだった。


しかし、彼はその力を手にするために専用技をもらいすぎた。
「がんせきふうじ」などの強化版である「ドラムアタック」だけならまだしも、「グラススライダー」という実質専用技が強力過ぎた。フィールドで実質威力91のタイプ一致先制技だ。
その上キョダイ技「キョダイコランダ」という超威力・特性無視技でミミッキュも粉砕する。
これらはすべて、やはり専用の特性グラスメイカーとのシナジーも抜群で、全て威力が1.3倍になる。

さらに多くのポケモンが没収された「はたきおとす」もなぜか使える。ダブルで重要な「ねこだまし」も覚える。

 

原告であるトリトドン、ヌオー達の訴えが認められたのも当然と言えるだろう。

トゲキッス【シングル4位・ダブル2位】

罪状:【超強化されたのに未だに運ゲーしてくる罪】
本人コメント:「え~、私が何かしましたか~?」

主文
トゲキッスは以前から、だいぶ嫌われていた。

そのかわいらしい見た目に反して、やることが鬼畜なのだ。特性てんのめぐみと「エアスラッシュ」のシナジーによる怯みゲーを仕掛けてきたからだ。
それでも火力・素早さ・耐久もどれも半端なことから、以前はまだ何とか許されてきた。

 

が、剣盾ではダイマックスによりそれら全てが強化されて、隙の無い最強の特殊アタッカーになった。
そしてダブルではダイマックスキラーの技「このゆびとまれ」が使える数少ないポケモンなので、サポート役として非常に優秀だ。

が、こんなに強くなったのに、未だに運ゲーを仕掛けてくる。シングルではあいかわらず「エアスラッシュ」の6割怯みで強引に突破を狙ってくるし、ダブルでも持ち物ピントレンズ+特性きょううんのコンボで5割急所を狙ってくる。

 
運ゲーを嫌う実力派のトレーナーにとっては、あの笑顔はヘイトの溜まる存在でしかなかっただろう。

 


ドラパルト【シングル3位・ダブル9位】

罪状【速すぎる罪】
本人コメント:「僕はまだ新人だし、このような経験は初めてなので、何を言ったらいいのか……」

主文
ガラルで新しく登場したドラゴンの600族、ドラパルト。
ここ最近の600族はイマイチパッとしない存在だったが、「俺が新時代の主役になる」という意志を持って登場したのが、このドラパルトだ。

新しい竜王となるべくして生まれたドラパルトは、中速ポケモンの「ダイジェット」やこだわりスカーフなどをそこまで苦にしない。

 

とにかく速すぎる。素早さが142で、合計種族値が600。もうこれだけで何でもできる。

ポケモンバトルにおいて素早さは絶対だ。

素早さが全てではない、全てではないが、高ければ高い程優位に立てる。それを身をもって示してくれたポケモンだった。

めちゃくちゃ素早いので、どんな努力値の振り方をしたって、何を持たせたって強い。

バトルの最初やバトルの最後のターン、相手より先に動けるという優位性があることの、なんと心強いことか。


ドラパルトよ、君はあまりにも速すぎたのだ。よってスピード違反で取り締まられた。



ポリゴン2【シングル5位】


罪状:【安定感がありすぎる罪】
本人コメント:「やっと復帰したのに、2か月で出場停止とかひどいじゃないですか」

主文

ポリゴン2は、ガラルでもポケモンバトルにおける守護神だ。

どんな環境でも、こんなに安定感があるポケモンは他にいないだろう。
弱点が1つしかなく、進化の輝石により圧倒的な耐久がある。
そう、ポリゴン2は物理も特殊も耐久がありすぎる。


「どくどく」の没収は痛かったが、元々そこそこの火力もあり、ダイマックスとの相性もよい。相手のダイマックスをダイマックスで、いとも簡単に迎撃できる。
相手側に「どくどく」持ちのポケモンが減ったのもプラスだった。

エースバーンやウーラオスなど一致格闘技を持つ相手には厳しいが、それ以外ならダイマックスと技構成次第ではどんなポケモンにも撃ち勝てる可能性がある。
「みがわり」を持たせれば「どくどく」持ちの耐久ポケモンだって完封だ。
そしてポリゴン2同士で「みがわり」するとかいう不毛な対戦を生み出してしまったのが、今作の彼最大の罪である。

 

 

ミミッキュ【シングル6位】

 罪状:【化けの皮がふざけてる罪】
原告:ドラゴンタイプの皆さんや、数々のマイナーポケモン

本人コメント:「……」(取材陣に対し黙秘を貫いたため無し)

本文

ばけのかわは、アローラ時代から以上に強かった。どんな攻撃でも一度だけ無効化できるなど、強いに決まっている。ストッパー、抜きエースとして優秀過ぎる。

むしろ、今までBANされなかったのを寛大に思って欲しい。


加えて、ダイマックスとの相性の良さ。Zワザよりも厄介じゃないか。
「ダイフェアリー」も「ダイホロウ」も性能と噛み合いすぎている。「一時はダイマックスはミミッキュのための新仕様だ」とも噂されたほどだ。
守備時に相手のダイマックスを1ターン稼げるという意味でも、化けの皮の存在は大きい。

また単なるアタッカーだけならまだ許せるが、さらにサポート型もあるのは看過できなかった。
「おにび」「でんじは」「のろい」「トリックルーム」、もうコイツなんでもありか。

最近はエースバーンの「キョダイカキュウ」などの上位にメタが増えたとはいえ、唯一無二の強さを持つミミッキュは、エースバーンらと同等に当面の間禁止が妥当である。



ギャラドス【シングル7位】

罪状:【今も昔もバランスよく強すぎる罪】
本人コメント「俺が禁止されるのって、20年ぶりくらいか?」

火力・耐久・素早さ・強特性・タイプ・技を兼ね揃えていることが、強いポケモンである条件だが、ギャラドスは、相変わらずバランスよくそれらを備えていた。

弱点と言えば、素の素早さがそれ程でもないのと、電気が4倍のことくらいだ。

 

剣盾ではダイマックス、特に「ダイジェット」との相性の良さもあり、物理の積みエースと言えば、まずギャラドスがファーストチョイスに挙げられるほどだった。

「ダイジェット」で殴りながら積んでもよし、今まで通り「りゅうのまい」をしてもよし。

特性も攻撃重視の「じしんかじょう」、守備重視の「いかく」とどちらも強力で、エースにも、エースバーンのストッパーにもなることができる。
裏にカバルドンを入れれば苦手な電気技も牽制できるし。
加えて豊富な技である。「ちょうはつ」や「でんじは」による補助は相変わらず、攻撃技は草タイプの「パワーウィップ」を何故か習得して、パワーアップした。

 

だが、そこにエースバーンのような理不尽さは、あっただろうか?
ギャラドスは、初手から圧倒的素早さで滅茶苦茶蹴り飛ばして相手を崩壊させる、などとという過激なマネはしない。

強いが、決してやり過ぎない。それがギャラドスが今も昔も環境に入る要因ではなかろうか。

そのために、過度にゲーフリに目をつけられることもなく、弱体化や出禁などをこれまで免れてきた……。

 

むしろギャラドスに対する禁止は、初代からずっと活躍してきた故の、栄誉の勲章であろう。

 

ジバコイル【シングル10位】

罪状:【環境に刺さりすぎて調子に乗りすぎた罪】
本人コメント:「え、私が!?ロトム君ならともかく、何かの間違いでは……」

従来のジバコイルは中堅クラスで、とても禁止になるようなポケモンではなかったが、奴は今回少し調子に乗り過ぎたようだ。

鎧の孤島のジバコイルは、耐久ポケモン完封&ダイジェットアタッカーに強いという理由で一躍強豪の仲間入りをした。


「てっぺき」+「ボディプレス」という新ムーブを身に着け、物理を流しながら耐久詰みアタッカーとしての新たな顔を見せた。
「みがわり」搭載すればドヒドイデ・ラッキー・エアームドは何もできないし、上手く展開すれば天敵のドリュウズだってうかつには手が出せない。

技範囲はメインが電気・鋼、サブウェポンが上述の格闘技だけで恐ろしく狭いように見えるが、これが見事に環境に刺さっていた。

飛行技4分の1などの耐性も相まって、ギャラドス、トゲキッスという厄介なダイマアタッカーをストップでき、自身もダイマックスとの相性も良さを発揮した。

まあロトム、パッチラゴンを差し置いて電気タイプの禁止枠に指定されるのは、いささかかわいそうだが。
特にロトムはフォルムチェンジは別個体として扱われるので、水・火・その他を合わせたらジバコイルより多く使われていたはず。あいつら上手くやりおったな。



イエッサン【ダブル5位】

罪状【サポート役なのに火力まで上がってしまった罪】
本人コメント:「次のシリーズでは皆さんをお守りできないみたいで、残念です」「彼女が強すぎるせいで僕までとばっちりってマジ!?」



イエッサン♀は、ダブルでサポート役として優秀だった。
数少ない「このゆびとまれ」の使用者で、なおかつ特性サイコメイカーで「ねこだまし」を封じてくる。
それだけならまだかわいい存在だったが「ワイドフォース」という実質専用技が厄介過ぎた。
この技は威力80なのだが、タイプ一致+技の効果+フィールド補正で実質234の2体同時攻撃になる。

 


サポートもこなせるのに火力まで高くアタッカーもある、という点ではトゲキッスと同様である。

イエッサン♂はほとんど活躍してないのにとばっちりで、次シリーズの環境に出られないのは残念である。