やすおかのポケモンなどブログ

ポケモンの記事を書くと見せかけていろんなゲームの記事を書いてます。ポケモンは対戦派ですが、一番重要なのは楽しむこと。まだ見ぬ未開の地を求めて

【考察】ポケモンHOMEの料金がポケモンバンクより高い理由は?

ポケモンHOMEの利用料、年1960円は高い?安い?

2月にリリースされるポケモンHOME(ポケモンホーム)の情報が、1月28日に発表された。

https://www.pokemon.co.jp/ex/pokemonhome/

様々な新機能が目を引くが、中でも気になったのが、年間の利用料金が1960円という事だ。 

 

ポケモンHOMEのイメージ

 

安い!高い!

様々な意見はあると思うが、高いという派は、ポケモンバンクと比較してしまうのではないだろうか。

なんせあちらは500円だった。「4倍になった!高い!」と感じてしまうのも、無理のないこと。ディズニーランドが7500円から8200円になるよりも、よほど割合的には増えている。

 

 では、何故バンクよりも高くなったのだろうか。できる限り考察してみよう。

ポケモンHOMEが高くなった理由は簡単なこと。

 ポケモンHOMEが、ポケモンバンクより4倍高いのは当然の理由がある。

それは複数のプラットフォーム間での移動、使用ができるようになったということだ

 

ポケモンバンクは、3DSだけのものだった。

ポケムーバーを入れたって、互換性があるDSと3DS間のみで済んだ話だ。

 

しかしポケモンHOMEは、まったく話が違う。

互換性のない3DSとSwitchを繋げるだけでなく、そもそも任天堂ハードでも何でもないスマートフォンとも繋げる必要が出てきた。

しかも、Switchとスマホ向けアプリケーションとして、それぞれにリリースされる。

開発・維持・運用コストが格段に上がることは、私のような詳しくない者でも容易に推測できる。

 

 ポケモンバンクとポケモンHOMEは、実の所、似て非なるものである。

 

 ポケモンHOMEとポケモンバンクの違い

ポケモンバンク(+ポケムーバー)

  • ポケモンを最大3000匹預けることができる。
  •  ポケモン本家の過去作からポケモンを連れてくることができる、ただし世代が違うと基本は戻せない。(DSから連れてくるにはポケムーバーという無料アプリを使う)
  • 3DSのみで利用できる。
  • 全国図鑑の機能がついている。

 

 

 ポケモンHOME

  •  有料版ではポケモンを最大6000匹預けることができる
  • ポケモン本家の過去作からポケモンを連れてくることができる、ただし、戻すことはできない。(3DSから連れてくるにはポケモンバンクが必要)
  • ポケモンGOからもポケモンを連れてくることができる。ただし戻すことはできない。
  • Switch・スマートフォンでそれぞれ利用できる。
  • 全国図鑑の機能がついている。
  • ポケモン交換ができる。
  • ポケモン対戦のデータを見られる。

 

簡潔にまとめると、

  • 互換性がないSwitchと、3DS、スマホの連携
  • スマートフォン版・Switch版で同期・連携できる。
  • ポケモンGOとの連携。
  • ポケモン交換ができる。
  • ポケモン対戦のデータが見られる。

という点で、バンクとHOMEは大きく異なる。

開発・維持コストの増加、サービス量の増加。

以上のことから、利用者に請求する料金が増えた。

 

 

"大人向け"のサービスになったポケモンHOME

ポケモンHOMEは、少し大人向けのサービスへとシフトしたようだ。

何故なら、ホームページにこのような一文がある。

 

※16歳未満の方は、『Pokémon HOME』のフレンド機能をご利用いただけません。

 

フレンドと交換するという当たり前の機能が、16歳未満には制限されている。

小中学生は、インターネットで得体のしれない相手と遊ぶよりも、身近な友人と遊びなさいという事らしい。

 

実際、その指摘は正しい。SNS等でフレンドを募る行為は、リスクも伴うからね。

未成年だと分かったとたん、声をかけてくる危険な大人も存在する。

 

 このような年齢制限は、今までのポケモン本家にはなかった。

ポケモンHOMEとは、インターネットに慣れた、少し大人のヘビーユーザーを意識したサービスなのだろう。

 

 言い換えれば、ライト層は別にターゲットにしていない。

ストーリーをクリアしたら終わり、という層には、ポケモンHOMEはほとんど不要なものなのだ。

 少なくとも、任天堂はそのようにターゲッティングしているだろう。

 

PGLを無料で9年間も提供してもらったことを忘れてはならない。

ポケモンHOMEは、2010年から続いていたポケモングローバルリンクの"代替品"でもある。

このサービスはポケモン対戦を楽しむ人にとっては、無くてはならないツールだった。

 

※追記:今やPGLは、跡形もなく消滅した。(2020/03/09)

 

XY以降は、対戦で使用されているポケモンのランキングや技・特性・持ち物・性格が詳細に分かるのだ。

また、インターネット大会では、必ずこのサイトで認証する必要があった。

公式の世界大会だけでなく、特殊ルールの限定大会も2か月か1か月に1回開催され、楽しませてくれた。

 

任天堂とゲーフリ、クリーチャーズは。これを9年間(ポケモンのデータだけでも6年間)も、無料で提供してくれていた。

最初は、皆「こんなサービスを無料でいいのか!?」とありがたがっていたはずだ。

しかしそれが時を経て、いつの間にか「無料で当然だ」という考えに陥っていたなら、我々はあまりにも傲慢だった。

 

繰り返すが、運営側は、ポケモンをそこまでやりこまないライト層には全く必要ないであろうPGLを、無料で9年間も続けてきたのだ。

しかし、2020年になり、PGLも役目を終える時が来た。

やはりヘビーユーザーには最低限の対価を払ってもらおう、と。そんな当たり前の方向へ舵を切った。それだけのことである。

仕事には対価を支払う。それは当然のことなのだ。ブラック労働を生み出さないためにね。

働き方改革は、労働者や経営者のみならず、消費者の意識改革も必要という事だ。

 

今、期間定額プラン(サブスクリプション)というのは、インターネットビジネスの主流になってきている。

映像ならAmazonプライムや、ネットフリックス。

ゲームならPSフリープレイや、オリジンプレミアムなどがそう。ポケモンもそういった流れに迎合していくようだ。

 

スマホ・Switch間の通信で、信頼性は確保されるのか?

さて、Switchとスマホの通信は、技術的な面で本当に信頼できるのか?という不安はつきまとう。

私も以前、ポケモンGOとピカブイを連携させようとして、GO側のポケモンデータの一部が消えてしまうトラブルにあった。

 

www.mikai.jp

 

これがトラウマになっているのもあり、ポケモンHOMEへの信頼性も、多かれ少なかれ疑問視している。

少なくとも最初のうちは、消えた時のショックが大きいポケモンは預けない方がよさそうだ。

育成済み個体とか、色違いとか、幻のポケモンとかはね。

 ポケモンの保全や転送を確実にできて、"信頼性"を確保できるか。それが、ポケモンHOME最重要の課題となる。年2000円が高いか安いかの議論など、二の次だ。

 

 まとめ

  • ポケモンHOMEがポケモンバンクより高くなったのは、技術的な理由や、正当な対価を求めるようになったから。
  • ポケモンHOMEとポケモンバンクは、似て非なるサービスだ。
  • ポケモンHOMEは、ライト層をターゲットにしていない。
  • ポケモンHOMEが高いか安いかよりも、確かな"信頼性"があるかどうかの方が、重要だ。