ポケモン界の"主人公"ことガブリアスの素顔に迫る
今回は、剣盾にDLCで追加参戦することになったガブリアス選手にインタビューをおこなった。
長年ポケモンバトルの第一線で戦ってきた彼は、今何を感じているのだろうか。
ズバリ取材してみた。
ガブリアスの最近の様子は?
――やあ、ガブリアス。最近の調子はどう?
「やあ。俺は今、南国のアローラでオフを満喫してるよ。こんなに長いバカンスを取ったのは、2006年のデビュー以来初めてだね」
――正直、剣盾で出番を与えられなくてどう思った?
「出れないと分かった時は、正直、残念な気持ちだった。でも今は、『たまにはそんな時もあってもいいんじゃない?』って、楽観的にとらえてるよ」
――悔しくはなかった?
「悔しさは、今は特にないね。俺はもう十分に戦ってきたさ。たまには、ドラゴンの先輩や若手を立てないとね。
それに、いずれまた戦いの舞台に戻ることは分かっていた。今はその時に備えて、じっくり英気を養っているところだよ」
――休みの間は何をしてるの?
「ビーチで"すながくれ"して遊んだり、色々さ。と言っても、毎日遊んでるわけじゃないよ。試合がないだけで仕事はあるからね。GOにも出てるし、最近はシロナさんとポケマスにも出たね」
――剣盾に参戦が決まった時の気持ちを教えて欲しい。
「もちろんとても嬉しかったよ!実はダイパリメイクで復帰するんじゃないかって、予想してたけどね!
さっき悔しさについて聞かれたけど、俺にとって本当に悔しいのは試合に負けることなんだ。だから、これから勝つための準備をしていくよ」
ガブリアスが気になる、ガラルの新ポケモンは?
――ガラルのバトル環境について、何か知ってることを教えて欲しい。
「(少しおどけた顔で)何も知らないな……」
――本当に?
「オーケー、もちろんジョークさ。ダイマックスはエキサイティングだね。それと、『めざめるパワー』が無くなったんだろ?めざ氷がないなんて、ガラルは天国みたいな所じゃないか」
――君は、長年「めざめるパワー」には手を焼いたよね。
「まったくだよ!本来有利なはずの電気タイプにやられるなんて、おかしな話だったんだ」
――ダイマックスについてどう感じている?
「あらゆるポケモンに可能性を与えてくれるパワーだと思う。もちろん、俺も含めてね」
――ガラルで組んでみたいルーキーはいる?
「アーマーガアかな。俺がドラゴンや氷やフェアリー技を喰らいそうになったら、彼に代わりに受けてもらおうかと思っているよ。実は彼とは、既にアニメで共演したんだ。上手く言えないけど、伸びる若手特有のオーラを感じたね。俺が隣にいても全くビビることなく、堂々としていた。
でも正直、敵として戦うことも多そうだね。テッカグヤ以上に苦しめられそうだよ(苦笑)」
――なるほど、他にはいるかい?
「ダイオウドウとも組んでみたいね。彼は今それ程評価されてないようだけど、ポテンシャルがある新人だと思う。俺から伝えられる事があったら、伝えていきたい」
――新ポケモンで厄介だと思うライバルは?
「さっき挙げたアーマーガア。あと間違いなくガラルのヒヒダルマだね。アイツに勝つためには、俺もスカーフを巻かなきゃいけない。でもダイマックスされたら厳しい。
そしてドラパルト。ヤツは速すぎじゃないか?(笑)」
――ガラルではたくさんのドラゴンタイプが登場した。ドラゴンの先輩として、言及しておきたいポケモンは?
「やっぱり、さっきあげたドラパルトだね。彼はルーキーながら、これからのポケモンバトル界を担う存在になるんじゃないかな。戦うのが楽しみだよ。
ジュラルドンもディアルガさんみたいな優秀な奴だと聞いているし、ウオノラゴンやパッチラゴンの破壊力も驚異的だ。
だが、この俺と戦う時は容赦しない、とだけ言っておこう」
――じゃあこれまでのライバルの中で、より手強くなったポケモンはいる?
「まず何と言ってもミミッキュ。ダイマックスした奴に勝つのは、至難の業だ。
あとトゲキッスだね。元々サブウェポンで弱点をついて倒してたんだけど、ダイマックスと弱点保険のおかげで、そうもいかなくなったみたいだ」
――しっかりチェックしているね。
「まあね。今後に戦う相手をチェックするのは、プロフェッショナルとして当然のことさ」
ガブリアス自身は、どんなパワーアップをしたい?
――次は君自身のことについて聞きたい。また環境トップを取る自信はある?
「わからない!だけど、出場機会さえもらえるなら、俺は常に勝利に貢献できるポケモンであると断言したい。新しいチームメイトポケモン達と連携して『げきりん』や『じしん』を決めてやるさ」
――何かパワーアップを考えている?
「そうだな……。ダイマックス自体がパワーアップだけど、キョダイマックスは俺も習得できるようにトレーニングするとしよう。
あと『つばめがえし』が俺の切り札になるかもしれない。『ダイジェット』を使うためにね。俺がこの技を覚えることは、増田さんや森本さんにはバレないようにしてくれよ(笑)」
――(笑)似たようなことを、パッチラゴンもしているね。
「新人のアイツにできて、この俺にできないってことはないだろ?」
――どんなキョダイマックス技になる?
「メガシンカの時は、パワーにばかりこだわって失敗したから、すばやさや耐久を上げるものがいいな。でもそれは普通のダイマックスで十分だから、なにかこうオリジナル技を開発したい。具体的なことはまださ!」
――ほかに、新しく覚えたい技はあるかい?
「『りゅうのまい』は……、『ダイジェット』が使えるならもういいか。地面タイプだし、『10まんばりき』は俺も覚えたいね。ダブルでも活躍の場が増えそうだ」
――ダブルバトルにも、活躍の場を広げたい?
「むしろそっちが主戦場になるかもしれない。『ダイドラグーン』と『ダイアース』で耐久を上げながら殴り勝つ戦い方は、俺に合いそうだ。
今、同じ戦法でオノノクスが密かにダブルで活躍しているのを、本人から直接メールで教えてもらったよ」
――それになんて返事をしたの?
「『俺が行くまでがんばれよ』とだけ」
――な、なるほど。
「アイツは真面目だから、『はい、がんばります』って返信してくれたんだ!」
俺も種族値を下げられるかもね(苦笑)
――これまでの話で挙がったこと以外で、ガラルのニュースで何か驚いたことはあるかな?
「ギルガルドが種族値を下げられたことには、驚いている。俺も下げられるかもね(苦笑)。
何故なら、俺は森本さんによく思われてないみたいだからね。まあ、もしそんなことになったら、森本さんと増田さんと大森さんを並べて、全員に『げきりん』だね(笑)」
――(笑)。本当にやりそうだね。
「俺は本当にやるよ!ただ3人いるから、『げきりん』が3ターンもってくれることを祈るよ(笑)」
これまでのキャリアを振り返って
――これまでのキャリアを振り返って欲しい。君は2006年に、ダイヤモンド・パールでデビューしたよね。その時のことを覚えているかな?
「よく覚えているよ。シロナさんと、初めて戦った時のことをね。同時に、デビュー戦でチャンピオンの切り札を任されたプレッシャーもあった。当時、俺を信頼しサポートしてくれたシロナさんには、本当に感謝しているんだ。
バトルだけど、当時はフェアリータイプなんかなかったし、地面が効かない鋼タイプもエアームドとドータクンくらいで、俺にとって戦いやすかったね。」
――君はその後、ブラック・ホワイト世代でも変わらず活躍した。じゃあ、XYでフェアリータイプが出てきた時はどうだったかな?
「厄介な奴らになるとは思った。俺の最強技が効かないわけだからね。だけどXYの頃はマリルリとエルフーンくらいに気をつけていれば、まだ気にならなかった。ORASの時もそうだね。あとこの時期はめざ氷が弱くなって、いろんな特殊アタッカーと戦いやすくなった。」
――では、サン・ムーンやUSUMでの戦いを振り返って欲しい。君にとって、最大の苦戦になったよね。
「アローラでの戦いは、本当に難しい期間だった。フェアリーのミミッキュ、カプ・テテフ、レヒレ、鋼のテッカグヤ、これほど苦手なポケモンばかり出てきたのは、俺にとって初めての経験だった。USUMではアーゴヨンも登場した。
ハッキリ言って、自信を失いそうだった時もあった」
――厳しい時期だったね。どうやって立ち直ったんだい?
「本当に厳しかった。メディアにも批判されてね。君の記事でも、俺を批判してただろ?(笑)」
過去記事:
――いやいや、私は擁護派だったよ!
「冗談さ(笑)。
立ち直ったというか、本当にシンプルなことを思い出しただけなんだ。ポケモンバトルはチーム戦だという、実に当たり前の事にね。それまでの自分はどこか、思い上がりがあった。"主人公"なんて呼ばれて、天狗になっていたのかもしれない。
ポケモンバトルに対する考え方も変わったね。昔の俺は『俺一人で全員倒してやる』と思っていた。だけど今では、俺がタイマンで勝てなくても、チームで勝てればそれでいいと考えるようになった。
俺はチームのためにできることをする。そして絶対に、何もせずには倒れない。そうシンプルに考えるようになった」
最後に、ポケモントレーナー達へメッセージ
――今日はありがとう。それじゃあ最後に、ガラルで君を待っているトレーナー達に一言をお願いしてもいいかな。
「みんな、また会おうぜ!俺を起用してくれれば、必ず勝利に貢献すると約束するよ!
それから、俺を倒そうとしているトレーナーやポケモン達にも告げる。お前たちがどんな手を尽くそうと、俺は必ず、お前たちを突破してやる!ダイマックスの力やチームメイトと協力してね。
もし、俺がガラルに行くまで待ちきれなかったら、GOやポケマス、USUMで遊ぼうぜ!俺はいつでも、近くにいるよ」
※この記事は、事実を交えたジョーク創作です。
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