やすおかのポケモンなどブログ

ポケモンの記事を書くと見せかけていろんなゲームの記事を書いてます。ポケモンは対戦派ですが、一番重要なのは楽しむこと。まだ見ぬ未開の地を求めて

ポケモン剣盾・有料DLCについて今感じること【ポケットモンスターソード・シールド鎧の孤島・冠の雪原】

ポケモン史上初の有料DLCをどう評価するか?

 さて、1月9日のポケモンダイレクトでは、ポケットモンスターソード・シールド(以下ポケモン剣盾)に、有料DLC、「鎧の孤島」・「冠の雪原」が追加されることが、明らかになった。

 さて、これはポジティブなのか、そうではないのか。

私の感じたことを、率直に述べていきたい。


Pokémon Direct 2020.1.9

1年前の記事では、私はいくらか保守的になりすぎた

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 1年前、私はDLC商法などはやめてほしいという記事を書いた。

この記事を書いた時点では、ポケモンソード・シールドがどういう物になるか分からなかったため、危惧していたことを書いた。

その危惧とは、要は「ゲームフリークがポケモン本家を使って、ユーザーからあの手この手で金を搾取することに夢中になる」のではないかという事だ。

流行りのソシャゲや、一時期の妖怪ウォッチみたいにね。

 

あれから1年近く経ち、私も少し考えが変わった。

今考えれば、「1回だけの買い切りDLC」ならば、これは十分アリだ。

何故ならそれは、これまでの定番だったマイチェン版の代替物になるからだ。

 

 

マイチェン版の代替案としての定額有料DLCならば、むしろ歓迎すべきこと

思えばウルトラサンムーンは、RPGとしては酷いゲームだった。

大した新要素もないのに、大げさなPRをして、サンムーンよりも劣化したストーリーを遊ばされた。

対戦環境は、中々イカれていて好きだったけどね。

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対して今、ポケモン剣盾を評価するならば……。

限られた時間で制作されたゲームだから、粗もある。が、ビジュアル面で超強化を遂げた新時代のポケモン。

と、いった所だろう。

 

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しかし、このゲームには、明らかに足りないものがある。それはポケモンの数である。

そうは言っても、実はサンムーンでアローラ図鑑に登録されていた数より多いのだが。

 

私はてっきり、またマイチェン版を出して、ポケモンを増やすのだろうと予想していた。

しかし、ポケモン剣盾は、非常に美しく、これまでのどのポケモンゲームよりもビジュアルに凝ったゲームである。

これと同じものを1年後に出しても、インパクトは薄いのではないか?

 

剣盾は、ポケモンに求められるビジュアル的なハードルを、これまでにない程上げてしまった。

ここでマイチェン版を1年後に出せば、ポケモン愛故に買うはするものの、本当に楽しいゲームになるかどうかは、甚だ疑問だった。 

 

 

そこで「マイチェン版の代わりに有料DLC」、というのは、今の時代に合った非常に良いアイディアだ、という事に気づかされた。

 ほぼ同じストーリーを2周するのは退屈だ、という、本当に当たり前の事実に、私もやっと気づいた。

 

 バトル環境の変化は、どれくらいのペースがいいのか。

DLCがもたらす副作用は、いやこれが主作用かもしれぬが、バトル環境に変化をもたらすことだ。

 

今はSNSや動画サイトが盛んな時代。流行の移り変わりが激しく、コンテンツの消費が早い。

それはポケモン新作とて例外ではない。

だから、1年~2年に1度しか大きな環境変化がない対戦ゲームは、飽きられてしまう、という事にゲーフリは気づいたようだ。

 

この点に関しては、1年に1度くらいの新ルールがあれば十分、と考えた私は、少し時代遅れな考えだったと反省したい。

そういったものは、ポケモンではなく、将棋などに期待することにしよう。

 

 

今後のゲーフリが目指しているポケモンバトル環境は、TCGのように、時期によって強いポケモンや構築が変化するものなのだろう。

ただ、あまりにも変化が急だと、かつてのシャドウバースのように脱落する人が増える。

またTCGなら、経済力がある方が有利、という格差がどうしても生じる。

ポケモンTCGならまだわかるが、本家も同じようになってしまうのは、なにかスピリットを失ってしまうように感じる。

 

そこで、私なりに、ゲーフリがポケモンバトルについて考えた案は、以下のようなものであると、推測した。

"ポケモンバトルを時期によって環境がガラッと変わるものにする。変わる時期は、半年か、早くても3,4か月に1度。

そのバトルに参加するための金額は一定額で、フルプライスのソフトより安くする"

そんなポケモンバトル界隈を目指しているのではなかろうか。

 

 

ただ、この環境を変化させる材料を、どのくらいの時期に投入すればいいかというのも、なかなか難しい問題だ。

本当に6月末でいいのか?とゲーフリ幹部らも迷ったのではないか。

その時期にはWCSの予選もクライマックスを迎える頃でもある。追加ポケモンが世界大会で使えるのかどうか、という点も注目される。

 

私は今の環境が好きだ。準伝説やガブリアス、ボーマンダといった往年の強豪ポケモンがいないガラルを、新鮮な気持ちで楽しんでいる。

だが、そのルールも、6月には変化を迎え、そして今年の秋には完全に終わりを告げるようだ。

それを、いくらか寂しいとも感じてしまう。

 

 

 ポケモン本家がガチャや、天井知らず課金要素などの搾取をはじめたら、断固反対する。

ただ、ガチャだとか、課金すればするほど強力なポケモンが入手できるなどといった、天井知らずに搾取ができるような仕組みが本家に来た場合、断固批判する。

品がないからだ。それに、それはポケモン本家らしくない。

そこだけは譲れない。

 

例えば、こんな商法。

「ガラルのすがたのサンダー、ファイヤー、フリーザーはそれぞれ500円のDLCで解禁されます~!」

もしそんなことをやり始めたら、私はゲーフリを許してはおけないだろう。

 

 

もっと嫌なのは、金を払わせてのガチャである。それは最悪だ。

そりゃあ、ポケモンの孵化厳選や色違いの粘りも大変面倒な作業だ。

だが、それらはお金搾取マシーンであるガチャに比べれば、全くマシな要素だ。

 

ガチャはポケモン本家にはふさわしくない。

私に言わせれば、ああいうものはゲームではなく、「キャラクターを人質にしたギャンブル装置」だ。

パチンコとそう変わらない。いや、むしろ現金で返ってこない以上、パチンコよりも悪徳なビジネスである。TCGのように、財産となることもない。

収益をガチャに頼ったゲームばかり横行しているのは、現代のゲーム業界の問題点である。

いわば天井ガチャとかに夢中になっている人は、ゲームではなく完全にギャンブルにハマってしまっている。あれらは、若者のギャンブル中毒を助長する。

しかもパチンコや公営ギャンブルと違い、年齢制限もない。ガチャのような仕組みには、もう少し法で規制や上限を設けるべきだ。

 

確かに、ガチャは収益を上げるうえで効率がいいのは分かる。 

だが課金ガチャには、ビデオゲームをより良いものにしようという心意気が全く感じられない。

儲かれば何でもいい、という気持ちだけは感じ取れる。

 

ポケモンマスターズも、そういう意味では好きじゃない。キャラはみんなかわいいから、とても残念だが……。

マスターズは無課金で少しだけ遊んで、もうそれで満足した。

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ポケモン本家にまで、そういったスマホゲーの悪しき風潮が来ることは、是非ともやめてもらいたいね。

そこだけは、ゲーフリには、古き良きゲーム会社としての矜持があると信じている。

 

ひとまず、6月末にどうなるか、見てみようじゃないか。