やすおかのポケモンなどブログ

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ダイマックスとは何か?判明した仕様+考察・予想!廃止されるメガシンカ、Zワザとの違い! 7/11追記キョダイマックスについて【ポケモンソード・シールド】

ソードシールド新要素、ダイマックスでポケモンバトルはどう変わる?

 ポケットモンスターソード・シールドで登場することが明かされた「ダイマックス」

世界の35億人が「ベイマックス」を思い浮かべ、残る35億人が「ウルトラマンじゃねーか!」とツッコミをいれたこの巨大化要素は、ポケモンバトルをどう変えるのだろうか?

 

さらに、メガシンカやZワザはソード・シールドに登場せず、ダイマックスはそれらに「取って代わる要素」であることも明らかになった。

今回は、公式発表など僅かな確定情報とともに、ダイマックスがポケモンバトルに及ぼす影響を考察・予想していこう。

 


Pokémon Direct 2019.6.5

上の動画で、ダイマックスについては8:05~辺りから。

 

さらに公式サイト

サルノリダイマックス

参照https://www.pokemon.co.jp/ex/sword_shield/system/190605_02.html

 

ダイマックスの確定情報

  • ダイマックスはポケモンが巨大化する
  • ダイマックスは特定の場所でのみ発生する
  • 登場するポケモンすべてをダイマックスさせることができる。
  • ダイマックスしたポケモンは、一部の能力が上がる。(HPが1.5倍になるなど)
  • ダイマックスしたポケモンは、覚えているすべての技が強力な「ダイマックスわざ」に変化する。
  • 例:「10まんボルト」→「ダイサンダー」、「ひかりのかべ」・「なきごえ」・「ちょうはつ」→「ダイウォール」
  • ダイマックスわざは追加効果もある。例えばノーマルタイプの「ダイアタック」は、攻撃した相手の素早さを下げる効果。
  • ダイマックスわざは元の技のパワーポイントを引き継ぐ。
  • ダイマックスは1回のバトルで1度だけ使うことができる。
  • ダイマックスは3ターン経過すると終了し、元の姿に戻る。
  • 一部のポケモンは専用の姿の「キョダイマックス」になる。(7/11追記)
  • キョダイマックスができるポケモンはマックスレイドバトルでしか入手できない。(7/11追記)
  • ダイマックス中は「ひるみ」無効(8/20追記)
  • ポケモン固有のダイマックスわざもあるという(8/20追記)

 

不明な点

  • ダイマックスするには、ポケモンに専用アイテムを持たせる必要があるのか。
  • ダイマックス時に特性は変化するのか。
  • ダイマックス時に能力ランクは維持されるのか。
  • ダイマックス中に交代はできるのか。
  • ダイマックス解除時に、本来のHP量を超えるダメージを受けていたらどうなるのか。
  • キョダイマックスは、普通のダイマックスと外見以外では何が違うのか。(7/11追記)

 

未だ謎は多いが、まとめるとダイマックスは「3ターン限定の強化」ということか。全てのポケモンに同じ効果が適用されるか分からないが、HPが1.5倍になり、技が強力になることが確認されている。

「3ターン限定で耐久と火力が底上げされる」と言い換えてもいいのかもしれない。

 

ここからはオンラインレーティングバトルで使える前提で話を進めよう。

(どうもソード・シールドでは、従来のレートと異なるシステムを採用するようだが)

 

 

メガシンカ、Zワザと共存すれば対戦環境はメチャクチャ?

ポケモンソード・シールドでは、メガシンカとZワザが登場しないことが明らかになった。

そして、全てのポケモンが登場するわけではないことも……。

参照:https://www.famitsu.com/news/201906/13177936.html

 

だがあくまで「剣盾では」登場しないということだ。

今後のシリーズで、登場しないなんてことは、今は誰にも分からない。増田氏や森本氏らだって多分迷っている。

だから私の考えうる限り、もしメガシンカとZワザ、ダイマックスが同時に使用可能になればどんな過激な環境になるのか想像してみよう。

 

メガシンカとZワザの仕様をおさらい

 

メガシンカ

  • メガストーンで特定のポケモンを試合中に進化させる。
  • メガシンカすると合計種族値が100上昇、特性も変化し、タイプも変わる場合もある。
  • 一度メガシンカすると、その試合中は元に戻ることはない。
  • メガシンカは1試合に1体まで。

 

Zワザ

  • Zクリスタルで攻撃技を高威力、必中のZワザに変化させる。
  • Zワザは「まもる」などをされた場合も、本来の4分の1のダメージを与える。
  • また変化技をZワザにすることも可能で、その場合は元々の効果+ステータスランクアップの追加効果となる。
  • 一部のポケモン専用のZワザもある。それらは特殊な追加効果を持つ場合もある。
  • Zワザは1試合に1回まで。

 

 

ダイマックスはメガシンカやZワザほど決定的な役割は果たさない?

私は、ダイマックスは派手な見た目とは裏腹に「マイルドなパワーアップ」ではないかと考えている。 

 

6世代でメガシンカが登場した際、一部のメガシンカ、というかメガガルーラは手が付けられないレベルで強かった。

もちろんそれ以外のメガシンカポケモンも強く、メガガルーラ弱体化後も、メガシンカは常に環境の中心で、PTの軸となった。

何故ならメガシンカポケモンは種族値も特性も、暴虐的に強力だからだ。彼らは対面構築、エース構築、サイクル構築、いかなる構築においても中心を担う存在になり、メガシンカのいない構築は考えられなくなった。

 

これを受けて、ゲーフリの幹部たちは、PT構築の幅が狭くなってしまうと危惧していたのかもしれない。

7世代になると、さらにゲーフリはメガシンカの扱いには苦心した。

6世代の頃は中心的存在だったメガシンカは、直前まで登場するかどうかも伏せられ、新しいメガシンカは登場しなくなった。サンムーン初期の頃はメガストーン制限などもあった。

今思えば、この件について増田氏らは口を閉ざしていたが、これ以上増やすとバランスがメチャクチャになると危惧していたのだろう。

 

一方で、7世代で登場したZワザは、ポケモンの火力を底上げし、視聴者にもバトルの見どころが分かりやすく、よりスリリングなものとした。

そのかわり、Zワザが決まれば対戦そのもの一瞬で決まることもしばしばだった。

よって対戦はより予測しづらいものとなり、高火力のZワザが通るか通らないか、という難しい「拓」を強いられることが多くなり、必ずしも楽しいだけではなかった。

 

それを踏まえると、ダイマックスは「メガシンカ」と「Zワザ」の両方の要素をもち、それぞれをおとなしくしたように見える。

メガシンカの様に無制限でもなく、Zワザのように一撃で試合を決めるほどの火力なわけでもなく(ここは推測だが)、ちょうどいいバランスのパワーアップを追求した形なのではないだろうか。

メガシンカのように永続ターンでなく、かつZワザのように1ターンで試合を決めない、ダイマックスはそんな中庸思想で作られたものだと推察している。

 そして見た目も派手、という大事な外見要素も入れたわけだ。

 

 ダイマックス+メガシンカ+Zワザがすべて揃うとこうなる!

よく7世代のシングルバトルでは、対面構築はメガシンカ+Zクリスタル+タスキが強いと言われている。

 

これがもし剣盾のさらに次回作で、メガZが帰ってきたらメガシンカ+Zクリスタル+ダイマックスということになるのだろうか。

パワフルな対戦になりそうだが、持ち物やポケモンの固定化が進み、構築を作る面白さが半減しそうではある。

主人公の腕も、高級時計を複数じゃらつかせて自慢するイヤミな金持ちみたいになるだろう。

 

そのため、この度ゲーフリはメガシンカとZワザを廃止するという苦渋の決断をした。

「このままではポケモンバトルに多様性が失われ、毎回おんなじ顔を眺め合う対戦になってしまうかもしれない……」と。

  

シングルオンリー勢にはやや伝わりにくいが、例えば今年のWCS2019・ウルトラシリーズ。このルールはメガシンカ+Zクリスタル+ゲンシカイキ(禁止伝説)という大怪獣バトルだ。

ゲンシカイキをダイマックスに置き換えれば、似たルールと言えなくもない。

どのPTにもガオガエンがいて、あとは大体ゼルネアス・レックウザ・カイオーガ・グラードン・ネクロズマ・ルナアーラのどれかがいるルールである。

PT4体被りはおろか、5体被りも珍しくはない。

ただこれはこれで、ポケモンの調整を工夫したり、プレイングがより重要になったり、実際に遊んでみると非常に楽しいルールなのだ。

が、初心者が観戦したら退屈そうなルールに見えてしまうのは否めない。「また同じやつか……」と。そのわりに複雑で、とても初心者が気軽に遊べるルールではない。

メガシンカ+Zクリスタル+ダイマックスでも同じような状態になってしまうのは想像に難くない。

 

メガとZが無くなるソード・シールドの環境をざっくりと想像する。

ソード・シールドの環境を予想するうえでは、WCS2017・アローラダブルの存在も忘れてはならない。メガシンカ禁止、ZワザOK、アローラ図鑑のポケモンオンリーと言うルールだ。

確かに、これもウインディとカプ神が大体どのPTにもいるルールだった。が、限られたポケモンしか使えないというルールにもかかわらず、非常に多くのポケモンに可能性があったルールでもあった。

参照:バルドルのなみのり日記 【アローラダブル】環境早見表

 

私は闘会議2017でアローラシングルに出てベスト4まで行ったことも あるが、これも中々愉快なルールだった。私はそこでマイナーと言われていたランターンやファイアローを活躍させることができた。

 

 さらに、WCS2019・サンシリーズも参考になるだろう。これはメガシンカ禁止&Zワザ禁止、禁止伝説2体まで解禁という、比較的ダイマックスのみありルールに近いのではないか。

ピンポイントメタのグレッグルが活躍するなどして、個人的にはウルトラシリーズよりも楽しいルールだった。

メガシンカが無いことで、確かに選択できるポケモンの幅は広くなるだろう。

 

 

ダイマックスのカウンターアイテムが登場する? 

また7世代では、Zワザのカウンターアイテムとして、さりげなく「半分回復の実」(フィラのみ等、別名ピンチベリー)が用意された。

正確に言えば、既存アイテムの強化だったが、実質新アイテムだった。

これらは対戦環境に大きな影響を与えたが、前もって宣伝されたことは無かった。

 

ダイマックスも、何かしらのカウンターが用意されるかもしれない。メガシンカのように、用意されないかもしれない。

我々が分かるのは、それが発売日にならないと分からないということだ。

 

 

ダイマックス、剣盾環境についての予想まとめ

  • ダイマックスは、メガやZに比べ、意外とおとなしいパワーアップなのではないか?
  • ソード・シールド環境は、アローラダブルやアローラシングル、あるいはWCS2019サンのような、多種多様なポケモンが活躍する環境になりそうだ。