フォールアウト76バトロワはロクでもない!?
不謹慎で荒廃した人気ゲームが新たな展開を見せた。
Fallout76にバトルロイヤルモードが追加されたのだ。その名は"Nuclear Winter"、つまり「核の冬」。もう名前からしてロクでもなさそう。
これはフォールアウト76があまりにも売れなさすぎるので、ベセスダがテコ入れに追われているのだろうか?
また欠点だらけのひどいゲームだろうって?
その答えは……いずれもイエスだ。だが、まだブラウザバックするのはちょっと待って。
まず私が、いかにこのゲームが酷いかをお伝えしよう。「それでも」という奇特な方にのみ、このゲームはおススメされるものである。
相変わらず欠点を上げればキリがないベセスダゲームである
- 非核三原則を唱える日本ではぶっ叩かれるであろう、「核」を前面に出した世界観。
- 長すぎるローディング。重すぎて待ってる時間の方がゲーム時間より長い時もある。
- マッチングとロードに3~5分→待機部屋で2分30秒→さらにロード1分を経てようやく始まるゲーム。
- ちょっと離籍してタイムアウトすると、IDとパスワードの再入力を要求される。
- 悪い意味で「時間泥棒」。
- 特に説明もなく、割と複雑な操作。
- 本編をやってる人が明らかに有利なゲームバランス。
- 特に建築要素は、本編をやっていないとまるで意味が分からない。
- 本編中のステータスアップの一部がバトロワでも使えてしまう。
- マップは使い回し。
- 同じような武器が多く、入手しても違いが分からない武器が多々ある。
- かと思えば強い武器やアーマーは極端に強く、一方的な展開になることも。
- 視認性が悪く、草むらに隠れているとほとんど気づかれない。
- 「核」を使うと試合が決まってしまうほどのアバウトさ。
- バトル中は仲間にラジオメッセージでアイテムの位置などを伝えることが極めて難しい。
- 「核」を撃つには4人が協力してアイテムを集めることが不可欠なのだが、それを正確に伝えるにはボイスチャットをするしかない。ソロプレイヤーには敷居が高い。
- リザルトにキル数は出るがダメージ量が出ず、またそれによってご褒美もないので、いまいち上がらないモチベーション。
- やられた時のブラックジョークに耐性がない人はイライラしてしまうかも。
- そして何よりも購入コストがかかる。フォートナイトやApexが無料であることを考えると、少しハードルが高い。かなり値崩れしているとはいえ。
さて、辛抱強い読者の諸君!
よくここまで耐えてくれた。それでは、このゲームモードの魅力について解説しよう。
FO76バトロワはRPGを無理やりバトロワにしてしまった狂気とカオスのゲーム
言うまでもなく、フォールアウトシリーズは元々RPGだ。核と放射能にまみれた、とんでもないゲーム。
それをベセスダとかいうイカれた集団は、無理やりこのゲームを流行りのジャンルへと変貌させた。
「フォールアウトのテイストを踏襲しつつ、バトロワにした」?
否、「フォールアウトにバトロワを付け足した」に過ぎない。
手抜きかと思うだろうし、私も実際そう思う。だがそのせいで、闇鍋のような悪魔合体料理へと仕上がったのだ。
試合中に核をぶっ放せる!?開発者はイかれてる!
このゲームの最大の特徴は核ミサイルを落とすこともできることだ。
いわばPUBGのレッドゾーンを好きな場所に指定し、ぶっ飛ばせる。
ダメージはどのくらい?核兵器の直撃を受けて無事な人間がいるとお思いで?
そう、核を最後の円に向けてぶっ放せば、大量のキルログと共に、勝利は貴方の物になる。こいつは中々爽快だ。まあ発動条件が難しく、私は仲間が核を落っことすのを眺めていたにすぎなかったがね!
いわば遊戯王の「封印されしエクゾディア」を5枚揃えるような難しさだ。
モンスター襲撃でますますカオスに
フォールアウト76バトロワでは、度々モンスターがプレイヤーに挨拶をしてくる。
大して強くはないのだが、漁っている最中にいきなり襲撃してくるので、結構ビビる。
この襲撃してくるモンスターのせいで、敵に居場所がバレて、PvPvE(人対人対エネミー)の乱戦になることもある。
また、モンスターは補給物資の役割も兼ねているので、スコーチビーストなどはドロップ品が強すぎて、それでゲームが決まることも。
他のバトルロイヤルゲームと比較して
フォートナイトもぶっ飛んだゲームだとは思っていたが、FO76バトロワはそれ以上である。
というか異常なのだ、バトロワとして。ベセスダは「ゲームバランス」なんてもんはまるで考えていない。考える必要が無い、とでも言いたげである。
きっと彼らはこう言いたいのだ。「何がeスポーツじゃ!楽しければいいだろ!」と。
ベセスダは競技化が進む現代の対戦ゲームにおいて、フォールアウトで一石を投じたのかもしれない。
みんな大好きラーメンに例えるなら、
- PUBGはブームの火付け役で、手堅い作りの醤油ラーメン。
- フォートナイトは全部入りで、これでもかとトッピングされた味噌豚骨ラーメン。
- Apex Legendsは、洗練されていて、通好みの塩ラーメン。
- フォールアウト76バトロワは、もうなんかよく分からない。マーボーカレーラーメンかもしれない。
FO76のバトロワはカロリーが高く、とっつきにくいのだが、なんか食ってみたら美味しい。もしかしたら我々はパフェをラーメンだと思い込んでいる可能性もある。
FO76NWはバトロワ界のマリオカートだ
つまりフォールアウト76はバカゲーだ。
もう少しマイルドに表現すれば、これまでのバトロワよりもカジュアルで、運要素が高い。
一方で、知識や経験が重要なゲームでもある。アイテムの場所や種類を覚えておかなければならず、繰り返し遊んだものが有利になる仕組みだ。
私はこういったゲームを知っている。そう、「マリオカート」だ。
初心者も楽しめるカジュアルなレースゲームであり、運要素が強いながら、ショートカットなどの知識が重要になるゲームだ。
一つ大きな違いを上げるとするなら、フォールアウト76は、無邪気な子供達にはとてもおススメできないゲームだということだ。
未来ある小さい子たちが核を落として楽しんでいたら、ポリティカル・コレクトネス達はハンマーを持ってベセスダを襲撃することだろう。
優勝は割と簡単。
最後になるが、このゲームで優勝して「監督官」になることはさほど難しくはない。
200回以上は遊んでいるAPEXでは5回、フォートナイトでは3回しか優勝したことのない私でさえ、10回ほどのプレイで2回優勝したのだ。
ガチなバトロワで疲弊した人は、一度遊んでみてもいいかもしれないね。
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