パズルゲームの金字塔、テトリスがバトロワに!
テトリスとは、旧ソ連のアレクセイ・パジトノフが、1984年に教育目的で開発したビデオゲームである。
自分のおじいちゃんの下の名前を知らなくても、テトリスは知っているという人は多い。
そしてニンテンドースイッチオンライン加入者特典として新たに配信されたのが、この「テトリス99」だ。
こいつは近年流行りのバトロワ要素を持ったテトリスだ。
バトロワと言ったら、シューターのイメージがあるが、一体パズルゲーをどうバトロワに落とし込んだのだろうね?
それを今から伝えよう。
テトリス99は社会の闇の縮図?陰湿なイジメを楽しむゲーム
現在62歳のパジトノフ氏がテトリス99を遊んだら、あまりにも教育に悪くて心筋梗塞を起こすかもしれない。
何故なら、テトリス99は「死にそうな人」や「目立つ人」をみんなで殴ることが推奨されているから。
テトリス99は、楽しいゲームだ。それには違いない。
しかしながら、「社会の闇」を包括したようなゲームなのだ。詳しく説明しよう。
テトリス99の仕組み
まずテトリス99は、99人のプレイヤーが一斉に対戦する。こんな画面でね。
テトリス99が普通のテトリスと違うのは、「攻撃対象を生き残ってるプレイヤーから選べる」点である。
これはマニュアルで選ぶこともできるし、条件を決めたオートで選ぶことも可能だ。
大抵は、ブロックを積むのに忙しいからオートを選ぶことになろう。
で、オートで攻撃対象を選べるモードが愉快だ。
「ランダム」と自分を狙う相手を狙い返す「カウンター」これはまだかわいい方だ。
「とどめ撃ち」と「バッジ狙い」という奴が対戦をクレイジーにしてる。
要はとどめを刺すと、経験値ボーナスや火力ボーナスなどが貰えるので、今にもブロックが画面いっぱいになりそうな人は、集中砲火を浴びる。
酷い時は5人以上からタコ殴りにされることも。
まさに陰湿な集団イジメである。こうなってはもうお手上げだ。
最後に貴方にできるのは、積み上がっていくブロックを眺めていることだけ。
キルをとっても爽快感がない!?
そしてトドメを刺した人は、さぞ良い気分になるかと言えば、そうでもない。
プレイヤーは自分自身の積み上げに夢中で、人1人を手にかけたことなど、ほとんど気がつかない。(Boom!って文字が小さく出るだけ)
自動運転車で、ひき逃げをしてしまったような恐ろしさである。
それどころか、今度は「バッジ狙い」の奴に命を狙われる。
敵を倒してバッジを持っていると、攻撃力が上がるというバトロワ要素があるそうだ。私のような下手なプレイヤーにはまるで関係ない話だけどね。
テトリス99は死にそうな奴と目立ちすぎる奴は叩かれるのだ。怖いね。
社会の闇を表していると言ったのはこのためだ。
このゲームは人を倒した時の快感は皆無だが、常に命を狙われる感覚を味わえる。
それでも、テトリス99には何故か繰り返し遊びたくなる魅力がある。ストレスフルなゲームのようにも思えるが何故?
その理由は、私が被虐趣味なのかもしれないが、それでは他にもたくさん遊んでいる人がいるのは説明できない。
マゾヒスト集団のみがプレイするゲーム?その可能性もあるが、テトリスの持つ普遍的な面白さが一番の理由だろう。
天才パジトノフ氏が生み出したゲームをボタン一つ押すだけで99人で遊べるのだ。それだけで楽しい。
しかも、お金もほとんどかからないからね。
少なすぎるプレイモード
テトリス99は今の所チーム戦は無く、ソロだけ。チーミング対策のため、フレンドとも遊べない。
これも、ゲームをより殺伐な物にしている。
デュオやスクワッドなどが追加されても良いのではないかな。
今後に期待したい。
テトリス99レビュー・感想まとめ
- 陰湿なバトルロイヤル
- 敵を倒した爽快感がないのに、繰り返し遊びたくなる
- テトリスの普遍的な楽しさを手軽に味わえる
- もう少しモードの追加を待ちたい
2/20追記:婉曲的過ぎて、いかに読解力が優れた読者さんでさえ、私がテトリス99を好きだという気持ちは伝わらなかったかもしれない。
私がこのゲームで感じることは、「ゲームで良かった」ということだ。
陰湿な集団イジメも、ゲームの中の出来事に過ぎない。
もちろん、現実においては絶対に許せない行為であるが、グランドセフトオートをゲームとして楽しむのと同様に、私はテトリス99を楽しんでいる。
おまけ
私がプロデュースするVtuber、光りりあちゃんのプレイ動画。