スーパーマリオメーカー2がスイッチで発売!
2月、ニンテンドーダイレクトから嬉しいニュースが発表された。スーパーマリオメーカー2がニンテンドースイッチで6月28日に発売される。
私は以前から「マリオメーカーをスイッチで出すべきだ」と主張してきた。
それはマリオカート8DXのような、移植版でも別に構わないとさえ思っていたが、新作の「スーパーマリオメーカー2」は、より感動的なものになるようだ。
ではスーパーマリオメーカー1と2は具体的にどう違うのか?今回はその変更点を、文章でまとめ、私のインプレッションをお伝えしよう。
スーパーマリオメーカー 2 Direct 2019.5.16
WiiU版からの変更点
映像からわかる、マリオメーカー2の変更点をまとめた。分かり次第、今後追記予定。
【最大の変更点・新モード】オンラインマルチが追加
最大の違いがこれだ!
今度のマリオメーカー2はオンラインで対戦・協力プレイができる!
オンラインで、作ったステージで競争ができるんだ。
妨害ありのRTAのようなものだ。フレンド同士ワチャワチャ楽しむのもいいし、レートでガチ対戦もできるとのこと。
※追記:オンラインマルチは現状野良プレイのみであり、フレンドとのプレイも将来のアプデで実装予定ではあるようだが、発売時はまだ実装されていない。
私はこの点に非常に魅力を感じた。
これまで、マリオのマルチプレイと言うと、やたらパパ・ママ・子どもでわいわい遊んでいるものばかりがCMで流された。
それを見た我々孤独なネットユーザー達は、つらい思いをしながら目の前のモニターやスマホと向き合ってきた。
だが、もうそんな悲しい思いをする必要はないと、新時代の任天堂は告げてくれた。
ビデオゲームは外で遊ぶのが大好きな陽キャ達の趣味ではないことを、頑固な任天堂もやっとわかってくれたんだ。
【新モード2】ストーリーモードが追加
なんとストーリーモードも追加された。
気の触れた顔の犬が偶然にもリセットボタンを押してしまったことで、完成間近のピーチ城が崩壊した!ステージをクリアしまくって再建費用を貯めるのじゃ!
そんなストーリーだ。
ガバガバな工事は現代日本にありそうな企業を見ているようで、ブラックな笑いのあるシナリオとなっている。
それよりも本質は、任天堂が用意した質の高いステージ群を遊べることにある。
さすがプロ、と言うべきか。任天堂社員が考えたステージは、驚くほどアイディアと発見に満ち溢れているので、ステージ作りの大きな参考になるだろう。
UI・ステージ作り関連
クリア条件の追加
ただゴールにたどり着けばいい、それだけじゃつまらないという人のために、クリア条件の設定ができるようになった。
ボスを撃破しろだとか、コインを集めろとか、様々な条件が設定できる。
UIが変わった
よりオシャレになり、フリック操作に向いた使いやすそうなものになったようだ。
参照:SUPER MARIO MAKER 2 [Nintendo Direct 2019.2.14] - YouTube
坂道の追加
さらに、いくつかの傾斜も選べるようだ。より自由で美しいコースが作られることだろう。
マリオ3Dランドのスキンの追加
マリオ3Dランドのスキンで、立体感のある背景にもできる。
またネコマリオなど、これでしか使えない要素も。
夜の追加
上記のマリオ3Dランドのスキンでは、背景を夜にすることで様々な特殊効果がステージにもたらされる。
例えば上下が反転して恐ろしいことになったりとか。
スネークブロックの追加
配置するための手順がやや複雑に見えるが、スーパーマリオワールドでプレイヤーを苦しめた、どこに動くかわからないブロック足場(通称:スネークブロック)も設置可能に。
強制スクロールも自由にカスタムできる
2Dアクションプレイヤーなら、何度か強制スクロールの苦しみを味わったであろう。
今度は君が設置して、他のプレイヤーが苦しむのを楽しむ番がやってきたのだ。
どうも、スクロールの方向やスピードまでも直感的に作れるようだ。
ステージ中にスクロールの方向が変わるなんてことも自由自在に。
スイッチブロック(ON/OFFスイッチ)の追加
スイッチのオン/オフで出たり消えたりするブロックも追加。
ベルトコンベアーの向きも、スイッチブロックで左右逆にできるようだ。
シーソーの追加
マリオUでちょっとあった仕掛け。色々組み合わせたら化学反応を起こしそう。
ブランコクレーンの追加
ブランコとクレーンキャッチャーのアームを組み合わせたような。面白ギミックも使いされる。
ロックマン9のジュエルマンステージにこういうのがあったが、中々ユニーク。
水面のコントロール
マリオワールドのエクストラ面であったアレ。
水位が上がったり下がったり。
縦長面が作れるように
意外と重要なことで、むしろ今までできなかったことに驚きだ。
2Dアクションではたまに上にひたすら登っていく面や下に落ちていく面などがあるので、そういったものを自分で作れるようになるのはありがたい。
スクロールストップの追加
地味すぎる機能だが、壁の向こうが覗けないように設定できるらしい。
ステージ中に小部屋を作る時に便利な他、なにかに応用できるかも。
自キャラ・敵キャラの追加要素
ネコマリオの追加
ニャニャニャ!ネコマリオでおなじみのネコマリオ。むしろおじさんやおばさんには馴染みがない。
私も3Dマリオランドはプレイしたんだが、イマイチ印象に残ってない。
壁を登れてパンチ攻撃ができるらしい。
その知名度の低さに、有野課長も「ネコマリオ(濱口)優さん知ってるかな?」と心配するほどだ。
この分だとDLCなどでもっとマニアックなマリオも実装されるかも。
バニーマリオとかね。
太陽の追加
「みんな大好き」な太陽が敵キャラとして追加される。
無敵で、しかめっ面をしながらマリオをどこまでも追いかけてくる「みんな大好き」な奴も、貴方の好きな所に置ける。
マグナムキラーの追加
迫力満点のマグナムキラーも追加される。
画面奥から飛んでくるようにもできるようだ。
ドッスンが横移動も
ドッスンと言えば上からドッスンって落ちてくるからドッスンだろ!?
マリメカ2のドッスンは横から突進してくることもある。こわいな。
無くなった要素
キャラマリオの廃止
一方で、マリオメーカー2では1から無くなった要素もある。
最もはっきりした変更点は、「キャラマリオ」が無くなったことである。
ファミコンマリオを他のゲームキャラに変身させることは、不可能となった。
他ゲームなりきりプレイをする楽しみは、少し失われた。
マリオメーカー2、発売前の総合的な印象
マリオメーカー2が発表された2月。ファンタスティックな1stトレーラーを見た私の第一印象は、「もう2Dマリオに任天堂はいらないのでは?」ということだ。
2Dマリオは、もはや完全に任天堂の手を離れてしまうかもしれない。
今までに見たようなギミックは、全てスーパーマリオメーカー2で再現できる。
そして、任天堂のクリエイターだけでは思いもつかなかったようなアイディアが、才能溢れる人達によって、また次々と生み出されるだろう。
スイッチのマリオメーカー2は、もう何の疑念もなく、傑作になるだろう。
もはやマリオメーカー2は、任天堂の手を離れ、クリエイター、配信者、プレイヤーが織りなす巨大なコミュニティによって、ビデオゲーム界の財産になるはずだ。
あとは任天堂が、管理者としての役目を果たせばいいだけだ。
今の所、マリオメーカー2は、2Dアクションとしてもコミュニケーションツールとしても、最高の逸品に見える。任天堂は凄まじいものを世に出そうとしている。
これはマリオのみならず、ビデオゲーム界にとって重要なタイトルになる。クリエイターとプレイヤーの距離感を測るうえで、重要な指標にもなるはずだ。
それは間違いない。
マリオメーカー2、発売直後の雑感
- オンラインマルチはカオス!基本的に楽しいが、楽しの度合いは、運にもよる。その時のメンバー、コース両方。
- ハード面では、WiiUの時の方が若干コースづくりをしやすかったが、UIの進化で補えている。
- 使えるアイテムが最初から多すぎて、ちょっと混乱した
- 発売直前にも関わらず、天才達によって、とても楽しいコースが数多く作られている!