やすおかのポケモンなどブログ

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ポケモン剣盾|めざめるパワーは何故廃止されたか?今後の復活や、アンノーンは?

ソードシールドでめざめるパワーが消された理由を考察してみた

ポケモン剣盾では、ポケモン出禁(リストラ)も話題になった。

それと同時に、いくつかの技も廃止された。

中でも、数多くのトレーナーを苦行を強いて、時には素晴らしいアイディアのきっかけにもなった厄介な技も密かに消えた。

それが「めざめるパワー」(通称:めざパ)だ。

 

どのタイプが飛んでくるか分からない「めざめるパワー」はある意味最強の技だった。

ポケモンバトルを語るうえで、欠かせない技だった。

それなのに、何故剣盾では存在を消されたのだろうか?

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 そして「めざめるパワー」しか覚える技がなかったアンノーンは、今後永久に存在を消されてしまうのだろうか。

【初心者向け】めざめるパワーの仕様とは

既にめざパを熟知している人はこの項目は飛ばしてOKだ。
しかし、ポケモンを剣盾から始めた読者の方は、「めざめるパワー」について何も知らない方もいるだろう。

 

「めざめるパワー」を簡単に説明すれば、「全てのポケモンが全てのタイプの特殊攻撃技を使える」という技だった。

(6世代から登場したフェアリータイプは除く)

 

どのタイプになるかは、6つの個体値が偶数か奇数かによって決まる。

例えば、HABDCS全てが奇数なら、「めざめるパワー」は悪タイプといった感じだ。

ABだけが偶数なら、氷タイプとかね。

 

そのため、非常に厳選難易度が高く、前作まではこの技のためだけに時間も手間もかかる作業をしなければいけなかった。

 

逆に言えば、それだけ価値のある技だったという事だ。 

例えば、電気タイプの特殊アタッカーは地面やドラゴンタイプに対する有効打がないので、氷の「めざめるパワー」が必須級だった。

  

厳選のハードルを上げた「めざめるパワー」削除で、対戦の敷居を下げたかった

前章の 「めざめるパワー」の仕組みを読めば、いかに厳選が大変だったか、想像できると思う。

5世代以前は、威力までもが個体値によって決まるというややこしい仕様だった。

6世代で威力60に固定され、少し易しくなったが。

 

特に7世代の時は、新システムによって伝説のポケモンの厳選が楽になったにもかかわらず、「めざめるパワー」のせいで、一部のポケモンは厳選が困難という、矛盾した状況があった。

 

「個体値を最高まで上げられる」という仕様が追加されたにもかかわらず、「伝説のポケモンは3V以上固定」というルールが解除されなかったせいで、「めざめるパワー」の厳選だけが厄介なことになった。

特に大変だったのは、めざ炎だ。これで攻撃の個体値0の完全な理想個体を狙おうと思ったらなおさらウンザリするような時間だった。結局2~3時間は当たり前のように費やした。

 一方で、めざ氷のように、その仕様で逆に出やすくなったポケモンもいたが。

 

そしてここからは推測だが、剣盾発売前に、おそらくゲーフリはこう思った。

「どうせ出ないポケモンがいるなら、 出ない技があってもいいのでは?」とね。

このような手間のかかる「めざめるパワー」なら、削除した方が初心者にはありがたいだろう、と。

 

 

 

「めざめるパワー」が、対戦の不確定要素や難易度を増していた

ポケモンバトルがあまりにも 複雑だったら、新しく始めようと思う人は少ないだろう。

確かに、昨今のポケモンバトルは複雑になり過ぎた。

後述するダイマックスも合わさると、もう何が何だか分からないはずだ。

 

 予測できない「めざめるパワー」の奇襲は、対戦の不確定要素を増し、確実に試合をむずかしくしていた。

 

例えば電気タイプに「めざ氷」だとか、分かり切っためざパならまだ良い。

が、ナットレイやハッサムをカプ・テテフなどに繰り出した時、めざ炎があるかないかで、だいぶ話が変わってくる。

 

いや、これもまだ予測可能な範囲だ。USUM後期は物理型ランドロスがミラー意識でめざ氷を持っているということも、珍しくはなくなった。

  

こうした奇襲はドッキリのような楽しさはあれど、対戦における不確定要素が増えることで、ポケモンバトルにおける不確実性を高めてしまっていた。

いくらセオリーを学んでも、予測できないセオリー外の一発で試合が決まってしまっては、対策のしようがない。

あまりにも奇襲ばっかりのポケモンバトルは、むしろ上級者にも好ましくないと考え、削除に至る原因の一つになったと考えている。

 

 

 

ダイマックスとの相性の悪さ

ダイマックスと「めざめるパワー」 は、相性が悪いであろうことは剣盾前から予想されていた。

それでも「めざめるパワー」消滅を予想していた人は少なかった。

おそらく、Zワザのようにノーマルタイプ固定技になるだろうと考えていた。


ダイマックス技はプログラマーにとっても複雑な、バグを生みやすい仕様であったのだと推察できる。

例えば、こだわりアイテムがダイマックス時は無効化になるといった仕様は、致命的なバグ(※)を避けるためのものだと思われる。

※こだわりアイテムは最初に選んだ技しか使えないという仕様だが、ダイマックス技になることで最初に選んだ技が消滅すると、バグが発生する可能性があるため。

 

同様に、存在そのものがバグを引き起こすかもしれない「めざめるパワー」は、もう無くてもいいという結論に達したのかもしれない。

 

氷4倍勢たちの不在も

「めざめるパワー」と言えば、最もメジャーなのは氷タイプだった。
ガブリアス、ボーマンダ、カイリュー、ランドロス達を仕留める技と言ったら、これを思い浮かべる人も多い。

剣盾にそういうポケモン達が出ないことも、後押しした可能性がある。

 

アンノーンの扱いは?

さて、「めざめるパワー」が出ないことで最も気になるのは、アンノーンの扱いではないだろうか。
なんせ元々めざパは、アンノーン達の専用技のような扱いだったのだから。彼らは「めざめるパワー」以外を覚えないという、筋金入りのめざパマスターだ。他のすべてを犠牲にしている。

「アンノーンかわいそう!」と言いたい所だが、実はもうとっくにアンノーン達の扱いは悪かった。

なぜなら、アンノーンがリメイク以外の完全新作で最後に登場したのは第4世代のダイヤモンド・パールだからだ。

その後は、4作連続で野生で登場しないというありさまである。第2世代頃に出たポケモンで、こんなに扱いが悪いポケモンは他にいない。

幻のポケモン並みの扱いなので、ある意味特別扱いかも。

直近の登場であるORASでも、マボロシ洞窟にしか出ないし。

 

過去作からしか連れてこれなかったのがそれもできなくなった。ただそれだけのことで、アンノーンの扱いがどうなろうと、「ポケモン」という大きな世界に大した影響はないのだろう。

 

今後登場するとしたら、対戦では全く役に立たないコレクション要素的な感じで、専用技となった「めざめるパワー」のみが使えるアンノーンは登場するかもしれない。

まあダイマックスの兼ね合いなどを考えるとバグって厄介になるから「めざめるパワー」自体が全く別物に変化させられるかも。

または、別な名前の専用技をもらったりね。

 

 めざめるパワーの、今後の復活は?

アンノーンの専用技以外で「めざめるパワー」の今後の復活のあるなしは、トレーナーのみなさん次第だと考えている。
が、正直、もう復活はないだろうと、断言してしまってもいい。

 

「何故めざパを消した!戻してくれ!」と復活を渇望する声が"よほどの多くの数"あるのなら、ゲーフリもさすがに検討するだろう。

しかし過去の事例では、トリプルバトルやローテーションバトルを容赦なく廃止し、嘆いたり怒ったりする"多少の声"には耳を傾けず、剣盾でも復活はなかった。

おそらくは、100万人の署名でもない限り、「めざめるパワー」でも同様の事が起こるだろう。

 

というかむしろ、大抵のトレーナー達は、別に「めざめるパワー」は無くてもいいんじゃないか?という事に気づいている。

シンボルエンカウントの前でセーブ&リセットを繰り返す厳選など、「イマドキの遊び方ではない」とゲーフリも否定的だし、トレーナーのみんなも同じ感覚だろう。
「ワシの若い頃は~」と言い出すような、頑固ジジイトレーナーでない限りはね。

だから、もう「めざめるパワー」は無くていいだろうと。もう結論が出ているようなものだ。
それでも、もし、貴方が「めざめるパワー」が好きで好きでしょうがないとしたら、オンライン署名でも募るほかないだろう。

 

めざめるパワーが消えた理由の考察まとめ

  • 厳選のハードルを下げるため。
  • 対戦の不確定要素を減らすため。
  • ダイマックス時にバグが起こる可能性を減らすため。
  • 4倍弱点をつけるメジャーポケモンが、そこまで多くなくなった。
  • アンノーンが出なくても、ポケモン世界に大きな影響がないから。


     

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