7世代最後、伝説解禁、令和初のポケモン日本王者決定戦!
令和元年もPJCS2019(ポケモンジャパンチャンピオンシップス)が開催される。今年も幕張メッセで6月8日~6月9日の2日間開催だ。
昨年と一昨年は現地で観戦できていたのだが、今年は都合により自宅観戦となってしまった。ワシントンに行くこともなく……。
配信(ニコ生):https://live2.nicovideo.jp/watch/lv319598066?ref=extplayer&po=extplayer
まあそれはそれとして、記事にするのは何の支障もない。今年も例年通り、熱きトレーナーたちの闘いの記録をざっと書いた。
現地に行っても、3DSの画面が見れないから配信台しか見られないしな!ネット観戦でも大して変わらないよ。
いや嘘をついた。やっぱり現地の熱量がベストだ。選手の細かな表情や緊張感、会場の熱気は画面越しにいても伝わらないものだ。
来年は現地観戦をしたい。もしかしたら私が選手として出ているかもしれないがね。
過去の記事
ルール:ダブルバトル、伝説のポケモンが2体使えるルール。
環境など
一つ確かなのは、イメージイラストの様に、ピカチュウとミュウツーの戦いにはならないだろうということ。
それが見たい人は「名探偵ピカチュウ」や「ミュウツーの逆襲エヴォリューション」を見ようか。
ただカイオーガとレックウザとゼルネアスが並んでいるのは、ちゃんと今回の環境を分かっているようだ。ガオガエンもいるし。
グラードンはいない気がするが、きっとミュウツーの後ろにでも隠れてしまったのだろう。
ただしガオガエンの左側にいるやつら!お前ら出番ないぞ!
【予選】 スイスドロー1回戦~7回戦
選手の名前は、ゲーム内のTNで表記している。 情報があった場合は、別名義での紹介もある。
選手名の後に、PTに入れている伝説のポケモンも表記している。
スイスドロー1回戦 グラゼルネVSオーガレック
注目の開幕戦。
くにきだ氏 VS EAGLE☀JUMP氏
グラゼルネVSオーガレック
くにきだ氏
先発:ゼルネアス、ガオガエン 裏グラードン、カプ・レヒレ
EAGLE☀JUMP氏
先発:カイオーガ、スイクン 裏レックウザ、ガオガエン
- 初手対面で有利になったくにきだ氏。
- EAGLEJUMP氏は初手スイクンのほえるで「ジオコントロール」を流そうとするも、しっかり読んだくにきだ氏は「ムーンフォース」でカイオーガを削る。まずはくにきだ氏がポイントを稼ぐ。
- しかしEAGLE☀JUMP氏は、レックウザをゼルネアスの前で「つるぎのまい」させる強気の攻めるプレイングと、さらにその攻撃が上がったレックウザを下げるという冷静で守備的なプレイングの二面性を魅せ、会場を沸かす。
- その後、くにきだ氏はゼルネアスの「ジオコントロール」をスイクンの「ほえる」で流されてしまう。
- さらにガオガエンへの攻撃が急所に当たって先に落とされるという不利な展開になってしまった。
その後はお互いサイクルを回しながら堅い守り合いになり、そのまま時間切れ。ガオガエンを倒したEAGLEJUMP氏が判定勝ちした。
EAGLEJUMP氏は「ガオガエンを急所で倒せたのは大きかった。あれから時間切れ勝ちを意識した」と対戦後にコメントした。
ちなみにこの試合、対戦者の名前が逆に表示されるという配信側のミスがあり、筆者は閉口した。
スイスドロー2回戦 ゼルネルナVSオーガレック
ゆづきゆかり氏(ひよ氏) VS ゆありぃ氏
ゼルネルナVSオーガレック
ゆづきゆかり氏 先発:ルナアーラ、ガオガエン 裏ゼルネアス、ボーマンダ
ゆありぃ氏 先発:カイオーガ、カプ・コケコ 裏ハッサム、不明
- ゆありぃ氏、いきなりゲンシカイオーガの「しおふき」でガオガエンを幸先よく撃破。
- ゆづきゆかり氏(ひよ氏)はルナアーラで「トリックルーム」を展開するも「しおふき」が急所にヒットし、思いのほか削られる。
- その後、ゆありぃ氏はカイオーガの「こんげんのはどう」でルナアーラも落とし、裏から出てきたハッサムで「トリックルーム」を逆用し圧倒した。
- ボクシングで言えば、2ラウンドKOのような形になった。
解説でありゆづきゆかり氏(ひよ氏)の友人でもあるペリカン氏によれば、最初のターンが勝敗の分かれ目だったと。
ゆづきゆかり氏(ひよ氏)の狙いは「トリックルーム」からゼルネアスを出して、切れた後に「ジオコントロール」の能力アップで暴れる展開を狙っていたらしい。
ルナアーラZでカイオーガに致命傷を負わせる可能性もあったので、両者とも難しい判断だったようだ。
それにしても、ゆありぃ氏のハッサムの活躍はカッコいい。このルールではかなり珍しい。
スイスドロー3回戦 グラネクロVSソルガレック
マイケル氏 VS カ・エール氏
グラネクロVSソルガレック
昨年の王者カ・エール氏が登場!若き王者が果たして今年はどんな試合を見せてくれるのだろうか?
マイケル氏
先発:日食ネクロズマ、ドーブル 裏カプ・テテフ、グラードン
カ・エール氏
先発:カプ・レヒレ、ガオガエン 裏ソルガレオ、レックウザ
- 先発のレヒレでドーブルを牽制した王者カ・エール氏。
- しかし後出しのテテフでフィールドを塗り替えられ、「キノコのほうし」でガオガエンとソルガレオが眠らされる。
- カ・エール氏は両方入れ替えでレヒレ、レックウザの並びを作るが、再びテテフの後投げでレヒレも眠らされてしまい大ピンチに。
- 勝負は決まったかに思われたがマイケル氏側の「だんがいのつるぎ」のはずしから、少し流れが傾いていく。
- マイケル氏はウルトラネクロズマで「天焦がす滅亡の光」を放つが、ソルガレオで受けられて、決まらず。上手くカ・エール氏が誘った形になった。
- 王者カ・エール氏はソルガレオが中々起きない厳しい展開が続くが、レヒレの「いやしのはどう」やガオガエンの「バークアウト」で粘り、少しずつ盛り返す。
- これが地味に効き、メガレックウザはカプ・テテフの「ムーンフォース」を2回耐え、「ガリョウテンセイ」で逆にテテフを倒して反撃する。
この耐え忍ぶプレイングが功を奏し、さいごは王者カ・エール氏が判定勝ちで勝利した。
スイスドロー4回戦 ゼルネレックVSオーガレック
ファイナル氏 VS アカバ氏
ゼルネレックVSオーガレック
ファイナル氏 先発:ゼルネアス、カプ・レヒレ
アカバ氏 先発:カイオーガ、ガオガエン 裏:カプ・レヒレ、レックウザ
- アカバ氏はPTにヌケニン入り。選出画面で早くも会場を沸かせる。選出はしなかったようだが、圧力をかけるだけでも十分存在感を発揮した。
- さらに初手でもゲンシカイキしないカイオーガで、少し驚き。
- その後複雑なミラーマッチやサイクル戦が繰り広げられ、集中力を欠いた私は、難しくてわからなくなった。
試合後インタビュー
アカバ氏「時間切れを狙ってよいかは迷っていた。ガオガエンの『はたきおとす』で相手レックウザの命の珠を落とし、自分のレックウザが攻撃を耐えてくれたのが大きかった。次の試合ではヌケニンを活躍させたい」
スイスドロー5回戦 ゼルネレックVSゼルネレック
アルカポネ氏VSガレキン氏
ゼルネレックVSゼルネレック
アルカポネ氏 先発:メタグロス、ガオガエン 裏:ファイアロー、ゼルネアス
ガレキン氏 先発:レックウザ、ドーブル 裏:カプ・テテフ、ゼルネアス
- 今回は対面系の構築同士の激突となった。つまり何が言いたいのかというと、解説がしやすい。
- アルカポネ氏のメタグロスがメガシンカして意表を突く。ガレキン氏もメガレックウザのオーバーヒートでやや意表を突き、メタグロスに致命的なダメージを負わせ、次のターンで撃破する。
- 次にアルカポネ氏はファイアローでヒコウZを通しに行くが、これもカプ・テテフの後出しで無駄に終わる。
- その後、アルカポネ氏のゼルネアスがムンフォのCダウンを引くなど運にも恵まれず。ガレキン氏が優勢のまま、試合は決まった。
アルカポネ氏はレックウザを選出しない面白いチョイスだったが――。
試合後インタビュー
ガレキン氏「今日は厳しい構築とばかり戦ってきたが、はじめて『いけそうだ』と思える構築との対戦だったので、あまり心配はしていなかった。ただ、思い返すとムーンフォースのとくこうダウンが無かったら危なかった」
スイスドロー6回戦 ゼルネレックVSオーガレック
2B氏 vsコウヘイ氏
ゼルネレックVSオーガレック
2B氏 先発:レックウザ、カプ・レヒレ 裏ガオガエン、(本人談)ゼルネアス
コウヘイ氏 先発:カイオーガ、ガオガエン 裏カプ・コケコ、ドータクン
- 初手レックレヒレの並びにカイオーガは水技を撃ってこないと見て、勇敢にガオガエンを後出しした2B氏。
- その後、コウヘイ氏も、レックウザを無視して隣のレヒレへコケコの「ボルトチェンジ」を刺すという勇敢なプレイングを見せた。
- しかし2B氏はこの強気な動きをさらに予測。「れいとうビーム」はこないだろうとカイオーガへ「ガリョウテンセイ」を撃つ。これが決まり、試合は2B氏に傾いた。
- 追い詰められたコウヘイ氏は、ドータクンの「さいみんじゅつ」で打開を試みるが、初弾が当たらず万事休す。
お互いリスキーな行動を選んだ勇敢な試合は、2B氏が制した。
試合後インタビュー
――「しおふき」に「ガリョウテンセイ」を撃ったターンはどういう心境だったか?
2B氏「1ターン目の交代した残像が相手には残っていると思った。1ターン目に『しおふき』を撃たれたら危なかった。もう予選は抜けられないが、あと1試合を楽しんでいきたい」
スイスドロー7回戦 グラルナVSオーガレック
ナイトロ氏VSムーン氏
グラルナVSオーガレック
試合前にチャーミングな仕草で会場を沸かせるナイトロ氏。場慣れしている感じをアピールする。
ナイトロ氏 先発ルナアーラ、カプ・テテフ 裏グラードン、ボーマンダ
ムーン氏 先発ガオガエン、ツンデツンデ 裏レックウザ、カイオーガ
- ナイトロ氏はいきなりテテフの「じゅうりょく」からルナアーラの「さいみんじゅつ」に繋ぐという予想できないコンボを繰り出す。
- しかし最速起きで、あまりアドバンテージを得られなかった。
- 一方ムーン氏は、グラードンを無視して攻めまくるという戦法で、着実にペースを掴んでいった。
- 終盤、グラードンの身代わりが壊れず、「だんがいのつるぎ」が急所に当たればひょっとしたら?というシーンが生まれるが、反撃もここまで。
トリッキーな戦法やパフォーマンスで沸かせたナイトロ氏だったが、終わってみればムーン氏が完勝した。
しかしながら、ナイトロ氏のエンターテイメント精神も感服に値するものだった。
【本戦】決勝トーナメント
トーナメント1回戦(ラウンド32) オーガレックVSグラネクロ
すこやん氏VSうずまきれい氏
オーガレックVS グラネクロ
1本目
すこやん氏 先発レックウザ、ゲンガー 裏ツンデツンデ、不明
うずまきれい氏 先発日食ネクロズマ、ウォーグル 裏グラードン、カプ・レヒレ
- 1ターン目からトリルにトリルを被せる激しい展開。
- すこやん氏のメガレックウザ、オバヒで日食ネクロズマを燃やす!
- すこやん氏、タスキゲンガーの「みちづれ」と「トリックルーム」のえげつないコンボでグラードンを葬る。
2本目
すこやん氏 先発レックウザ、ゲンガー 裏ツンデツンデ、カイオーガ
うずまきれい氏 先発日食ネクロズマ、ボーマンダ 裏不明
- うずまきれい氏、1ターン目でゲンガーに「ハイパーボイス」と「フォトンゲイザー」を浴びせて落とす。
- すこやん氏のメガレックウザの「オーバーヒート」、今回は外れる。
- うずまきれい氏、さらにレックウザに攻撃を集中させる「賭け」に成功し、レックウザを落とす。
- すこやん氏、この試合は劣勢と見て、情報アドを与えないために早々に降参。
3本目
すこやん氏 先発:ガオガエン、ゲンガー 裏不明
うずまきれい氏 先発:日食ネクロズマ、ウォーグル 裏カイオーガ
- 「トリックルーム」読み「トリックルーム」が不発か。
- すこやん氏、渾身の「ハイパーダーククラッシャー」を出すが防がれてしまう。
- うずまきれい氏のウォーグルが大暴れ。一戦目苦戦させられたゲンガーを「みちづれ」させることなく倒す。
- カイオーガが「しおふき」を選ぶか?それとも交代読みで他の技を選ぶか?という緊迫したシーン、なんとここで原因不明の通信エラートラブルが発生!
非常に残念ながら、試合は仕切り直しになった。
4本目
すこやん氏 先発:ガオガエン、ゲンガー 裏カイオーガ、レックウザ
うずまきれい氏 先発:日食ネクロズマ、ボーマンダ 裏グラードン、ガオガエン
再試合4本目はシーソーゲームになった。
- うずまきれい氏のネクロズマ、実はウルトラネクロズマだった
- しかし「天焦がす滅亡の光」は、ガオガエンに無効化されてしまう
- だが、うずまきれい氏、ガオガエン・グラードンの並びを作り盤面を返す。
- さらにすこやん氏が、レックウザ後出しでまだ分からない展開に。
- カイオーガ・レックウザVSグラードン・ネクロズマの並びとなり、正に怪獣大決戦に。
- この対面でオーガレック側のすこやん氏が有利になった
- ラストチャンスに賭けるうずまきれい氏、無情にも「だんがいのつるぎ」が外れてしまい、完全にゲームは決まった。
トラブルがあったのは非常に残念だったが、今大会の名勝負だった。
試合後インタビュー
すこやん氏「基本的にはこちらが不利な択を押し付けられていたので、切れた時は正直助かったと思った」
――森本氏「ゲンガーの素早さって決めるの、難しそうですね?」
すこやん氏「いえ、それはすぐに決まりました。そこから構築を作りました」
すこやん氏「今の試合もいっぱいいっぱいだったのですが、この後の試合もがんばります」
トーナメント2回戦(ラウンド16) オーガレックVSオーガイベル
アカバ氏VSサン氏
1本目
アカバ氏 先発カイオーガ、カプ・テテフ
サン氏 先発イベルタル、カプ・レヒレ
- 先発が特性の発動順で素早さ関係が全てわかるという珍しい展開
- アカバ氏は「Zサイドチェンジ」でテテフの素早さを上げて意表を突く。
- サン氏はレヒレの「ひかりのかべ」で手堅く場を整える。
- サン氏、さらにレヒレの「いやしのはどう」とカイオーガの「しおふき」のコンボ。こいつがかなり強力で、アカバ氏は崩せなかった。
スカーフカイオーガやZサイチェンバレしてしまったアカバ氏、2本目をどうするか。
2本目
森本氏「ヌケニンを(選出画面の)左上において相手に露骨にプレッシャーをかけている。置き方もありますよね」
アカバ氏 先発レックウザ、カプ・レヒレ裏ヌケニン、カイオーガ
サン氏 先発イベルタル、カプ・レヒレ裏ゲンガー、カイオーガ
- アカバ氏のレヒレ、1ターン目で「ガーディアン・デ・アローラ」でサン氏のレヒレを削る。
- サン氏、メガゲンガーで場を制圧。「ヘドロばくだん」でレックウザを仕留める。
- ヌケニン登場
- サン氏のイベルタルがヌケニンの「ゴーストダイブ」中に「デスウイング」を味方カイオーガに撃って回復するという荒業。
- アカバ氏、ヌケニンでどくまも。2連まもるを決めてイベルタルを撃破!これでイーブンに戻した。
3本目
トリッキーなアカバ氏VSストロングスタイルのサン氏の戦いは3戦目にもつれた。
アカバ氏 先発カイオーガ、カプ・レヒレ裏ガオガエン、レックウザ
サン氏 先発イベルタル、カプ・レヒレ裏ゲンガー、カイオーガ
- アカバ氏、再び「ガーディアン・デ・アローラ」により相手のレヒレを削る。
- この1発が大きく、カイオーガでレヒレを倒しきる。
- サン氏はメガゲンガーで反撃、再び盤面を支配。そして「みがわり」と「まもる」でより強固なコントロールを築く。
- サン氏、隠していたイベルタルの「ふいうち」でスカーフカイオーガの「しおふき」の威力を下げる
- しかしアカバ氏のレックウザが止まらなかった。単純なパワーで圧倒した。
またしても激戦だったが、トリッキーな戦い方をしていたアカバ氏が、最後は王道で制した。
試合後インタビュー
アカバ氏「2戦目は負けてしまうかと思った。時間との戦いだった。ほんと申し訳ございませんと言いたい。諦めちゃダメと思ったのが結果につながった。本当は『みずびたし』を使いたかったが、時間がなかった」
トーナメント準々決勝(招待枠決定戦) ソルガレックVSオーガレック
1本目
カ・エール氏 先発カプ・コケコ、ソルガレオ裏レックウザ、トリトドン
みあ氏 先発カイオーガ、ガオガエン裏カプ・レヒレ、メタグロス
- カプ・レヒレ、「しぜんのいかり」と「ガリョウテンセイ」のダブルアタックを耐える。
- みあ氏、「こごえるかぜ」で最速130族抜き調整にしたレヒレ、カプZでトリトドンへの仕事を果たす。
- ソルガレオとメタグロスの鋼エスパー対決。イマイチソルガレオが機能していないか。
- カ・エール氏、レックウザとコケコでカイオーガへの集中を選択していたが、これが「まもる」により失敗。この一手が決定打になりみあ氏が勝利した。
2本目
カ・エール氏 先発カプ・コケコ、ソルガレオ裏レックウザ、トリトドン
みあ氏 先発カプ・レヒレ、メタグロス裏カイオーガ、ガオガエン
- 勝っているみあ氏が先発を変更した。
- 今度はソルガレオが「トリックルーム」展開。トリトドンをサポート。
- カ・エール氏のソルガレオが強引に「サンシャインスマッシャー」でメタグロスを削りに行く。
- みあ氏、中々トリトドンに決定打を与えられない。
- ギリギリの攻防が続くが、トリルからトリトドンで場を荒らした後にコケコ・レックウザで詰めていったカ・エール氏が勝利。
3本目
カ・エール氏 先発カプ・コケコ、ソルガレオ裏レックウザ、トリトドン
みあ氏 先発カイオーガ、メタグロス裏トゲデマル、カプ・レヒレ
- みあ氏、ここ一番でトゲデマルを選出。ひらいしん・ねこだましでコケコへ脅威を与える。
- カ・エール氏のレックウザ、「だいちのちから」連打。これが鋼2体選出に刺さる。メタグロスをあっさりと撃破。
- ソルガレオはとくせいメタルプロテクトにより「こごえるかぜ」のSダウンもない。
- みあ氏のレヒレが意表を突いてソルガレオにカプZを放つも、王者はこれを読んでいたか。コケコと交代で難を逃れ、しかも木の実発動で回復。
- みあ氏はこの後「こんげんのはどう」も外してしまい、散々な展開に。
最後まで自分の選出を曲げなかったカ・エール氏が、2年連続で準決勝に勝ち上がった。
勝利者インタビュー
――きれいな読みが決まっていましたが、あの時の心境は?
カ・エール氏「接戦で、緊張がほぐれない、いい試合でした。1戦目の選出でトリックルームが通るなと思っていたので、2戦目・3戦目はそれを通すことを意識しました」
――3戦目で「ガーディアン・デ・アローラ」をコケコで受けた場面はどう考えていたのか?
カ・エール氏「決まってよかったなって感じです、すいません」
――連覇が見えてきたかと思いますが、ベスト4に向けての意気込みを。
カ・エール氏「ここまで来たら、最後まで勝ち抜いて、チャンピオン防衛します」
トーナメント準決勝 ソルガレックVSゼルネレック
カ・エール氏 VS がれきん氏
準決勝1本目
カ・エール氏 先発ソルガレオ、ガオガエン裏カプ・レヒレ、レックウザ
がれきん氏 先発レックウザ、ドーブル裏カプ・テテフ、ゼルネアス
- がれきん氏、ドーブルの「キノコのほうし」と裏からのテテフ出しで催眠圧力をかける。
- ドーブル、回避アップで不穏なムードになる。
- がれきん氏のレックウザのオーバーヒートがソルガレオに外れる。
- ドーブル、さらに回避アップ。
- ドーブルが「このゆびとまれ」、ガオガエンの「とんぼがえり」が外れてしまう。
- ソルガレオが「サンシャインスマッシャー」で確実に悪しきドーブルを葬り去る。
- レヒレの「いやしのはどう」でソルガレオを回復し、盤石にする。
- トリル展開から、ソルガレオが暴れる。こうなるとがれきん氏のゼルネアスは厳しかった。
まずは王者が1本先取し、2年連続の決勝へ王手をかけた。
準決勝2本目
カ・エール氏 先発ソルガレオ、ガオガエン裏カプ・レヒレ、レックウザ
がれきん氏先発ガオガエン、モロバレル裏ゼルネアス
- がれきん氏、モロバレルの「イカサマ」でソルガレオの打点を確保してきた。
- カ・エール氏は再び「いやしのはどう」でソルガレオを回復に来たが、がれきん氏はそれを読んで「イカサマ」をヒット。
- モロバレルの「いかりのこな」サポートでゼルネアスが「ジオコントロール」を成功。
- カ・エール氏は再びソルガレオのトリルを狙うが、モロバレルの「イカサマ」でそれを許さず、ソルガレオを撃破。
- もはやソルガレオを失ったカ・エール氏は、強化ゼルネアスを止める術はなし。
モロバレルでソルガレオを抑え込み、がれきん氏がタイに追いつく。
3本目
カ・エール氏 先発ソルガレオ、ガオガエン裏レックウザ
がれきん氏先発ガオガエン、モロバレル裏レックウザ
- 1ターン目、お互いに鍵となるソルガレオとモロバレルを慎重に下げる展開
- ガオガエン&レックウザのミラーに。
- 会場にゼルネアスの鳴き声を叫ぶ人が発生。
- がれきん氏のゼルネアス、また無傷で「ジオコントロール」に成功。
- カ・エール氏、「まもる」をしたゼルネアスに「サンシャインスマッシャー」ぶつけて6割ほど削る。
- がれきん氏のガオガエンの「フレアドライブ」でソルガレオが火傷に。
- 今度はカ・エール氏のガオガエンが「フレアドライブ」を急所に当ててモロバレルを倒しきる。一方、モロバレルも特性ほうしでガオガエンを眠らせる。
- がれきん氏のガオガエンが「とんぼがえり」でカ・エール氏のガオガエンを倒してしまう。
- 再登場したゼルネアスの「マジカルシャイン」はソルガレオを仕留めきれない。逆に返す刀の「メテオドライブ」はゼルネアスをKOする。
- 最後はギリギリHPが残っていたメガレックウザが「ガリョウテンセイ」でガオガエンを倒し、勝負あり。
スリリングでわけの分からない展開の連続をカ・エール氏が制して、2年連続の決勝に進んだ。
勝利者インタビュー
カ・エール氏「ギリギリの、最後まで勝てるかわからなくて、ホッとした気分です。(ソルガレオが)火傷して終わったかなと思ったが、フレアドライブが急所に当たって『俺は持ってるな』と」
――選出が早いが、決まっていたのか?
カ・エール氏「決まっていました。完成された選出と言うべきか」
――明日の決勝へ向けての意気込みを
カ・エール氏「チャンピオンを守ります。チャンピオンの座は渡しません!」
決勝戦 ソルガレックVSグラネクロ
前年王者のカ・エール氏は、ややマイナーなソルガレオを入れ、理路整然とした立ち回りで決勝に戻ってきた。昨年とは違い、苦しい戦いの連続ではあったが、それでもここまで上がってきたのは素晴らしいことだ。
一方ふちがみ氏は、解説のペリカンさん曰く「漢のトリックルーム構築」。
PT全員が素早さに下降補正をかけた思い切った並び。
2015年世界王者のビエラ氏とは、8年ほどの付き合いのある友人らしい。
1本目
ふちがみ氏 先発:月食ネクロズマ、ボーマンダ裏:トリトドン、レックウザ
カ・エール氏 先発:カプ・レヒレ、ガオガエン裏:グラードン、ボーマンダ
- ふちがみ氏は初手トリックルームからツンデツンデを展開。
- カ・エール氏はレヒレが「ひかりのかべ」、ガオガエンが「バークアウト」を展開。
- 月食ネクロズマが「ムーンライトブラスター」をガオガエン方向へ、交代で出てきたトリトドンにヒット、大幅に体力を削る。
- ふちがみ氏、トリル下ツンデツンデの「いわなだれ」が急所と怯みとやりたい放題に暴れる。
- カ・エール氏、レヒレの「ねっとう」でネクロズマが落とせないかと思われたが、火傷を引いて落とす。
- 今度はカ・エール氏のレックウザの「だいちのちから」が急所、ふちがみ氏の「だんがいのつるぎ」は外れる
- ふちがみ氏のメガボーマンダの「ハイパーボイス」が急所に当たりレヒレを落とす。
- カ・エール氏、TODでも勝ちの状況だったが、レックウザでボーマンダを仕留めきる。
ソルガレオがだせない苦しい状況だったが、急所連発の乱戦を王者カ・エール氏が先取した。
2本目
ふちがみ氏 先発:月食ネクロズマ、ボーマンダ裏:トリトドン、レックウザ
カ・エール氏 先発:カプ・レヒレ、ガオガエン裏:グラードン、ボーマンダ
- 1戦目と同じ初手、カ・エール氏は動き方を変えない展開に
- 「ムーンライトブラスター」はトリトドンが守り、壁も込みでほぼダメージはいらず
- ツンデツンデがトリトドンをひるませる。が「いやしのはどう」でトリトドンのHPを挽回する。
- ツンデツンデの「いわなだれ」がはずれ、ややカ・エール氏に運が傾く。
- メガボーマンダが「すてみタックル」でレックウザを、「ハイパーボイス」でガオガエンを連続撃破して1対2の状況を覆す!
カ・エール氏が1戦目よりも優位な展開かに見えたが、ふちがみ氏のボーマンダの攻撃がギリギリ届いた。これでタイに。
3本目
ふちがみ氏 先発:月食ネクロズマ、ボーマンダ裏:トリトドン、レックウザ
カ・エール氏 先発:カプ・レヒレ、ガオガエン裏:グラードン、ボーマンダ
- お互い3戦目も全く同じ対面からのスタート。
- 行動も変えないカ・エール氏。
- ふちがみ氏は一旦ネクロズマを引っ込め、再びボーマンダの裏から出すことで「バークアウト」を避ける。
- またしてもトリトドンがツンデツンデを倒す。
- 勝負に出たふちがみ氏、レックウザ方向にネクロズマとボーマンダの攻撃を集中させるもガオガエンに交代でかわされる。
- カ・エール氏、ボーマンダの「まもる」読み、レックウザの「かみくだく」で月食ネクロズマを仕留める。このために入れていたような技。
- ゲンシグラードン最大火力の「ふんか」も、もはや特防も堅いレックウザを倒すことはできなかった。最後までレヒレの「いやしのはどう」で回復する手厚いカバー。
- レックウザがグラードンを仕留めきり、試合が終わった。
カ・エール氏が史上初のPJCS連覇を達成した!
優勝者カ・エール選手の試合後インタビュー
――チャンピオン、二連覇ということで偉業達成ですね。今のお気持ちをうかがってもよろしいですか?
カ・エール氏「チャンピオン防衛できて、本当に良かったなと思います」
――(決勝での)パーティの相性は良くなかったようですが。
カ・エール氏「禁止伝説の相性は良くなかったですが、取り巻きで相性をひっくり返せてよかったなって感じですね」
――非常に堅いパーティですよね。
カ・エール氏「TODも意識して、粘り勝てるような構築を意識しました」
――今回、MVPポケモンはいますか?
カ・エール氏「んー、トリトドンかなー?微妙ですね、今回は(笑)。来年(の配布ポケモンは)トリトドンで」
――今回のパーティの魅力は?
カ・エール氏「オシャレポイントがありまして、カプ・レヒレの素早さが81、ガオガエンの素早さが83となっていてレヒレがガオガエン方向に『いやしのはどう』を撃って『とんぼがえり』で戻り、味方が安全に回復という動きが決まればカッコ良かったんですけども」
――オシャレですね。世界大会に向けての意気込みをお願いします。
カ・エール氏「去年の世界大会は悔しい結果に終わってしまったので、優勝とは言わずともベスト16には入りたいと思っています」
――ニドクイン(のぬいぐるみ)を置いて行ってしまいましたが?(笑)
カ・エール氏「スタッフに言われて、仕方なかったです(苦笑)」
――本当におめでとうございました!
カ・エール氏「ありがとうございました!」