やすおかのポケモンなどブログ

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ポケモンWCS2019バトルレポート、優勝者インタビューなどまとめ。7世代最後のGSルール、日本人同士の決勝をペンギン氏が制す!【ポケモンUSUM】

ポケモン・ワールドチャンピオンシップ2019(WCS2019)日本勢の優勝なるか?

今年のポケモン世界王者を決める大会、WCS2019は、アメリカの首都ワシントンD.C.での開催だ。

 残念ながら、トランプ大統領が来場することはないようだ。相撲には来たのにね。

 

 

この記事では、ニコニコ生放送で配信された情報をもとに、

  • 選手名(主にTN表記だが、HNや本名が読めない場合はカタカナ表記も)
  • 試合に出たポケモン
  • 試合展開のハイライト
  • 決勝後のインタビュー、トーク

 

 あたりを書いた。

 

 

 ざっくりした環境。

ゼルネアス、レックウザ、カイオーガ、グラードンの4強。

そいつらをガオガエンなどでサポートする構築が多い。

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日本大会の様子

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昨年の大会

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WCS2019 Day1

 

スイスドロー 1回戦

 Ken氏(USA) VS セジュン氏(韓国)

 

2013年の王者セジュン氏が登場。今年はパチリスではなく、トゲデマルで参戦。

 

1本目

Ken氏

先発カプ・コケコ、グラードン 裏ヌケニン、ゼルネアス 控えボーマンダ、ガオガエン

 

セジュン氏

先発メタグロス カプ・レヒレ 裏カイオーガ、レックウザ 控えトゲデマル、ガオガエン

 

  • 1ターン目、セジュン氏は裏からカイオーガを出してグラードンを仕留めに行くムーブ、しかしKen氏がこれをかわす。
  • さらにヌケニンの「サイドチェンジ」でゼルネアスが「ジオコントロール」を通す。
  • メタグロスの「アイアンヘッド」は3連続で通らず、破壊王ゼルネアスが大暴れ。
  • まずはKen氏のヌケニン・ゼルネアスのコンビが、元王者を制した形となった。

 

2本目

Ken氏 

先発カプ・コケコ、グラードン、裏ゼルネアス、ヌケニン

セジュン氏

先発ガオガエン、レックウザ、裏カイオーガ、メタグロス

 

後がないセジュン氏、「おいかぜ」レックウザという意外性を魅せる。

しかし勝負所でレックウザ+ガオガエンの集中打をゼルネアスが耐え、2体とも撃破される。

これでヌケニンを倒す手段がなくなったセジュン氏。Ken氏が元王者を圧倒した。

 

 

スイスドロー2回戦

Ghosty氏(イタリア)vsかれの氏(日本)

 

 

試合の前に増田順一氏がポケモンGOで対戦していた。

この試合のために、配信は途中で打ち切りとなったが、どうやら3連敗で氏の戦いは終わったらしい。

 

Ghosty氏

先発ガオガエン、ゼルネアス 裏ボーマンダ、モロバレル 控えグラードン、ジャラランガ

 

 かれの氏

先発ガオガエン、日食ネクロズマ 裏レックウザ、カプ・レヒレ 控え、ガルーラ、カプ・コケコ

 

 

ガオガエンが「ハイパーダーククラッシャー」で日食ネクロズマを削るも落とせず。

日食ネクロズマが「トリックルーム」展開

Ghosty氏、S振りモロバレルで試合をコントロール。レックウザとネクロズマを眠らせる。

かれの氏、なすすべなく降参。次戦に賭ける。

 

2戦目

Ghosty氏

先発ガオガエン、ゼルネアス 裏ボーマンダ、モロバレル

 

 かれの氏

先発ガオガエン、日食ネクロズマ 裏カプ・レヒレ、レックウザ

 

  • Ghosty氏、1ターン目ガオガエン「ねこだまし」でゼルネアスの「ジオコントロール」に成功。
  • かれの氏、Aダウンした日食ネクロズマの「サンシャインスマッシャー」でゼルネアスを仕留める。これは意表を突いた形に。
  • さらにネクロズマがトリルを発動。
  • かれの氏のカプ・レヒレ、「いやしのはどう」でレックウザを回復させつつピンチベリーで自分も回復という粘りを見せる。
  • かれの氏レックウザ、「ガリョウテンセイ」でモロバレルを撃破し、勝負を決めた。

 

かれの氏がタイに戻す。

 

3戦目

Ghosty氏

先発グラードン、ガオガエン、裏モロバレル、ゼルネアス

 

かれの氏

先発ネクロズマ、ガオガエン裏レックウザ、カプ・レヒレ

 

  • グラードンを出してきたGhosty氏、まずはいかく、ねこだまし考慮でモロバレルと交代。
  • お互いサイクルを回す堅い展開の中、Ghosty氏のモロバレルがレックウザを眠らせる。
  • トリル展開に持ち込みたいかれの氏、しかしそれを読んだGhosty氏のグラードン「ほえる」で流されてしまう。さらに同ターン「ジオコントロール」にも成功。
  • 終盤、Ghosty氏は襷モロバレルでゼルネアスをまもる盤石の布陣を築き、しっかり詰めた。

 

 

 スイスドロー3回戦

 

ANDY氏 VS ミシェル(ベル)氏

 

昨年、勝ち気ゴチルゼルで会場を沸かせたミシェル氏が登場した。

 

1戦目

ANDY氏

先発:カプ・コケコ、クロバット 裏カイオーガ、レックウザ

ミシェル(ベル)氏

先発:メタグロス、モロバレル 裏ゼルネアス、ガオガエン

 

  • ANDY氏のクロバットが「おいかぜ」を発動。
  • ミシェル氏、1ターン目にANDY氏のクロバットを集中打。「かみなりパンチ」と「キノコのほうし」。クロバットは襷で1残しかつ「ねむり」に。
  • ANDY氏のカイオーガ「こんげんのはどう」でメガメタグロスを吹っ飛ばす。
  • ミシェル氏、モロバレルでサポートしつつゼルネアス「ジオコントロール」を発動。
  • 最後はレックウザの「しんそく」をギリギリ耐えたゼルネアス、4縦全抜きを決める。

 

2戦目

ANDY氏

先発:カイオーガ、カプ・コケコ 裏ピッピ

ミシェル(ベル)氏

先発:月食ネクロズマ、クロバット裏ゼルネアス、メタグロス

 

 

  • ミシェル氏の月食ネクロズマ、初手でウルトラバースト。ウルトラネクロズマに。
  • ANDY氏のコケコの「マジカルシャイン」とカイオーガの「れいとうビーム」集中は、Uネクロズマがギリギリで耐える
  • ミシェル氏のクロバットが「ヘドロばくだん」でレックウザにダメージと毒を与える。
  • ミシェル氏のUネクロズマが「天焦がす滅亡の光」を放つも、裏から出てきたピッピが耐える。
  • ANDY氏、レックウザ「つるぎのまい」で制圧を狙うも、ミシェル氏は「しんそく」を恐れずUネクロズマを突っ張り、ピッピを落とす。
  • 交代をしない殴り合いに持ち込んだミシェル氏が、ストレートで試合を制す。

 

 

 閑話休題。

USUM大会のサイドイベントとして、ポケモンGOのエキシビション大会が開催された。

ルールはダブルエリミネーション方式。(2回負けると敗退するルール、1回負けると敗者復活戦に参戦)

 

なんと、開発者の森本氏が、敗者復活戦で準決勝に残るという快挙を見せた。

みなさんは森本さんのことを「年の割にポケモンをちょっと知ってるおじさん」程度に思ってたかもしれないが、開発者の威厳を見せてくれた。

 

 

スイスドロー4回戦

トレイラー氏(USA)VSマッキネン氏(ノルウェー)

 

ノルウェー人のマッキネン氏はとんでもなくユニークなPTを採用した。

まず伝説枠がホウオウだし、Aペルシアン、マンタインを採用。このルールではやや珍しい霊獣ランドロスもいる。

 

1戦目

トレイラー氏

先発ガオガエン、カプ・レヒレ 裏レックウザ、ツンデツンデ

マッキネン氏

先発Aペルシアン、レックウザ 裏霊獣ランドロス、カプ・コケコ

 

マッキネン氏、「とんぼがえり」でサイクルを回す選出。

トレイラー氏、ミズZでカプ・コケコを吹っ飛ばす。

トリルを貼ったツンデツンデ、「ジャイロボール」急所で一気に有利に。

 

米国のトレイラー氏がツンデツンデで試合を決めた。

 

 

2戦目

トレイラー氏

先発ルナアーラ、カプ・レヒレ 裏ガオガエン、ツンデツンデ

マッキネン氏

先発Aペルシアン、ホウオウ 裏霊獣ランドロス、レックウザ

 

トレイラー氏はツンデツンデで「トリックルーム」を展開。

マッキネン氏のホウオウは「みがわり」からのヒコウZ。しかし、いかくを連続で浴びていたためルナアーラは落とせず。

マッキネン氏の物理オンリー選出に、トレイラー氏のガエン威嚇サイクルが刺さる。

 

マッキネン氏、面白PTだったが、ホウオウやペルシアンを活かせず!

トレイラー氏がストレートで勝つ。

 

 

 

 

 

WCS2019 Day2

 この日はスイスドロー6回戦と、ラウンド16から準決勝の決勝トーナメントが行われる。最大9試合、27ゲーム行う可能性がある過酷な1日だ。

 

スイスドロー2次ラウンド1回戦

COX氏(USA)VS デル・ピディオ氏(イタリア)

 

1戦目

COX氏

先発ルナアーラ、ガルーラ 裏ガオガエン、ソルガレオ

 

デル・ピディオ氏

先発ルナアーラ、ガルーラ 裏ガオガエン、ゼルネアス

 

 

  • いきなりルナガルミラー。
  • その後もガオガエンを出し合うガチガチのミラーで、堅い展開に。
  • 4匹目がゼルネアスVSソルガレオで、ピディオ氏が選出でアドバンテージを得る。
  • しかしデルピディオ氏、ゼルネアスを突っ張らせながら取り巻きで削る
  • ルナアーラZでソルガレオを倒す。

 

 相性不利かと思われたCOX氏の勝利。

 

 2本目。

COX氏

先発:ルナアーラ、カプ・コケコ 裏ソルガレオ、ガルーラ

デルピディオ

先発:ゼルネアス、ガオガエン 裏ドーブル、ルナアーラ

 

 

COX氏、今度はコケコのエレキネットでS操作を入れる展開で2本目も勝利!

 

 

2次ラウンド 5回戦

Keh氏(シンガポール) VS Boyt氏(イギリス)

 

解説に回ったビエラ氏によれば、2人とも国際大会の常連であるとのこと。

Boyt氏は中々ユニークにもエンニュートとキノガッサ入りだ。

 

1戦目

Keh氏

先発ガオガエン、ゼルネアス、裏グラードン、ボーマンダ

 

Boyt氏

先発エンニュート、ゼルネアス、ボーマンダ、日食ネクロズマ

 

 

エンニュート先発のBoyt氏。

 

殴り合いをBoyt氏が制す。

 

 2戦目

Keh氏

先発ゼルネアス、グラードン裏ヌケニン、ガオガエン

Boyt氏

先発エンニュート、キノガッサ裏ゼルネアス

 

  • Keh氏の伝説ポケモン2体に、Boyt氏は一般ポケモン2体を合わせる初手。
  • Boyt氏、エンニュートの「ねこだまし」からキノガッサ「キノコのほうし」展開で伝説2体を眠らせる。
  • その後、ゼルネアスで楽々「ジオコントロール」を発動。

 

 今度は搦め手で盤面を制圧したBoyt氏が勝利!

 

 

 

 

決勝トーナメント準決勝 ゆありぃ氏(日本)VSカ・エール氏(日本)

日本人対決。日本大会ではハッサムで沸かせたゆありぃ氏が、日本王者に挑む。

 

カ・エール氏はブラッキーを入れた面白い構築。しかし解説のビエラ氏も指摘するが、イベルタル・グラードンの並びが厳しく、日食ネクロズマは出せないだろうとのこと。

 

1本目

ゆありぃ氏 

先発:グラードン、イベルタル裏ガオガエン、カプ・コケコ

 

カ・エール氏

先発:ブラッキー、カプ・テテフ裏ボーマンダ、グラードン

 

  • ゆありぃ氏、グラードンのめざ氷でボーマンダを奇襲するが、カ・エール氏はブラッキーに交代して回避。
  • 相性面の有利を活かし、ゆありぃ氏が優勢に試合を進める。
  • ブラッキーを一体残させたカ・エール氏、窮地に見えたが、ダークオーラが乗った「イカサマ」でグラードンを倒す。
  • イベルタルからも有効打がなく、ブラッキーが伝説2体を撃破する形に。

 

不利に思われたカ・エール氏、センセーショナルな1本目を制す。

 

2本目

ゆありぃ氏 

先発:グラードン、イベルタル裏ガオガエン、カプ・コケコ

 

カ・エール氏

先発:ブラッキー、カプ・テテフ裏ボーマンダ、グラードン

 

  • カ・エール氏、ブラッキー「てだすけ」からスカーフテテフの「サイコキネシス」をグラードンに撃つが、守られる。
  • ゆありぃ氏はそれを見てガオガエンに交代。悪タイプ2体にエスパー技を縛っているテテフは何もできず。
  • カ・エール氏、ボーマンダで「おいかぜ」などで盤面を取り戻す。
  • カ・エール氏、「てだすけ」からグラードンの「ほのおのパンチ」をイベルタルにヒットさせガッツポーズ。やや優勢に立つか。
  • しかしゆありぃ氏、「おいかぜ」が切れたターン、カ・エール氏のグラードンを落とし、再逆転。
  • ゆありぃ氏、コケコのカプZ、グラードンの「だいちのちから」でブラッキーを粉砕。今度はブラッキーが置物になった。

 

ゆありぃ氏がイーブンに戻し、決勝への切符の行方は分からなくなった。

 

 

3本目

ゆありぃ氏 

先発:グラードン、イベルタル裏ガオガエン、カプ・コケコ

 

カ・エール氏

先発:ブラッキー、ボーマンダ裏カプ・テテフ、グラードン

 

 

  • 先発を変えたカ・エール氏、ブラッキー「てだすけ」2連続。1ターン目は「ハイパーボイス」2ターン目は「すてみタックル」をコケコに当てる。が、ゆありぃ氏のコケコは耐える。
  • ゆありぃ氏、エレキネット急所もありグラードンの「ふんか」でブラッキーを倒す。ずっと居座り続けたブラッキー、ついに落とされる。
  • カ・エール氏、ボーマンダ「おいかぜ」展開からテテフ、グラードンで制圧するプランに切り替える。
  • カ・エール氏、「だんがいのつるぎ」をダブルヒットさせれば勝ちという局面。両者祈る。

 

結局ダブルヒットさせたカ・エール氏、ついに決勝進出を決めた!

 

さらにもう一つのセミファイナルでもペンギン氏が勝利して、日本人同士の決勝となった。

 

 

準決勝・試合後インタビュー

 

ゆありぃ氏

「3戦目、ボーマンダがすてみタックルを打った時は勝てると思った。気づいたら負けていた。1戦目も、まさかブラッキー1体から負けるとは思わなかった」

非常に悔しそうな姿が印象的に。

 

ペンギン氏

「4年前は準決勝で敗れたので、4年前の自分を乗り越えることができた」

「明日は本当に強敵が相手だが、咬ませ犬にならないような試合をしたい」

コメントは謙虚ながらも、確かな自信を内に秘めているようだ。

 

カ・エール氏

「ビエラさんのように世界チャンプになりたい。日本チャンプはそのまま世界チャンプになるというジンクスがあるので、なれるといいんだけど」

昨年と今年の日本大会、そしてこの日の試合を見て、彼のプレイングはとても華があると感じた。

きっと決勝でもいい試合を見せてくれることだろう。

 

 Day3

TCG決勝では、いわゆる"ジャッジキル"で物議をかもすシーンがあった。日本人選手がそれで敗れたので、なおのことだろう。

ビデオゲーム部門は、そのようなアクシデントにめげず、好ゲームを期待したい所。 

 

DAY3

決勝

 

ペンギン氏(日本)VSカ・エール氏(日本)

 

決勝は日本人対決となった。2人ともすでに十分な実績のある選手だ。

ご存知の通り、カ・エール氏は昨年・今年と日本大会を連覇。

対するペンギン氏は今年の日本大会でベスト4、4年前のWCSでもベスト4だった。

ただ、世界タイトルへの挑戦は、2人ともこれが初めて。果たして勝負の行方は――。

 

試合前インタビュー

カ・エール氏「今回の世界大会において、自分の考えた戦略がいろいろな人のチームにうまい具合に刺さって、勝利を得ることができ、嬉しかった」

「世界チャンピオンは子供のころからの夢。今なれるチャンスがあることは嬉しいし、勝ちたい」

 

ペンギン氏「普段、日本ではないような、世界中のとても強い人たちと対戦出来て、とても楽しい。いい経験になっている。世界一になるのは私の夢。優勝を狙っていきたい」

 

使用構築

ペンギン氏

  • グラードン
  • ルナアーラ
  • ボーマンダ
  • ガオガエン
  • カプ・レヒレ
  • ツンデツンデ

 

カ・エール氏

  • グラードン
  • 日食ネクロズマ
  • ガルーラ
  • ボーマンダ
  • カプ・テテフ
  • ブラッキー

 

手堅いグラードン・ルナアーラ構築のペンギン氏と、ブラッキー選出にこだわるカ・エール氏の構築。

なお構築や技は1日前にお互い分かっている状態。

 

1戦目

ペンギン氏

先発:ルナアーラ、ボーマンダ 裏グラードン、カプ・レヒレ

 

カ・エール氏

先発:日食ネクロズマ、グラードン 裏ブラッキー、カプ・テテフ

 

  • いつもの早い選出で相手にプレッシャーをかけるカ・エール氏。
  • 解説ビエラ氏「先発は若干ペンギン氏有利だが、ここからの展開はどれくらい想定内だったかによって変わってくる」
  • ブラッキーの登場で会場が湧く。「ハイパーボイス」と「シャドーレイ」を喰らっても耐える。
  • カ・エール氏、ネクロズマで「トリックルーム」を展開。
  • ペンギン氏のグラードンの方がトリル下では先に動き、ネクロズマを倒す。
  • カ・エール氏、ブラッキー「イカサマ」とグラードン「ドラゴンクロー」でメガボーマンダを集中攻撃するもHP2残しで耐えられてしまう。
  • ペンギン氏は耐久型のブラッキーを無視ながら隣を殴る、ダブルでは王道の戦略。
  • カ・エール氏はブラッキーで削りながらスカーフカプ・テテフで倒す戦略に切り替える。
  • カ・エール氏のグラードン、敵グラードンの「ほのおのパンチ」をギリ耐え。
  • ペンギン氏、カプ・レヒレのフェアリーZでブラッキーを落としきる。
  • スカーフテテフの連打を通したいカ・エール氏。だがペンギン氏、グラードンで2連「まもる」を成功させ、ルナアーラでグラードンを落とす。
  • 解説のビエラ氏曰く「2連まもるを決めなくてもルナアーラはカプ・テテフの攻撃を一度は耐え、返しの『シャドーレイ』で一撃だったはず」とのこと。それより「ペンギン氏のボーマンダが集中打を耐えたターンが大きかった」と。

 

まずペンギン氏が一本目を先取!

 

 

2本目

ペンギン氏

先発ルナアーラ、カプ・レヒレ 裏グラードン、ボーマンダ

 

カ・エール氏

先発日食ネクロズマ、ブラッキー 裏グラードン、ボーマンダ

 

  • 勝っている状況ながら1戦目から先発を代えたペンギン氏。ビエラ氏「(ペンギン氏は)ブラッキーに圧力をかけていてネクロズマからも特に有効打がないので、一方的に殴れる可能性のある並び」
  • ペンギン氏、ブラッキーの交代を見越して裏から出てきたグラードンに「しぜんのいかり」を当てる。卓越したビジョンにビエラ氏も興奮。
  • ペンギン氏、さらにネクロズマの交代を読んでボーマンダ「おいかぜ」展開。さらに「シャドーレイ」をネクロズマ放置でグラードンへ。これがズバリ的中し、圧倒的に有利な布陣を築く。
  • カ・エール氏、ブラッキーの「バークアウト」が外れ、厳しい状況に。
  • ペンギン氏のルナアーラ、「ワイドガード」で「バークアウト」考慮してレヒレのCダウンを許さない。
  • カ・エール氏、ウルトラネクロズマの「天焦がす滅亡の光」でワンショットでレヒレを倒せば分からない状況には持ち込む。
  • しかしペンギン氏は「まもる」でレヒレをしっかり生かす。
  • カ・エール氏、ネクロズマの「だいちのちから」をグラードンの急所に当てれば倒せるという最後のチャンス。だが急所には当たらず「ドラゴンクロー」でネクロズマが落とされる。
  • カ・エール氏、ボーマンダの「ハイパーボイス」でグラードンを倒し意地の反撃。だがすでに勝敗は決していた。

 

最後はペンギン氏のメガボーマンダがカ・エール氏のメガボーマンダを倒すという象徴的なシーンで、新しい世界王者が誕生した

 

 

 

試合後インタビュー

(現地のインタビュー)

――今の気持ちは?

ペンギン氏「WCS優勝は、私の長年の夢でした。ようやくその夢が叶い、とても嬉しい気持ちです」

「ここに来るまで、険しい道で、とても強い人達ばかりでした。いつ負けてもおかしくなかったですが、自分がここに来れたことをとても嬉しく思っています」

 

 

(以下、日本版、ニコニコ生放送におけるインタビュー)

――惜しかったです

カ・エール氏「負けるのか、ここまできて。悔しいです」

ゲーフリ森本さん「勝つと思ってました?」

カ・エール氏「正直、そうです。一戦目負けたあたりから怪しくなってきて。ペンギンさん本当に強かったです」

森本さん「昨日構築を見て自分が有利だと思っていた?」

カ・エール氏「五分五分以上じゃないかなと思ってました。来年またこの舞台に来たいですね」

ビエラ氏「ブラッキーのインパクトがすごかったですね」

カ・エール氏「今年配布したかったな~(苦笑)」

(一同笑い)

――ガオガエンを採用しなかった理由は?

カ・エール氏「僕の構築は前のめりに殴っていく構築で。ガオガエンは、受けに回る構築に合っていると思ったので採用しませんでした」

ビエラ氏「日本大会から6匹入れ替えましたね。ガオガエンを入れたくなかったのか、自然と外れたのかを聞きたいです」

カ・エール氏「んー、ガオガエンを採用したくないのはありましたね。対策されやすいポケモンナンバーワンですから。でもブラッキーならメタを回避できるし、あの構築に合ってるなと」

 

――世界チャンピオン、おめでとうございます!今のお気持ちを。

ペンギン氏「いやあ、最後の最後インタビューで致命的なプレイングミスをしてしまったかなという気持ちです」

(一同爆笑)

ペンギン氏「ちょっと黒歴史を作ってしまったかな。そういうレベルでした。悔いの残る。来年のインタビューでは事前に準備して修正していかないと」

(一同笑い)

――試合内容について。グラードンが「だいちのちから」を耐えることは確信していました?

ペンギン氏「そうですね。確定で耐えるのは分かってました。ただ万が一急所に当たったら負けなので、赤ゲージになった時はヒヤッとしました」

――カプ・レヒレのフェアリーZは珍しかったですね。

ペンギン氏「ブラッキーにまもるがないのが分かっていたので、上手く当てれたかなと」

ビエラ氏「絶対にフェアリーZが通るという状況を作ったプレイングは素晴らしかったと思います」

ペンギン氏「ありがとうございます」

――2010年から、実績を残してこられましたが。

ペンギン氏「HGSSの時、ハワイでの大会に参戦して、そこで予選落ちしました。」そこからここまで這いあがってきました。9年かかりましたね」

ビエラ氏「9年!歴史が長いですね」

ペンギン氏「歴史が長いですよ。4年前にね、ビエラさんにボコスカにやられて(笑)。4年経って、やっとです」

ビエラ氏「(今までの)合計の実績でも僕は負けてますからね(苦笑)。素晴らしい。いいライバルとしてこれからも、ペンギン選手に対抗していこうと思います。よろしくお願いします」

ペンギン氏「よろしくお願いします」

 

森本さん「お2人が勝ち上がっていく中で、このポケモンは嫌だなというポケモンはいましたか?」

ペンギン氏「僕は『かみつく』ガルーラですね。カ・エールさんがガルーラを持っていたので、対戦が決まった時少し怖かったですね」

カ・エール氏「イベルオーガですね。勝てる未来がまず見えなくて」

 

――お2人の構築でここが魅力だというポイントは?

カ・エール氏「(日食)ネクロズマのトリックルームですかね。トリル中はウルトラバーストせずに殴り、トリルが切れるターンにウルトラネクロズマになると速くなるしZワザ使えるし、強いなみたいな。ネクロズマはウルトラバーストした時、素早さが170でした」

ペンギン氏「フェアリーZカプ・レヒレ、また(半分回復)木の実を持ったレックウザが、昨日今日で上手く活躍しましたね」

 

――最後に一言を。

カ・エール氏「準優勝という悔しい結果に終わってしまったので、来年再来年、チャンピオンを取るまで参加しようと思います」

ペンギン氏「世界一になるという目標は達成したんですけど、これからもポケモンは続けていきたいと思ってるので、来年も世界大会に来たいと思います」

 

 

―――――――――――――― 

謙虚ながらもユーモアを忘れない精神で楽しませてくれた新王者、ペンギン氏。優勝おめでとうございます。

惜しくも敗れたカ・エール氏、そして往年のライバルであるビエラ氏と共に、来年も注目したい。

 

そして戦いはアローラからガラルへ。来年のWCS2020は、ガラルのモデル、ロンドンで行われる。