やすおかのポケモンなどブログ

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ニンテンドーラボについて注目すべき8つの事柄【Nintendo Labo,Nintendo Switch】

最近の子供はゲームばかりしていて、昔ながらの遊びをしないーー。

年配者によるありがちなビデオゲーム批判であるが、任天堂の新しいダンボール、もといNintendo Labo(ニンテンドーラボ)の前では、そんなことも言えなくなる可能性が出てきた。

この非常にユニークなニンテンドースイッチの拡張オプション、ニンテンドーラボについて考察していこう。

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ダンボールとビデオゲームの融合

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と言ってもダンボール戦機ではない。あれはダンボールはあんまり関係ない作品だった。

 

ニンテンドーラボでは、昭和の男の子が飛び跳ねて喜ぶ昔ながらのアナログダンボール工作が、最新のハイテクゲームハードと融合する。

自分の手で工作したダンボールを物理的に操作することで、ビデオゲームの画面に影響を与えられる。

これが任天堂の示す「未来」だ。レトロとモダン、昭和と平成をミックスすることで、平成の次に来る新たな時代の道しるべにするつもりだ。

 

ラボという言葉の意味

ラボラトリーの略で、研究所とか実験室という意味だ。

ダンボールとビデオゲームの融合は、任天堂にとっても我々にとっても興味深い実験になる。

 

高齢者もターゲットに?

ご存知の通り、日本は少子高齢化が進行中だ。

そんな日本市場で売れるビデオゲームを作ろうと思ったら、任天堂と言えども高齢者、今までデジタルとは無縁だったアナログ人間にも興味を持ってもらわないといけない。

日本国内だけを見れば、高齢者を引き込むことは将来的な売り上げ増につながるはずだ。

ご年配の方にとって、ダンボールというアナログな装置は、ボタンだらけで複雑な機械よりもとっつきやすく見えるはずだ。孫とのコミュニケーションの良い手段にもなる。

 

アラフォーくらいのロボットアニメ世代にウケそう

ガンプラで育ったアラフォー世代には「ROBOT KIT」はバカ受けしてもおかしくない。

なんせこの「ランドセル」である。めちゃくちゃガンダムっぽいではないか。これを付けて遊んだ日には「俺がガンダムだ」と言いたくなるに違いない。

さらに自分で工作して作る楽しみもある。バンダイナムコも、ニンテンドーラボを使ったガンダムのゲーム制作・ダンボールガンダムの開発に興味を持つのではないか。

ゲームの中だけでなく、振動機能を使って小型のロボットを動かすのも興味深い。

 

イマドキの小学生には刺さらないかも

私の知る小学生は、ニンテンドーラボは「面白そうだがすぐに飽きそう」と言っていた。

確かにイマドキの子は娯楽がたくさんあって、飽きっぽい。

その割に保守的なので、こういう新しいものはむしろ小学生も高学年くらいになってくると、受け入れづらいかもしれない。

ビデオゲーム好きな子たちは、「工作」自体が面倒くさがるであろうし。

 

まあシビアな眼を持つ小学生高学年の子ではなく、もっと小さな子にはワクワクしてもらえるのではないか。

 

 

オシャレにカスタマイズできる

ダンボールということは、紙だ。

紙ということは、色を塗ることができる。動画内でもそういった楽しさも紹介されている。

それだけではなく、リボンを巻いたり、デコったり、怪しげなアイテムを付けたり、魔改造したり……。壊さない範囲で、色々見た目を自由にデザインできる様々な可能性がある。

ただ、オンライン対戦対応のゲームでは、地味な改造によるチート等も懸念される。

 

管理が大変そう

ダンボールを使う遊びは確かに物珍しい。

だがダンボールにはかさばるという悩みが常に存在する。amazonから宅配便100件が同じ日に送られてきたら楽しいだろうか?

ダンボール箱は少量なら確かに楽しい。だが、どんなに楽しくても飽きる時は来る。そうなったら、どこに捨てればいいのか?リサイクル可能か?中古ショップは買い取ってくれるのか?

 

また猫を飼っているお宅は、せっかく買ったハイテクダンボールが猫の爪とぎの材料にされ、一瞬でボロボロにされる恐怖に晒されるだろう。

 

「継続的な遊び」になりうるか

任天堂が既存のハードを拡張する形で、体感型のコントローラーを出すのは今回が初めてではない。

スーパーファミコン時代の1993年、任天堂は「スーパースコープ」という対戦車砲の形をした赤外線式のコントローラを売り出していた。

肩に構えてゲーム画面を狙うのはカッコよく、なんとも男心をくすぐるアイテムだったが、哀しいことにその人気は長続きしなかった。

“未来の兵器”は1年も経たぬ間に忘れ去られ、対応ソフトもたったの6本しか出なかった。

果たしてニンテンドーラボはスーパースコープを超えられるのか、それとも二の舞になるのか。

 

任天堂はそれ以外でも、ビデオゲームをディスプレイの中だけに留めない形を色々と模索してきた。その最も成功した例がwii時代であり、株価も一時期7万円台で最高潮の時期だった。

再びあの時代にたどり着くためにはスーパースコープ並みのプロジェクトで終わらせるわけにはいかないだろう。

 

ニンテンドースイッチの新しい要素がこのような形で追加されるとは、全く予想外だった。任天堂は我々の想像のはるか上を行ってきた。

ニンテンドーラボ、私も大いに期待したい。「未来」が来た、と感じたい。

 

 

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