Dragon Marked For Death とはどういうゲーム?
Dragon Marked For Death(ドラゴン・マークト・フォー・デス)は、お昼におにぎりやサンドイッチを食べながら片手で遊べるゲームだろうか?
そういう想像をしているなら「ノー」と言わざるを得ない。
ニンテンドースイッチという気軽なハードで出たゲームだが、中身は骨太。
こいつは背もたれのある椅子に座って、ハートを滾らせながらプレイするゲームだ。
面白いか面白くないか?それはプレイヤーの貴方次第。
「ドラゴンMFDマスターズカップ」(VTuberのPRイベント)
さてDragon Marked For Deathの感想やレビューを紹介する前に、ご報告があります。
私事ではありますが、私のプロデュースするVTuber光りりあちゃんが、先行プレイイベント「ドラゴンMFDマスターズカップ」で、優秀賞「インティ・クリエイツ賞」を賜りました。
インティ・クリエイツ様から直々に、このような素晴らしい賞を頂いたことは、プロデューサーのやすおかとしても大変光栄です。
私は、いつもレビュー記事では「ジョークを交えて少しけなしてから、いっぱい褒める」というスタンスを取っています。
が、Dragon Marked For Death やインティ・クリエイツ様に対しては、そんな風には書けません。
例えば、彼らはプレイヤーを苦戦させて楽しんでいる、とんだサディスティック集団だなんてことは絶対に書けません。
さて、ここからは、いつもの文体でいつもの調子に書いていこう。
Dragon Marked For Deathのジャンル
Dragon Marked For Death はとても硬派で、腕自慢のゲーマーに向けられた2Dアクションだ。
メインはサイドビューのハック&スラッシュで、RPG要素もある。
私はDMFDはロックマンシリーズにハクスラRPGの要素を足したゲームだと理解している。
例えば以前レビューしたデッドセルズよりも、ロックマン等に近い。あれはメトロイドヴァニア系なので、ちょっと違う。
わずかな会話シーンや背景のビジュアルから壮大な世界観を想像させる手法は、さながらロックマンXシリーズのようだ。
Dragon Marked For Death の特長・魅力
とても難しいゲーム
敵が強い。
ザコ敵は硬いし、様々な状態異常をばらまいてくる。
ボスの強さはまちまちだが、火力や耐久があって厄介な奴が多い。
そして時間制限が厳しい。探索要素の強いステージでは、中々1発クリアはできないだろう。
こういう過酷な要素に燃えるゲーマーにこそ遊んでほしい。
だがそうでない人も安心して欲しい。レベルを上げたり、ドロップ品や金で強い武器を入手したりすることで、かなり難易度は下がる。
RPG要素が助けてくれるのだ。
さらにマルチプレイをすると、驚くほど難易度が下がる。
もし誰もマルチプレイをする人がいないとお嘆きなら、りりあちゃんや、他のドラゴンMFD杯に出場したVの者誰かに声をかけてみよう。
都合が合えば、一緒にプレイできるかもしれない。
ただ仲間にキャリーしてもらっては、クリアする感動が薄れてしまう。私はこのゲームはソロプレイこそが基本的な楽しみ方だと考える。
クリアできるかできないかのギリギリのスリルを味わうことができるし、困難を乗り越える精神を養うこともできる。
そして、クリアした時の達成感は何物にも代えがたい物だった。
4人の主人公から選べる
ロックマンXが後期の作品ではエックスとゼロ、アクセルらからプレイヤーを選べたように、このゲームも主人公選択制だ。
- 剣と飛び道具を使う皇女。
- 斧を振り回しバリアも貼れる戦士。
- 壁蹴りや空中移動もできる忍び。
- 複雑なコマンド魔法を使う魔女。
この中から選べる。
ちなみに女の子を選んだら難易度が高く、男の子の方が易しい。
特に魔女を選んだ場合は……。非常に難しい。複雑なコマンド入力が求められ、全くの別ゲーになるので初見プレイにはお勧めしない。
ドット絵が美しい
最近のティーンは「ドット絵?昔の雑なグラフィックでしょ?」なんて思っているかもしれないが、これは3Dモデルとは違ったアートの表現技法だ。
油絵や水彩画はデジタルイラストに劣る?
なんてことは誰も思わない。それと同じだ。
失われつつあるドット絵だが、DMFDのドットアートは本当に美しい。華厳の滝を見ているようだ。
これに関しては、「もっとよく画面を見て」としか言えないね。
女の子がかわいい
長らくやすおかブログを見ている読者さんは「コイツはまたそれか」と言い出すかも。
だが中山徹氏が描く少女たちは、本当にプリティーだと伝えたい。大人っぽくて綺麗だという意味である。
主人公の皇女ちゃん、魔女ちゃん、そしてヒロインのアミカちゃん。みんな緻密なドットで描かれていて、かわいい。
特に皇女ちゃんの大胆なへそ出しは、大人っぽくてキュートだね。
Dragon Marked For Deathを作ったインティ・クリエイツとは
Dragon Marked For Deathを作ったのはインティ・クリエイツ。
彼らは、古き良き2Dアクションを作り続ける“頑固職人”集団だ。
過去には「ロックマン9」で無印ロックマンを復活させるという偉業も成し遂げた。他にも「ロックマンゼロ」シリーズや「ロックマンゼクス」、「ガンヴォルト」など。
彼らは時代が変わっても、硬派な2Dアクションを作り続けて来た。
「そんなの今時売れないよ」「ソシャゲの方が儲かるよ」なんて外野の声は全て無視してね。
まさにインティは日本ゲーム界の“頑固職人”である。
(「ぎゃる☆がん」というあらゆる意味で変態ゲームを作ったことは、今は忘れよう)
そしてインティ・クリエイツは“昭和の鬼コーチ”でもある。
そんな彼らの新作、Dragon Marked For Death も、もちろん鬼のように難しい。
DMFDは、「素振り1万回終わったか!じゃあ今からグラウンド30周だ!!」「1秒たりとも遅刻は絶対許さん!」とスパルタな教育方針で、プレイヤーを甘やかさない。
しかし、決して不可能な無理難題を押し付けているわけではなく、がんばればなんとかクリアできるものなのだ。たまには優しさも見せることもあるし。
インティ・クリエイツは、鬼のような試練を乗り越えた先に、違った景色があることをプレイヤーに教えたいだけなのだ。
Dragon Marked For Death の欠点
システム周り、ゲーム進行の細かな欠点
完璧なゲームは存在しないので、DMFDもいくつかの不満点がある。
アイテムをセットするのにいちいち宿屋に行かなければならない。
しかもアイテムを1個ずつしかセットできない。
クエスト選択画面があまりにも華が無く、わかりづらい。寂しい。
しかしこれらは些細なことだ。
「頑固職人故の気の利かなさ」だと思って、我慢しよう。
終盤のクエストの出し方がヒントなしで詰まりやすいのも不親切だが、そこはネットの攻略を見ればいいだろう。
もしかしたら、頑固なインティだから、これらの事はワザとやってるかもしれない。
「最近の若い者は楽してばかりで、このくらい苦労するのは当たり前じゃ!」とね。
本当の欠点
本当の欠点は、DMFDが“本物志向”で極めて難易度が高いゲームのため、やる気のないやつが買っても損をするだけということだ。
もし貴方が、学習塾は昼寝をするために行く場所だと思っているのならば、今すぐ塾をやめるべきだ。
DMFDは向上心溢れるプレイヤーの挑戦を待っている。
腕前が下手でも下手でも、向上心があれば大丈夫。それは、りりあちゃんや夏梅ななさんのプレイを見ればわかる。
前述のように、マルチプレイをすれば明らかに難易度は下がるが、それは別なゲームになってしまうので、基本はソロを勧めたい。
まあマルチも、モンハンのようにお互いが足を引っ張りあって険悪なムードになる可能性もある。親しい人とのプレイが前提だね。
タイトルの呼びづらさ
あと難点として、Dragon Marked For Death(ドラゴンマークトフォーデス)ってタイトルは言いづらいし、覚えにくい。私も何度か言い間違えたり、噛みそうになった。
気軽に呼べるゲームじゃないと、「〇〇って面白いよね!」という会話は成立しづらい。少し気になる点だ。
略称はドラゴンMFDだったり、DMFDだったりする。公式の推しは前者のようだが、DMFDの方がまだわかりやすい。PUBGみたいだし。
問題はDMFDで通じないことだ。
PUBGはグーグル検索すればすぐサバイバルシューターのサイトがすぐ出てくるが、DMFDでは“Deer Meat For Dinner”とかいうサイトやダニエル・なんちゃらさんのサイトが出てくる。
DMFDを浸透させて検索順位を上げるしかない。
Dragon Marked For Deathまとめ
- ギリギリのスリルが味わえる2Dアクション。
- 難易度が高い。挑戦心・向上心に溢れたゲーマー向け。
- ソロプレイでクリアした時の達成感が凄まじい。
- マルチプレイだと難易度が下がるが、達成感は薄れる。ソロと違った楽しさはある。
私個人としては、インティ・クリエイツさんの頑固さ、伝統を守る姿勢は大好きなので、ぜひ続編が出るくらいまで成功してほしい所だ。
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