スプラトゥーン2が物足りなくなった?
確かに。ライバルとウデマエを競い合うのにも、中々勝てなくてイライラしてしまうな。
ならここはいっそ基本に立ち返って1人遊びしよう。
今日はスプラトゥーン2のDLCであるオクト・エキスパンションをエンディングまで遊んだので、私の感想を読んで買うかどうか判断してほしい。
難易度高めの1人用アクション。だが気軽に遊べる。
まず最初に知らない人がいると困るので説明するが、オクト・エキスパンションとはオフライン専用、1人用アクションだ。
オクトエキスパンションは、本編のヒーローモードよりもかなり難しい。
従来のヒーローモードが物足りなくなった人向けだ。
その代わり、1ステージが短めになり、気軽に遊びやすくもなった。
またステージ内での探索要素及び隠しアイテムのコレクション要素をなくした。これは良いことだ。
シンプルで、やはり気軽に遊びやすくなった。
大抵、開発者側はステージを隅から隅まで見てもらいたいという想いから、探索・隠し要素を入れたくなるものだ。
現に難易度が低いヒーローモードでは、その要素がふんだんに盛り込まれている。
が、ステージ難度が高い上に隠し要素まで含まれると、「隠しアイテムを探さなければ」という義務感が更なるミスにつながり、多大なストレスを生む可能性があった。
得てして、日本企業が作った作品というのは、ゴテゴテして複雑になりがちである。
開発側は欲求をコントロールし、見事にこのシンプルな仕様で実装した。
どの面から攻略すればいいのか?というワクワク感
オクトエキスパンションでは、地下鉄の路線図になっているステージをどの順番で攻略するか、という楽しみがある。
これにより、ステージ内にコレクション要素がない代わりに、ステージを攻略した数そのものがコレクション要素になった。
ストーリー攻略のためのアイテムがどこにあるのかを探したり、どういうルートで目的地にたどり着くか……。
簡単な面をコツコツこなすか、難しい面を突破して一気に行くか……。
そんな楽しみがある。
また、本当に難しい面はテンタクルズの力を借りた「ズル」で、クリアしたことにもできる。
テンタクルズ(とジジイ)の掛け合いが楽しい
テンタクルズの2人は難しいステージでもアドバイスや応援をしてくれて、プレイヤーのモチベーションを高めてくれる。
特にイイダの方は詰まりそうな場面で必ずアドバイスをくれるので助けられた。
ヒメは「シャオラー!」と叫んでいることが多いが、一緒に喜んでくれるし褒めてくれるので、非常に達成感を感じる。
2人とも最高だ。
実はゲーム起動時のハイカラニュースがあまりにも長く、少し彼女らにストレスを感じていたのだが、オクトを遊んだら大好きになった。まあ起動時のはどうにかして欲しいが……。
ジジイ(アタリメ司令)は、まあ……。私としてはそんなに印象に残らなかった。チャットでヒメに弄られているときはかわいかったが。
あ、それとラップも披露していたか。
こういう手法はスターフォックスの頃からあるが、本当にテンタクルズのコメントのタイミングや内容は絶妙だった。
ビデオゲームとは、こういう面も地味に進化しているのだろう。
また、テンタクルズから借金ができるのにも楽しい驚きだった。その取り立て役がジジイなのが、何とも返す気を無くすがね。
「あいつ、私をいやらしい目で見てくる気がする……」
明かされるテンタクルズ結成秘話
この件については別記事で詳しく書くが、よりテンタクルズを身近に感ぜられるものだった。
↓以下の記事に追記。
新キャラは不気味なやつだらけ。特にモブ
ナマコ車掌
サイコパス。感情の無いなにか。
「時間内にゴールできなかった」「ボールを落とした」「ターゲットを破壊できなかった」などの理由で、主人公の背中のインク爆弾を爆発させてくる。
【オクト】これは「検体キット」。
— Splatoon(スプラトゥーン) (@SplatoonJP) 2018年6月20日
8号の背負うリュックに着脱可能なシュラフ型の装置で、実験データを記録するためのものらしい。
その他の機能もあるようだが、施設の機密事項となっており、被験者にも知らされていない。 pic.twitter.com/h9QiHclU20
この機密事項の機能、というのが実は爆弾なのだ。そこには一切の慈悲などなく、ただ事務的に爆破処刑される。
ただ、ステージ前にはアドバイスをくれるし、任務を完遂した時にはしっかり報酬を払ってくれるし、ボーナスもある。
飴と鞭である。
デンワ
サイコパスその2。
主人公をNo.10008 という番号で呼び、4つの「アレ」を集めさせる。
まあ得体のしれない奴だ。最後までやれば、デンワの目的や「アレ」が分かる。
オクトエキスパンションが全体的に不気味な雰囲気なのは、主にコイツとナマコのせいだ。
グソク
ダイオウグソクムシのおじさん。
怪しい風貌だが、他のモブ乗客に比べたらマシな方。
消しゴムマニアで、主人公が集めた消しゴムを見たがる。
その割には自分では2個しか集められなかったという、なんだかよくわからないおじさん。
ギアをプレゼントしてくれる 良いおじさんだけどね。
モブ達
クトゥルフ神話に出てくるような不気味な容姿をしている。
彼らと対峙するには、ある程度心の準備が必要だ。SAN値が削られないようにね。
深海生物がモデルなのだが、それらが服を着て2足歩行していると、なんとも奇妙な気分になる。
しかもスーツや制服といったフォーマルな服が多いのだ。見た目は異形だが、深海で彼らも日常の暮らしがあることが伺える。
デブ
服装だけは女子高生
なんか良く分からないやつ
デカいやつ
クリア後の達成感がまた絶妙だった
ラストダンジョンの難易度は程よかった。ちょうどいい所にチェックポイントが置かれているし、ラスボス戦も「これなら次は何とかなるんじゃないか」と思える難易度で、何度もトライした結果倒せた。
「あとちょっと……あーやられた!」そんな場面が何度も続き、徐々に攻略パターンを覚えていった。
最新のゲームで味わえる、昔ながらの感覚だった。
私にとって、オクト・エキスパンションは久しぶりに心地よい達成感を味わえたゲームになった。
しかもストーリーもスプラトゥーン史上最高のものになった。ここら辺はぜひ自分で確かめてほしい。
結局、オクト・エキスパンションとは、スプラトゥーン2を持っている人だけが買える税別1800円の新作アクションゲームだと思えばよい。
アクションゲームとしてちょうどいい難易度で、キャラもいい、ストーリーもいい。
欠点と言えば、深海を舞台にしているので、登場するモブなどが薄気味悪いことくらいか。