ROCKMAN 20XX はTGS2019に突然舞い降りた。
偉大なる我らがCAPCOMが、謎めいたロックマンを作り出した。
アイツら、ついにやりやがりました。(誉め言葉)
公式サイト:
ロックマンがアイドルとコラボ?
硬派なアクションゲーマーおじさん達は、アイドルなどという軟派な単語を聞いたとたん、警戒心を強め、戦闘態勢をとるかもしれない。
だが、おそれず肩の力を抜いて欲しい。
懐かしのグラフィックから、懐かしのBGMをアレンジした美しい楽曲。そしてシビアなアクション、トライアンドエラー。
これらは紛れもなくロックマンだ。
ロックマン2をアレンジした曲は好みが分かれるかもしれないが、私は好きだね。アイドル達も結構かわいい声してるし。
特に私の好きな声優さんの田中美海さんの声に似てる子がいるのがよいね。
まあ、そこはともかく、詳細な作品の紹介に移ろう。
謎の激重ストーリー
TEAM SHACHI×ロックマン スペシャルコラボプロジェクト予告ティザー映像/TEAM SHACHIxMEGA MAN Special collaboration Project Teaser
時は20XX年。ロックマン2から30年後の、あったかもしれない世界。
ロックマン達がジジイになってしまい、謎で哀愁の漂う世界観。
軽快なアクションで戦っていたロックマンやブルース、さらにロールちゃんまでもが、今や高齢で車椅子生活を送っている。
ロックマンファンがジジイばかりになってしまったことを示唆しているのであろうか……。
しかもロックマンはAI化したワイリーの操り人形にされてしまい、破壊兵器にされてしまう。
平和を愛するロックマンが自らの手で、平和を破壊する悲劇のストーリー。ワールドシリーズにのみ登場したクイントを彷彿とさせる。
ブルースが裏切った!→偽物でした!なんて本編のストーリーがまるで喜劇に思えてくる。
そして狂気にとりつかれた顔をしたライト博士のAIは、名古屋のアイドル「TEAM SHACHI」を改造してロボットにしてしまう。
前々からライト博士もワイリーと同じ穴の狢ではないか、と疑惑の目で見てはいたが。
ありえない狂気の難易度
https://www.youtube.com/watch?v=Xb5Cnjk78tA&feature=youtu.be
まずスマートフォン縦持ちのみで操作可能という時点で、画面が見づらいし操作が難しい。
そしてこのゲームの難易度を決定的にしているのは「常に強制スクロールである」ことだ。
今読んでいる中に強制スクロールが好きだと自負している人は?多分誰もいない。
またスクロールが迫る中で素早い武器チェンジ(アイドルチェンジ)が求められ、速さと判断力を要求される。
さらに途中まで進めると、アイドル達が背景でダンスを始めるため、視認性は最悪になる。
おまけに後半からはボスラッシュ、特殊武器でしか破壊できない壁が連続で立ちはだかり、ゲージ管理も求められる。
最後は巨大ロックマンとの戦いなのだが、中間セーブなどの「優しさ」は一切ない。
唯一の「優しさ」は、公式が完全攻略までの動画をあげてくれていることくらいだ。
シリーズ最難関と言われる、ロックマン9よりも難しいやもしれぬ。
アイドルのプロモーションとしてはグッド
なかなかに怪しげな作品となった本作だが、本来の目的であるアイドルのプロモーションとして考えるなら、上々である。
ロックマン好きな諦めないおじさん達は繰り返しプレイするので、自然に曲を覚えていくことになる。
彼らは、信じられないくらい何度もロックマンをプレイする人種であり、音楽好きだ。そのニッチな人たちへの訴求力は高まるだろう。
SNSへの共有機能もしっかり備わっているので、拡散もそれなりにするだろう。ま、トレンドに乗るほどじゃなかったが……。
現に、私もこのアイドルグループの名前を覚えたし、歌が気に入ったからね。PRには十分なものだった。
えっと、"しゃちほこガールズ"だったっけ?
あっ、"TEAM SHACHI"か。よし、覚えた。
若くてエネルギッシュな女性アイドル達だ。
とにかく、こんな素晴らしい作品を作ってくれたCAPCOMのスタッフには天晴れと言いたいね。
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