ドールズフロントラインとは?
中国や韓国のゲーマーな熱狂しているらしいスマホ向けゲームが、ついに日本で配信された。
そのゲームの名はドールズフロントライン(少女前線)。擬人化(美少女化)された銃達のゲーム。
「うぽって‼」を少しシリアスにしたゲームだと考えると分かりやすい。
このブログに来る皆さんがまさか「うぽって!!」を知らないなんてことはないだろうが、要するに2次元美少女と銃が両方とも好きな人向けのスマホゲーム。
まさに私はどっちも好きだから遊んでみることにした。
私はスマホゲームは基本的に嫌いだが、たまには食わず嫌いせずに遊んでみようということだ。
- ドールズフロントラインとは?
- 少女前線からドールズフロントラインに名前が変更に
- 序盤、世界観もストーリーもゲーム性もよくわからん
- UIや戦闘以外のシステムはほぼ「艦これ」
- 艦これには無い魅力
- お手軽戦略シミュレーション風味の戦闘
- その他
- ドールズフロントラインの紹介まとめ
少女前線からドールズフロントラインに名前が変更に
なんでも中韓のプレイヤー達は、これが日本で配信されるのを心待ちにしていたらしい。
「日本で流行れば、質の高い薄い本がたくさん製造されるはずだ」と。
そんなアジア中のスケベ心を一身に背負ったタイトルだが、日本でのリリースに至るまでには紆余曲折があった。元々日本では2016年夏を目途に配信するつもりだったが、2年もリリースが遅れた。
とはいえ、それだけならばよくあることだ。電脳少女シロちゃんの元ネタとなったゲームがまだリリースしていなかったり、あれだけアニメが盛り上がったウマ娘がまだまだ出そうになかったり、と。
が、このゲームはさらに商標登録で関門に引っかかった。
原題である「少女前線」を日本でも使いたかったのだが、既にその商標が抑えられていた。
結局、日本版のタイトルは「ドールズフロントライン」とすることで決着した。
序盤、世界観もストーリーもゲーム性もよくわからん
謎の女に襲われる主人公らしき少女。
いきなり戦闘が始まって、チュートリアルらしきものが始まるが、どうにもよくわからない。
チュートリアルとはいえ、日本のゲームのような「過保護さ」はない。ゲームの目的すら教えてくれないのだ。
この半端な不親切さが絶妙な設計である。
もし初デートの際、自分の経歴やプライベートを事細かにペラペラ喋る人がいたらどうだろう。(デートの経験がない人はオフ会に置き換えても良い)
仕事は○○、趣味は△△、特技は□□で、普段この時間は××をしている。そんな自分の話ばかりを延々とされたら、「もうこの人とはこれっきりでいいかな」と思ってしまうだろう。
日本製ゲームのチュートリアルはそんなしつこさがあるが、中国製ゲームであるドールズフロントラインにはない。
よく分からんままゲームは進む。が、これが逆によい。
ゲームを始めたばかりの人間が思うことなんて、単純だ。
あれこれ好きに動かしたり、綺麗な画面を見て「楽しい!」という気持ちになりたいだけなのだ。
それは大抵の場合、直感的で脳で直接味わえる物でなければならない。
延々とマニュアルを読まされたり、説明を聞いてるだけじゃ寝てしまう。
理屈っぽいことは、ある程度遊んで「このゲームを本格的に遊ぶぞ!」というモードに切り替わってからだ。
よく分からないからこそ、「もうちょっとやってみようか」という気にさせてくれた。
UIや戦闘以外のシステムはほぼ「艦これ」
で、このゲームを少しやり進めていくと、どんなに注意力散漫な人でも気づくことがある。
もし貴方が赤信号に気づかずに横断歩道を渡ってしまう人でも、このゲームのUIなどが「艦これ」っぽいことにはすぐに気づくだろう。
まず兵器を美少女化しているという点も同じだし、資材を消費して新しいドールを産み出すのもそっくりだ。
なんだパクリじゃないかと責めることもできるが、このUI等のおかげで「色々分からない」状態からは早めに解放される。
ほとんど「艦これ」だと思ってしまえば、面倒なシステム周りを覚える必要が無いのだ。おじさんにはありがたい。
まあ「艦これ」未プレイ者には関係のないことだがね。
ただ、「艦これ」はもう新しいゲームではない。5年前のゲームだ。それと同程度ならば、「艦これ」や「アズールレーン」で十分だな?
艦これには無い魅力
「艦これ」に無い魅力が無かったら、到底このゲームを遊ぼうとういう気にはならないはず。
そこで私は、「ドールズフロントライン」が「艦これ」にはない魅力を3つ見出した。
あっても無くても良いストーリー
このゲームには「なんかシリアスそう」なストーリーがついてる。私は面倒くさいながらも少しは気になるので斜め読みしている。
まあ読みたい人はじっくり読めばいいし、読みたくない人はオールスキップでも問題ない程度のストーリーであるようだ。
「正義側の銃少女達が、悪側の銃少女と戦ってるんだな」とさえ認識していればよかろう。
つまり、トランスフォーマーみたいなものだ。
某アニメのように途中でいきなり死人が出て、それが劇場版まで回収されないということはない。
思わせぶりなストーリーが延々と続くという点では、TV版と共通しているかもしれない。
銃がFPSプレイヤーやアニメファンに馴染みがあること
「艦これ」や「アズールレーン」を遊ぶ前、貴方は軍艦に詳しかっただろうか?
「ガールズ&パンツァー」を見る前から戦車に詳しかった人はいるか?
今では専門家並の知識を有している人もいるだろうが、最初は軍艦や戦車に興味がない人ばかりだったはずだ。せいぜい大和やティーガーくらいしか知らなかっただろう。
その点、「ドールズフロントライン」のテーマである銃は馴染みがあるゲーマーも多い。
何故ならば、FPSによくリアルな銃が出てくるからだ。
このゲームの主役的ポジションであるM4A1など、FPSをやったことのある人で知らぬ人はいまい。
それに銃は美少女アニメや漫画にも結構登場する。前述の「うぽって!!」のみならず、「ガンゲイルオンライン」だったり、「ガンスリンガーガール」だったり、「ストライクウィッチーズ」や「ブラックラグーン」や「Angel Beats!」など、そりゃもう挙げればきりがない程だ。
美少女×銃は、オタクコミュニティにおいては10年以上昔から人気のあるテーマなのだ。
ちなみに筆者のお気に入りはVector。
1回の戦闘で複数部隊を出撃できる
「艦これ」だと1度の戦闘で1つの部隊のみが出撃するが、このゲームは2つ以上の部隊が出撃して、攻撃担当と防衛担当に分けることができる。
つまり、いろんな子を活躍させられるというわけだ。
戦闘でのルートを選べ、スキルも手動で使える
「艦これ」では、ルートが運任せで、戦闘時に出来ることと言えば陣形を選ぶことくらいだった。
「ドールズフロントライン」では、進むルートを自分で決められ、敵と遭遇するタイミングもほぼ分かる。
戦闘時にはただ見ているだけではなく、スキルを使ったりキャラの配置を変えたり、リアルタイムストラテジーの要素がある。
もっとも、自分で選んで戦っている"気分"を味わえるだけだ。
プレイヤーに与えられている選択肢は、実はそんなに多くないし、選択が及ぼす影響もそこまで大きくない。
将棋やチェスのように一手のミスが勝敗に直結するなんてことは、まずない。
あまりややこしいと、それはそれで遊ぶのが大変だからだ。
ここは次の項でより詳しく解説しよう。
お手軽戦略シミュレーション風味の戦闘
貴方が今突然蟹を食いたくなったとしよう。
しかし、今すぐに蟹を用意して食べるのは大変だ。費用もかかるし、食べる前に足を折ったりするのが面倒だ。
だがカニカマならどうだろう?確かに蟹ではないが、蟹を食べている雰囲気は味わえる。
ドールズフロントラインもカニカマのようなゲームだ。
ファイアーエムブレムのような本格的な戦略シミュレーションが面倒だという人は、このゲームを遊ぶといい。
マップがこんな風になっていて、自ターンで自分が動いて、その後敵ターンで敵が動く。艦これよりゲームっぽいな?
また戦闘はリアルタイムストラテジー"っぽさ"がある。
リアルタイムの戦闘中にスキルが使え、布陣を変えたりすることができる。
「リーグ・オブ・レジェンド」のような本物のRTS好きには怒られてしまうが、"雰囲気"を味わうには十分だ。
というわけで、「艦これ」よりも少し戦略性が高い。
その他
- 利用規約をしっかり読むように促される。下までスクロールしないと「OK」を押せない。
- ゲームを起動させて最初に目に入るのが、違反ユーザーの取り締まりニュース。
- 最初はボイス無しゲームかと思ったが、後からDLできるようになっている。
ドールズフロントラインの紹介まとめ
- 銃と美少女の両方が好きな人向け
- システムはほとんど「艦これ」
- 「艦これ」より戦略性がある
- 戦略SLGやRTSの"気分"が味わえる
大概のスマホゲームは「くだらない」と思っている私でさえも、しばらくぶりに楽しめるゲームだという印象だ。