やすおかのポケモンなどブログ

ポケモンの記事を書くと見せかけていろんなゲームの記事を書いてます。ポケモンは対戦派ですが、一番重要なのは楽しむこと。まだ見ぬ未開の地を求めて

【中国ゲーム考察】ポケモンUNITEを作るテンセントTencentはどんな会社なのか?

ポケモンUNITE、ダイパリメイクかと思いきやまさかのMOBAだったという

ポケモンの新作発表会があると聞くと、さあ今度こそダイパリメイクだ、と聞くようになって久しい。

もうルビサファのリメイクが2014年だったので、それ以降もう4,5年はダイパリメイクの話をしてるんじゃなかろうか。

さて、ポケモンUNITEである。ダイパリメイクではなかった。

ポケモンUNITE

引用元:https://youtu.be/Q66hnOFi0nc

 



中国のTencentGames(テンセントゲームズ)が手掛ける、いわゆるMOBAと言われるジャンルの、リアルタイム戦略バトルだ。

今回の記事では、このテンセントとはどんな会社なのかを調べ、さらに中国製ビデオゲームの現在も紹介していこうと思う。

超大手のテンセント。スマホゲーム界の世界一企業。

さて、普段コンシューマーやPCゲーしかやらないのならば、ポケモンUNITEを作るTencent(テンセント)という名前には聞き覚えがないかもしれない。
「ポケモンが怪しげな中国企業に制作を任せちゃった」とか思っているとしたら、認識をアップデートした方がいい。


彼らテンセントは、スマホゲームにおいて世界一の売り上げを誇る超大手だ。

36kr.jp


テンセントは、積極的な営業と、惜しみない多額の投資による株式買収を経て、ほんの20年余りで超巨大な企業となった。

テンセント - Wikipedia


日本企業とも、着々と提携してきている。

最初はGREEからはじまり、KDDI、バンナム、集英社、ガンホー、CAPCOM、SEGA、スクエニ、DeNA、プラチナゲームズ、マーベラス。

そしてもちろん任天堂も。


さらにEpic Games(フォートナイトの会社)やライアットゲームズ(リーグ・オブ・レジェンドの会社)、Supercell(クラッシュ・ロワイアルの会社)の株式を保有し子会社化している。

まさに世界のビデオゲーム界を制覇する勢いだ。

そのうち任天堂やソニーまでもが彼らの傘下になってもおかしくはないかもしれない。


テンセントゲームズの代表作は?

そんなテンセントが誇るゲーム部門のテンセントゲームズは、さぞやビッグタイトルを手がけているのかというと、投資の方に力を入れていてあまり自社制作タイトルはそうでもないらしい。


グループ内なら、「PUBGモバイル」が主力で、世界で最も長い時間遊ばれている。

またテンセントゲームズが手掛けるサービスに「WeGames」というのがあり、いわば中国版steamのような役割を果たしている。

参照:

【中国ゲーム市場動向】中国インディゲームやテンセント『WeGame』って実際どう?全体像をチェック! | 中国ゲーム 日本語情報サイト[ゲーム大陸]

 

テンセントゲームズが作ったものでは「王者栄耀」(英名Honor of Kings)が1番の代表作で、ざっくり言えばスマホ版LOLだ。スマホでも遊べるMOBA。
このゲーム、一時はアクティブユーザーがポケモンGO以上だった。

ポケモンLOLもといポケモンUNITEも、おそらくこれと似たゲームになる。
単純に考えれば、世界最大のアクティブユーザーを誇ったゲーム同士が合わさり、最強の集客力を誇るゲームが生まれるだろう。

期待が大きすぎると大抵コケるけどね。

 

 

PCやCSでは未知の存在も、スマホに強い中国ゲーム

中国の会社が作るのだから怪しいなんて思っているようでは、それは差別や偏見に過ぎない。

そのような人は、きっと未だに日本がGDPで抜かれている現実を直視できていないに違いない。90年代の幻影に囚われている。

 

ただまあ、人口13億人の中国では、日本以上に玉石混交で、オリジナリティには欠ける。粗雑なものもたくさん紛れ込んでいる。

ハッキリしているのは、スマホゲームにおいては、圧倒的に中国資本のゲームは強い。世界を支配しているのだ。
そして莫大な売上高を挙げているスマホゲーム市場において、トップを走るのが、先ほども紹介したテンセントというわけよ。


日本で人気の中国製のビデオゲームの代表と言えば

大ヒット中国産ゲームでパッと思いつくのはNetEase Gamesの「荒野行動」だが、これも「PUBG」をパクりスマホ版にしてしまおうという発想からスタートした。

両者は一時、訴訟沙汰になってはいたが、現在では和解が成立している。

結局、「荒野行動」は、ライトなスマホユーザーをFPS・TPSというジャンルに取り込むことに成功し、スマホFPSの先駆者として成功した。

なお「PUBGモバイル」はテンセントが手掛ける形になった。

結局は「PUBG」自体を中国資本が飲み込んでいる、とも言えよう。

「PUBGモバイル」はいまや世界のスマホゲームのトップ売上だ。


「荒野行動」ではPUBGをスマホに、「王者栄耀」ではLOLをスマホにする事で、これまでPCでやるのが当たり前とされてきたジャンルを次々とスマホ向けに出すことで、中国ゲーム産業は発展してきた。
つまりやり口が上手いのである。一昔前の日本の家電メーカーのようだ。

 

中国産ソシャゲは、日本のより良心的

また、ソシャゲ界隈では、ガチャが日本製のゲームよりも良心的な排出率であることが多い。私も「ドールズフロントライン」を遊んでいる時、それを体感した。3000円あれば、好きなキャラのスキンが入手できた。

「アズールレーン」もそのようだ。運営自らが「出るまで出すのはおススメしません」とコメントしている。

 本心がどこにあるかは分からないが、排出率の良さに加え、ユーザーへの気遣いは暖かいと感じている人も多いようだ。


おかげで、「FGO」のような日本を代表するソシャゲが、いかにアコギな商売をしているか、炙り出されてしまった。
日本のソシャゲは、嘘でも「出るまで回すのはやめろ」とは言わない。

天井ガチャ9万円とか狂気の沙汰だ。
あ、「FGO」には天井がないんだったか……。FGOは完全に「出るまで回せ」と言っているも同然だ。福本伸行漫画で行われそうな非日常的なギャンブルを日常的にやってるのが、FGOだ。

 

世界スマホゲーム課金額1位はソニー「FGO」、中国系ゲームも大躍進―モバイル市場年鑑2020 | 36Kr Japan | 中国No.1スタートアップメディア日本版


そのおかげで、FGOは2019年の世界モバイルゲーム売上ランキング第1位を獲得したが、いつまでこの商売は続けられるだろうか。
いずれこのガチャという狂ったシステムは、大幅に見直される時が来るだろう。法により規制が入る可能性もある。

 


話しが脱線したように見えるが、ポケモンUNITEは基本プレイ無料。
タダより高いものはない。当然、課金制でガチャもあるだろう。

ただ中国製のガチャは良心的というイメージがあり、FGOのような徹底した搾取のシステムはないだろうと予測している。

今回のまとめ

  • テンセントは世界トップクラスの巨大企業。
  • テンセントはポケモンGO以上の人気があったMOBAを作っている。
  • ポケモンUNITEは2つの人気コンテンツが合わさり最強になるかも。
  • 中国企業は、スマホゲーム界において圧倒的なシェアを誇る。
  • 中国製スマホゲームは、既存のジャンルをスマホに持ってきて新たなユーザー層を開拓することでシェアを伸ばした。
  •  ポケモンUNITEは、メチャメチャな課金が要求されるゲームにはならないだろう。