ポケモンソード・シールド公式サイトに謎のポケモンが出現!
TGS(東京ゲームショウ)開催期間に合わせるように、ポケモン公式は我々に"挑戦状"を出した。
ソードシールド(以下剣盾)公式サイト内にバグったページと、謎の新ポケモンらしきものが公開されたのだ。
それは不気味で、意味深な文字化けとデザインだ。私も、思わず好奇心をくすぐられた。
参照:https://www.pokemon.co.jp/ex/sword_shield/pokemon/190913_01.html
※9月18日・タイトルを「ソードシールド|謎の新ポケモン「ナイト」の正体を考察!ロトムの鳴き声?カモネギの進化形?【ポケモン剣盾】」という予想記事から、タイトルを大幅に変更。内容も一部書き足し
ロトムの鳴き声?
直リンクだと分からないが、サイト内からこのページを開く直前、どこかで聞いたような鳴き声が聞こえるはずだ。
少し調べたところ、これはロトムの鳴き声だということが分かった。
この新ポケモンはロトムの新フォルムなのか?
一瞬、私の脳裏にそんな考えがよぎったが、少し考えたら、ロトムの鳴き声の意味を理解することができた。
ロトムの鳴き声は、このページを「開く前に」聞こえるのだ。
つまり、このページ自体がロトムの干渉を受けて、バグってしまったことを示唆している。
プラズマで できた からだを もつ。でんかせいひんに もぐりこみ わるさを することで しられている。
――第4世代 ロトムの図鑑説明より引用
この不思議なページは、ロトムのいたずらで生まれたのだろう。
こういう一見意味が分からないが、少し考えると分かる要素を入れてくるあたりは、なかなか上手い。工夫している。
※9月18日以降、ロトムの鳴き声は聞こえなくなった 。
カモネギ進化形説(カモナイト)
さて、このバグってしまったポケモンの正体はなんなのだろう。
最も有力なのが、カモネギの進化形説である。
このページでは、文字が鏡文字になってしまったり、90度回転していたりする。
つまりこの画像も90度回転している可能性がある。
するとどうだろう。まさに剣と盾を構えた「ナイト」が現れたではないか。体には鎧をまとっているようにも見える。
そしてこの緑と白の剣(槍にも見えるが)だが、見覚えはないだろうか。
そう、あのポケモンが持っているアイテムにそっくりだ。
カモネギが持った長ネギにね。
格闘単タイプなのは、まあ英国騎士風の見た目からして、リージョンフォームなのだろう。
ガラルのリージョンフォームは、気候というよりも英国文化に根差したものが多いようだ。
ガラガラ進化形説
素直な気持ちでそのまま見ると、割と有力に思える説。
角のようなものが生えたガラガラかカラカラの進化形、そしてリージョンフォームか。
いや、角のように見えるものは進化した「ホネこんぼう」で、槍のようなものを構えているのかもしれない。
まあガラガラ系列だとすると、なぜ草タイプでもないのに緑色が混じっているのか、説明しづらいがね。
けつばん説
バグと言えば、真っ先に思い出すのはコイツの名前だ。
コペルニクスの地動説なみに信じがたい説ではあろうが、けつばんの公式化である説も否定できない。
初代ポケモンで、あまりにも有名なバグだった「けつばん」。なんせ、有名すぎてWikipediaで専用ページが作られるくらいだ。
参照リンク:けつばん
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%91%E3%81%A4%E3%81%B0%E3%82%93
みなさんは、これがモザイクのかかった姿だと思っているだろう。
が、実はこれが真実の、ありのままの姿である可能性も否定はできないのではないか?
一方で、メルタンがけつばんの役割を果たしているのではないか、という説もあり、今更けつばんが公式化されたところで、特に面白いとは思わない。
全く新しいポケモン説
正直、こんな意味深なページを作っておいてこれをやられたら、少し興ざめだね。
仮に全くの新ポケモンなら、伝説のポケモンクラスの奴だろう。そうでないなら、ファンをもてあそんで楽しんでいるのだろう。
ま、円卓の騎士モチーフみたいなカッコいい奴なら許せるけどね。
SNS時代のマーケティングを学び、賢くなった公式
また、私はゲーフリも任天堂も、ようやく「SNS時代のマーケティング」を学んだ!と感心している。
謎めいたページを公開すれば、ファンがSNSで勝手に拡散してくれるのだ。かくいうこのブログもSNSではないが、小さな拡散元の一つだ。
ゲーフリと任天堂はサンムーン時代、発売前に御三家の最終形や伝説のポケモンを、特に感動も驚きもなく公開するというアホなプロモーションを展開した。
その結果、ゲーム内での新しい発見に乏しく、熱心に事前情報を追っていた者ほどゲームがつまらなくなるという悲劇があった。
彼らは、その時代に比べ明らかに賢くなった。
と、信じたい。まだ2か月あるのだ。
あと2か月で「ここからラッシュをかけるぞ」なんて変な気を起こさないで欲しい、と切に願っている。
なにか一つか二つは、サプライズをぶち込んでくるだろうが……。
ともかく、今までと違う形のプロモーション方法を選んだことは評価したい。
このポケモンの正体はいつわかる?
そしてこのポケモンの正体が分かる日はいつなのか?発売後なのか、発売前なのか、そこにも注目したい。
もし発売直後までこのポケモンの正体について口をつぐんだままだったら、彼らは「口の堅さ」も学んだということだ。
私の見込みでは、あと1か月以内に、なんらかの公表をすると予想している。
※9月18日追記
1週間も経たぬ間に、その正体が明かされた。でも安心して欲しい。
彼らは別に口が軽いわけではなく、SNSの話題の「鮮度」は数日しか持たぬことを理解していた。
ゲーフリと任天堂のマーケティング戦略は、今回は上手くいったように思える。
何故なら、たった一匹の新ポケモンを公開するだけで、この1週間で2度もSNSで話題になったからだ。
御三家や伝説のポケモンを一斉公開するよりも、はるかに効率のいい売り方だった。
【追記】その正体はカモネギ進化形、ネギガナイト!その姿をレビュー
#ガラル地方のポケモン紹介
— 【公式】ポケモン情報局 (@poke_times) September 18, 2019
━━━━━━
ネギガナイト
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正々堂々と戦うことをモットーとした、かるがもポケモン
ガラル地方に暮らす #カモネギ が進化しました🙌
長年使い続けたネギを大切にし、槍や盾のようにして戦います💥#ポケモン剣盾https://t.co/74INkxPcZz pic.twitter.com/mFZJYi5XlR
結局、大方の予想通り、カモネギの進化形だった。
カモネギからしたら、長年の夢が叶った気持ちだろう。ある意味、先日のサトシのリーグ優勝と同じくらいの苦労だった。
しかしただ進化すればいいという物でもない。なんでも進化した方がいいというのなら、ライチュウはピカチュウからとっくに主役の座を奪っているはずだが、一度もそうなったことはない。
クソダサデザインだったら、進化しない方がマシだったかもしれない。その点、ネギガナイトはどうだろうか。
両津勘吉のような眉毛はカッコ悪く、瞳は半開きで、意志の強さというよりも怪しさを感じさせる。
名前は、「葱が無いと」とナイトを引っかけた、しょうもないダジャレだ。まあ、笑点だったら、座布団がもらえているだろうが。
参照元:https://www.pokemon.co.jp/ex/sword_shield/pokemon/190913_01.html
しかしそんなくだらない欠点に目をつぶるほどの魅力が、ネギガナイトにはある。
カモネギが騎士になったのと、ネギを槍と盾にしてしまったのは面白い。
そしてこの佇まいは、どことなく気品を感じさせる。
これまで騎士モチーフはシュバルゴがいたが、シュバルゴとネギガナイトの違いは、カモネギが、元々日本的な、和の雰囲気のポケモンだったということだ。
日本的な雰囲気と、英国の気品が合わさったネギガナイトは、これまでにない雰囲気を持ったポケモンだ。
そう、それは例えば日英共同開発のミーティアミサイルのような、令和の新時代にふさわしいようなポケモンになるかもしれない。
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