恐怖のバイオハザード2が、RE:2になって帰ってきた。
20年以上の時を経て、CAPCOMの名作ホラーが帰ってきた。
そう、バイオハザード2がバイオハザードRE:2として進化を遂げたのだ。
いやー、このリマスターされたバイオ2、怖い怖い。
私のプロデュースするVTuber光りりあちゃんも体験版をプレイしたが、もう怖すぎて全然進めなかったようだ。
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バイオハザードというシリーズは、正直言って私は好きではない。
何故なら、怖いからである。
楽しいゲームの時間に、自ら進んで恐怖を味わいたいなんて考えは、私には理解できないのだ。
だがどういうわけか、私の友人らはこのシリーズが好きな人が多く、昔から怖いプレイに付き合わされた。
そう、私はオリジナル版の「バイオハザード2」プレイにも付き合わされた。
何故、みんなあの恐ろしいゲームを、嬉々として遊んでいたんだろうね?
そしてどういうわけか、彼らは口を揃えてこう言う。
「あまり怖くないよ」と。
嘘つけ!怖いだろ!
一方で、私にも理解できる楽しみ方がある。それは「怖がっている人のプレイを見ること」だ。
私もプレイ動画はよく見る。
この楽しみ方は動画サイトでは一般的だ。例えばキズナアイさんも、バイオハザード7の実況で知名度を上げた。
りりあちゃんも、怖がってるのがかわいいと声をかけられたらしい。
しかしバイオハザードって何がそんなに怖いのだろうね?
この記事ではバイオハザードRE:2の体験版をプレイした感想を交え、何が怖いのかを考察した。
バイオハザードRE:2の怖さ考察
舞台となる場所が閉鎖空間で、薄気味悪い
シリーズによっては屋外のこともあるが、怖さを売りにしてるシリーズは、閉じられた屋内が舞台だ。
RE:2でもそうだ。最初は屋外から始まるのだが、ゾンビだらけなので屋内に逃げ込む。
そこでバイオハザードの主人公たちは、何故か「建物内を探索するのが最良の選択」だと思っているらしい。
どんな手を使ってでも扉をぶっ壊して脱出しようだとか、ひとまず遠くへ逃げて助けを呼ぼうとかいう発想はない。
まあ、クルマもだいたい壊されちゃうからね。
プレイ中はずっと天気が悪い夜
明るい青空の下でなければ、どんなピクニックも海水浴も憂鬱なものになってしまうだろう。
バイオハザードRE:2では、プレイヤーを憂鬱にさせるためにか、外は雨がずっと降っているのだ。
しかも真っ暗な夜でね。
ゾンビがいつ出てくるか分からない
予想できないということは恐ろしいものだ。
ゾンビ共は出てくる前に、電話で「今日7時に行くから」と連絡してくれればいいのだが、あいつら突然出てくるので、すごくびっくりする。
しかもバイオハザードRE:2では最初からたくさん出現する。あー怖い怖い。
ゾンビがリアル
バイオハザードのコアは、「ゾンビが怖いこと」だ。それを20年以上続けてきたからこそ、今RE:2というタイトルがある。
バイオRE:2に出てくるゾンビは、ただの異形の怪物ではない。その辺にいた人たちが、醜く恐ろしいゾンビになってしまったのだ。
ゾンビには屈強な警官もいるし、私服の女性もいる。
そういう「生前の姿」もイメージできてしまうからこそ、創造の余地が生まれ怖さが増す。
そして、怖さの最大の理由がリアルなグラフィックにあるのは、言うまでもない。
実際に目にしなければ分からない怖さである。
ゾンビがしつこい、強い
初代から共通するのだが、ゾンビはすごくしつこい。
今作ではさらに。
拳銃弾を数発ヒットさせ、やっと倒したかとホッとしたら、ちょっとしてから「グァーッ!」って起き上がるのほんとやめて頂きたい。
文字にすると全然怖くなさそうだが、いかに怖いかは上のりりあちゃんの動画を見てもらいたい。
ファミ通の開発者インタビュー(2019年1月31日号)でも、「今度のゾンビはかなり強い」と自慢げに語られていた。
倒したゾンビが蘇るのはランダムらしく、それが予測できない怖さを増長させている。
主人公に与えられた武器がしょぼい
もしバイオRE:2の主人公が、最初からアサルトライフルやライトマシンガンで武装し、弾数も十分に備えていたら――?
おそらくそんなに怖いゲームにはならず、楽しいTPSになっていただろう。L4D2みたいに。
主人公は最初、弾数の限られたハンドガンと、使い捨てのナイフしか持たせてもらえない。
これもゾンビを相対的に強くして、恐怖のゲームを盛り上げるデザインになっている。
BGM、SEで盛り上げてくる
今作のバイオハザードRE:2では、音の使い方がとても印象に残った。
まずメニュー画面からして雨の音が鳴りやまず、不協和音がイヤ~な感じに響き渡る。
さらに主人公が明るい所から暗い所に踏み込むと、不穏なBGMが鳴りわたり、恐怖を煽る。
全体的に静かなのだが「ピチョン……」と水が滴る音や、「ギィー……」と扉が開く音だけは大げさに聞こえてきて、プレイヤーは「何かいるんじゃないか?」と不安な気持ちになる。
極めつけはゾンビが出現したとき。BGMの音量は最大になり、主役のゾンビ達をおどろおどろしく彩る。
主体的にプレイしなければいけない
まあこれは、ホラーゲーム全般に言えることだが。
ホラー映画では結局怖い目に遭うのは主人公達で、観客は第三者目線で傍観しているに過ぎない。
しかしホラーゲームになると、主人公を「操作」しなければならない。
ただ待っているだけでは何も進まず、自らの手で恐怖へと足を運ばなければならないのだ。
そこがプレイ動画を見る場合と、自分でプレイする場合の最大の違いだ。