インターネット大会「Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ」とは?初心者OKな大会か
しばらく見ていないうちに、ゲーフリはまたひどいルールの大会を開催する。
ピカチュウとイーブイしか使えないシングル6:1ルールだ。(追記:実際には1:1ルールだった)
今年に発売されるSwitch版ポケモン、ピカブイのPRのための大会であることは明白だ。
が、あまりにも適当過ぎる大会であることは、それなりにポケモン対戦をしてきた人ならすぐに分かるはずだ。
もはやゲーフリはピカブイや来年のスイッチ完全新作の開発が忙しく、USUM及び3DSはPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)分析で言う所の「負け犬」になってきているかもしれない。
参照:プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント - Wikipedia
しかしながら選べるポケモンが2種類しかいないというのは、初心者でも入りやすい大会と言える。
これまでポケモン対戦界は、初心者に対してあまりにも排他的過ぎた。
このような大会を優しい目で見守り、初心者を歓迎する雰囲気作りに協力する必要があるだろう。ゲーフリの取り組みも含めてね。
ピカチュウとイーブイの種族値
ピカチュウ
種族値
H35-A55-B40-C50-D50-S90
イーブイ
種族値
H55-A55-B50-C45-D65-S55
一見すると大差ないように思える種族値も、素早さで大幅勝っているピカチュウが有利である。
初心者のために説明すると、ポケモンバトルは素早さが高く先に行動できる方が圧倒的に有利だ。先に攻撃を当ててしまえば、何もさせずに倒せるからだ。
代わりにイーブイには耐久と特性てきおうりょくによる火力がある。
初心者でもわかる説明
基本的には、ピカチュウが有利である。
そのままでは、ピカチュウが先制できるし、最大威力の格闘タイプのZワザ「きあいパンチZ」を、イーブイはどんな育て方をしても耐えられない。
だが、イーブイが一部アイテムを持っていれば覆すこともできる。それはしんかのきせきまたはこだわりスカーフ、そしヨプのみ(格闘半減の実)である。
イーブイのきあいのタスキは「ねこだまし」で潰れるのであまり意味なし。
「ねこだまし」に「まもる」をしても「アンコール」されて詰んでしまう。
ピカチュウ型紹介
カクトウZ型
イーブイを「きあいパンチZ」でふっ飛ばそうという型。輝石かスカーフ以外のイーブイには確実に勝てる。
おそらく最メジャーになりそう。努力値の振り方はイーブイを意識するならAB型、CB型、HB型など。ピカチュウ意識ならAS型も
この型のピカチュウ側の技構成は「ねこだまし」or「まもる」+「アンコール」+「きあいパンチ」or「きあいだま」+「いびき」が有力だが、これだとピカチュウミラーへの打点がない。
「アンコール」を切って「おんがえし」か「きしかいせい」を入れるべきか。
タスキ型
タスキで耐えてからの「カウンター」や「きしかいせい」を狙う。
スカーフイーブイには絶対勝てる型。
でんきだま型
対ピカチュウの撃ち合いにはつよいが、輝石イーブイには決め手に欠ける。「しんそく」を覚えた特別なピカチュウなら、ピカチュウ同士の撃ち合いにも強い。
ラム型
イーブイの「あくび」+「まもる」のピンポイント対策。
無くはない、か。
輝石型
ありかな?と思ったが火力が無さ過ぎて無いなこりゃ。
イーブイの型
輝石型
HB特化でもA特化ピカチュウの「きあいパンチZ」が高乱数1発なため、耐えるには輝石くらいしかない。タスキは「ねこだまし」で潰される。
HB特化でほとんどの攻撃が確定3発以上になる。イーブイの型としては最有力。
スカーフ型
耐久に振ってないカクトウZ型ピカチュウやHB輝石以外のイーブイには強い。
真の初心者がまぐれ勝ちを狙うならこれかもしれない。皮肉じゃなくてね。
ヨプ(半減の実)型
少ない努力値でピカチュウのカクトウZを耐えられる型。Sにも振れるので輝石イーブイにも強く、スカーフイーブイにも1発耐えてからの「おんがえし」+「でんこうせっか」で落とせる
実はかなり強そう。トップメタ候補
イーブイZ型
「ナインエボルブ―スト」で能力アップを狙う型。
だが「アンコール」があるカクトウZ型のピカチュウに勝てない。HB特化で乱数耐えに賭けるしかない。
あまり使う人はいないだろう。ただしイーブイミラーには強くなれる。
ピカチュウVSイーブイ
カクトウZピカチュウVS輝石イーブイ
おそらくトップメタになるであろう「きあいパンチZ」のピカチュウ。
A特化ピカチュウのZワザ「きあいパンチZ」でHB特化イーブイが、81.3%の高乱数1発。
しかし輝石イーブイなら無補正H244B140でもう確定耐え。
実戦では初手「ねこだまし」による追加ダメージが入ることが想定されるので、それも合わせて確定で耐えるには補正無しH244B220振りが必要だ。
またイーブイ側は初手Zワザや「ねこだまし」を回避する方法としては「まもる」か「みきり」はあるものの、 ピカチュウ側には「アンコール」があるので殴るZワザがないと詰んでしまう。輝石持ちの場合はどうしようもない。
一方で、てきおうりょく補正有りA44イーブイの「すてみタックル」は補正無しH4B228ピカチュウで確定耐え。カクトウZを耐えた分も反動で落ちる。
威力140「とっておき」でも75%の高乱数止まり。
あとは威力150以上の「じたばた」なら確定1発。
なお「あくび」→「まもる」 のコンボ狙いも、「みがわり」が怖いが、後述のスカーフイーブイ相手では「みがわり」など貼れないため、型バレしていないなら有効である。これなら確実に2ターンは眠るので、「おんがえし」2発でイーブイ側勝ち確だ。
と思ったか!残念だったな!
補正無しC無振りピカチュウの「いびき」でも2回入れば輝石H244イーブイのHPを15%は削れる。
「じたばた」+「でんこうせっか」なら「いびき」は1回で済むが。
そうそう、イーブイ側の初手「あくび」に対して「ねこだまし」を切ったピカチュウが初手「まもる」で入られたらまたこれも厳しい。
「アンコール」で「あくび」を縛られて、その後に「きあいパンチZ」1発と「いびき」2発が確実に入る。
なお輝石補正有りH244B252イーブイならば「ねこだまし」+「きあいパンチZ」+「いびき」のフルコースを浴びても、「いびき」1発までなら確定耐えする。
そして補正無しA12イーブイの「おんがえし」+「でんこうせっか」では合わせてもH4B228ピカチュウが低乱数。やはり「とっておき」か「じたばた」を使わないと厳しいようだ。
またC特化ピカチュウの「きあいだまZ」は、輝石H244イーブイなら確定耐え。その後に2発「いびき」が入ってしまうと高乱数で落ちる。
はい、長くなったので以下のまとめだけ読んでもらえれば結構である。
まとめ:ABベースカクトウZピカチュウに対してHB輝石イーブイで技構成が「あくび」+「まもる」(みきり)+「とっておき」or「じたばた」なら何とかイーブイ側が勝てそう。
BCベースカクトウZピカチュウに対しては厳しいが、「じたばた」の最大威力200を出せれば勝てなくもない。
カクトウZピカチュウVSスカーフイーブイ
補正無しS236振りイーブイがこだわりスカーフを持つことで、最速ピカチュウを抜くことも可能。
するとA特化イーブイの「すてみタックル」で補正無しH44B252ピカチュウまでを確定1発。
つまりABベースのカクトウZピカチュウも、ASスカーフイーブイには勝てない。
しかしHBベースなら話は違う。
補正無しH244B236ピカチュウはA特化イーブイのすてみタックルを耐える。
補正有りA4振りピカチュウの「きあいパンチZ」はH4B212までのイーブイを確定1発。
よってHBベースのカクトウZピカチュウは、ASスカーフイーブイに勝てる。
が、崩し性能が著しく低下してしまうので、HB輝石イーブイには勝てなくなる。
まとめ
ピカチュウVSイーブイの考察を色々して思ったのは、「これのどこが初心者向けだ?」ということだった。
こんなマニア向けのゲームを嬉々としてやる初心者など存在するのだろうか。私は考察して割と楽しかったが、疲れた。
ポケモン対戦は残念だが「スプラトゥーン2」や「マリオカート8」のような気軽さはない。
それとも私がシンプルなバトルを複雑に考えすぎなのか。少しまとまりのない文になってしまったことは反省しよう。
ピカチュウとイーブイのどちらが強いのか、という結論もハッキリとは出せないままだ。
本当は「このルールにおける『ナッシュ均衡』はなにか」くらいまで考えたかったが、それは今読んでいる皆さんにお任せしよう。
まあ、あくまで私の直感的な予想だが、多分最後は「ヨプイーブイ」に行きつくのではないかと予想している。
やっぱりポケモンって、難しい。
”真の初心者”の型がこの大会に出るのなら、私は「スカーフイーブイ」をおススメする。
何故なら、ある程度の数は簡単に勝ち星を挙げられると予想ができるからだ。
まずは勝利する楽しさを覚えてから本格的に始めても悪くない。