歴代ポケモンほのお御三家が干支モチーフ!?それ本当!?
巷では歴代炎タイプに御三家は、干支がモチーフになっていると言われているとか。
疑り深い私がまずそれを聞いて思ったのは、「思い込みでは?」ということだ。
前にもマリオは「マリオネット」が名前の由来だとか、マリオの弟がルイージという名前なのは、見た目が「類似」してるからだという説があった。
今でも信じている人も多いだろう。だがこれらは、いずれも俗説で、ガセだった。
(ニンテンドードリームに掲載されていた情報より)
https://www.nindori.com/books/nindori/259.html
残念ながら、「炎御三家が干支」はガセだと確証できる情報ソースはない。
そこで私は、「生物分類」という先人の知恵と権威をお借りして(Wikipediaの力を借りるだけだけ)、「ほのお御三家は干支」という噂の真偽について検証してみることにした。ま、ガセだと思うけど。
辰:ヒトカゲ・リザード・リザードン
干支の辰🐲に相当するらしい。
でもよく考えて見てほしい。元々彼らはトカゲだ。リザードンだって、もちろんめちゃめちゃカッコイイが、翼の生えたトカゲ🦎だ。
モチーフのサラマンダーは西洋ではドラゴン🐉になる場合もあるが、西洋竜という時点で、早くもこじつけ感が生まれてきた。
干支で唯一の架空生物で、生物分類が早くも通用しなかった。
子:ヒノアラシ・マグマラシ・バクフーン
干支の子🐭に相当。
モチーフのヤマアラシは、生物分類学上はネズミ目🐀相当する。科はヤマアラシ科だが。
ヤマアラシは一般的な干支のネズミ🐭イメージからは相当ずれるのだが、まあ分類学という権威ある科学を尊重しよう。
酉:アチャモ・ワカシャモ・バシャーモ
干支の酉🐔に相当
まあこいつは、どう見ても鶏だから、ケチのつけようがない。認めよう。
ちなみに鶏はキジ目のキジ科なんだそうだ。
申:ヒコザル・モウカザル・ゴウカザル
干支の猿🐵に相当。
どこからどう見ても猿🐒だね。認めざるを得まい。
ニホンザルは、霊長目オナガザル科に該当するのだそうだ。
亥:ポカブ・チャオブー・エンブオー
干支の亥🐗に相当。
これはいささかの疑問はある。ポカブ系統は豚🐖だ。
しかしながら、豚はイノシシを家畜化したものである。生物分類学でも、ブタはイノシシの亜種で、同一の種であるとされている。
なるほど、意外と正しい気がしてきた。
戌:フォッコ・テールナー・マフォクシー
干支の戌🐶に相当。
いやキツネ🦊だろ。これは流石に無理が……、と思うのだが、キツネはネコ目イヌ科。やはり生物分類に則るなら、イヌの仲間と言えるようだ。
寅:ニャビー・ニャヒート・ガオガエン
干支の寅🐯に相当。
いやいやいや!流石にね、こいつらは猫🐱だろう。ネズミの謀略により、干支からつまはじきにされた猫だろう。
ニャビーのニャはニャースやニャスパー、ニャルマーと同じく猫の鳴き声に由来するのだろうし。
だがガオガエンになってくると、猫というにはいくらか迫力があり過ぎる。筋肉質な体、強面の顔、鋭い牙、毛の柄は、どちらかと言えば、虎🐅を連想させる。
ちなみにトラは食肉目のネコ科、ヒョウ属の分類されるらしい!すごいね、生物分類学!
卯:ヒバニー・?・?
干支の卯🐰に相当。
ウサギはウサギ目ウサギ科、否定しようがないほどウサギだ🐇。
オクタンのように進化して別の生き物になる可能性も、少しはある。御三家でそれをやるとは思えないが……。。
まずいな、これはどうやら私の方が思い込みをしていた可能性があるぞ。
目と科とかの違いって何?
ここまでやっても、私はこの「炎御三家は干支」という俗説を未だに認められず、ジミー・ウェールズが生み出した集合知に、答えのヒントを探し求めた。
自分て書いててよく分からなかったが、目とか科とか属ってなんなの?
なるほど、全然分からないね。記述も不十分なようだ。
そこで、インターネットの海を探し、少しでも信頼性の高い情報を探し回った。
その結果、私は動物に関する著書をお持ちの方のサイトを見つけた。
Vol. 187(2003/8/17) [今日の勉強]「種」って何? 「類」って何? 分類の話
技術評論社
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この方のウェブ記事によれば、目とか科は複雑で多岐にわたる生物を階層化して分かりやすくするための階級で、どうもこの言葉自体に深い意味はなさそうだ。
要するに「都道府県」が「市町村」よりも上位の存在であるように、「目」は「科」の上位の階級というだけ。
干支説、一定の結論。第13世代以降の炎御三家はどうなる?
分かった!どうやら「炎御三家は干支」という説には、生物分類学的にもある程度の根拠があることが分かった。まとめると、こんな感じ。
- 子:ヒノアラシ系統
- 丑:不明
- 寅:ニャビー系統
- 卯:ヒバニー系統
- 辰:ヒトカゲ系統
- 巳:不明
- 午:不明(ポニータと被りそう)
- 未:不明
- 申:ヒコザル系統
- 戌:フォッコ系統
- 亥:ポカブ系統
さて、それでは干支のネタが尽きる、第13世代以降のポケモンは、どうなってしまうんだろうね。
このペースでポケモン本家が順調に発売すれば、2022年に第9世代、2025年に第10世代、2028年・第11世代、2031年・第12世代を経て、2034年に第13世代が出ることになる。
果たして、その時ゲーフリはどんな炎御三家を登場させてくれるのだろうか?答えが分かるとしたら15年後。まだまだ長生きする必要がありそうだ。