やすおかのポケモンなどブログ

ポケモンの記事を書くと見せかけていろんなゲームの記事を書いてます。ポケモンは対戦派ですが、一番重要なのは楽しむこと。まだ見ぬ未開の地を求めて

ヨッシークラフトワールドのレビュー・感想|グラフィックに異様にこだわった、優しさ溢れる伝統的2Dアクション

ヨッシークラフトワールドとは

若い読者の皆さんは、横スクロール2Dアクションゲームなど、30歳以上のおじさんしか喜ばないと思っているだろう。

だが、任天堂が精力を注いで作った「ヨッシークラフトワールド」は一味も二味も異なる。

ヨッシーアイランドに始まる、奇妙なグラフィックのヨッシーアクションの正統進化版で、完成までに時間がかかった横スク2DACTだ。


ヨッシー for Nintendo Switch (仮称) トレーラー [E3 2017]

このヨッシークラフトワールド、2017年のE3で発表され、2018年に発売する予定だったのだが、開発の遅れにより2019年の3月まで発売が伸びた。

 

その理由は、この異常なまでに上質なグラフィックに手間をかけすぎたからであることは、誰の目にも明らかであろう。

グラフィックの異常なまでのこだわり

このゲームはグラフィックが最大の見所である。

※画像後で貼ります

 

ヨッシーアクションシリーズは、特にグラフィックの面で他の2Dアクションとの「違い」を演出してきた。

初代ヨッシーアイランドでは、クレヨンで描かれた「絵本」のような暖かさで世界を驚かせたシリーズは、クラフトワールドでは「工作」の世界になった。

 

このゲーム、ワクワクさんが作ったような工作ギミックがステージ上にはたくさん存在する。エンディングまでは見ていないが、クレジットに「久保田雅人」の名前があってもおかしくない。

推測だが、このゲームに出てくる工作を実際に作ってから、ゲームグラフィックに起こしたのではないだろうか。開発が遅れたのも頷ける。

 

それに前作よりも、見ていて楽しいグラフィックになった。

前作、「ウールワールド」はやり過ぎで、薄気味悪さがあった。毛糸でできたキャラは、少し不気味だった。タマゴも毛糸になってしまっていたし。

少なくとも、私はあのグラフィックが好きじゃなかった。

それに、ちょっと見づらかった。

 

任天堂は前作でやりすぎたグラフィックを反省し、クラフトワールドでは、ちょうどいいグラフィックになった。

絵本のようなかわいさに加え、男の子を惹きつけるカッコよさも帰ってきたのだ。

 

懐かしいアクション性

2019年のクラフトワールドは最新作とはいえ、基本は1995年のヨッシーアイランド時代からあまり変わらぬアクション性だ。

敵を食べる、タマゴを投げる、ふんばりジャンプ……。シリーズ独自のアクションは、約四半世紀前から既にあったものばかりだ。

2Dアクションとしてより魅力的になったか?という質問には、イエスともノーとも答えにくい。

だが、それでよい。2Dアクションとは、そういうものなのだ。

幕の内弁当は、24年経って新しい具材が増えたりはしない。2Dアクションとは、どうしたって昔ながらの伝統を保守するジャンルなのだから。

 

奥行きのある画面、意欲的なギミック

とはいえ、24年前と全く同じなら、新しいゲームをする必要がない。

別に外見だけを変えた手抜き住宅じゃない。

グラフィック以外にも意欲的な「ギミック」が用意されている。

 

奥行きのある画面が、ゲームのリズムに変化を与えてくれる。

これ自体は「ペーパーマリオ」などですでに存在したアイディアだが、ヨッシーのタマゴ投げと組み合わせることで、ゲームのリズムに変化をもたらしてくれた。

ちょっとしたTPSのようなミニゲームが始まることもある。

ただ、このおかげでタマゴが従来のヨッシーよりも必要になり、少しタマゴの補充が面倒だと感じる場面もある。

 

 

難易度は易しい。「無料ガチャ」でさらに易しく

難易度は易しめである。なんせ落とし穴に落ちたからって、即ミスではない。

今どきのゲームらしく、何度ミスしても中間セーブからやり直せる。

 

さらにゲーム内ガチャによって易しく、優しくなる。

ゲーム内ガチャなどと聞くと悪徳ビジネスに見えるかもしれないが、現金は発生しないの安心して欲しい。

もし現金を出して段ボールでできた草を集めるゲームだったら、私は怒ってこのゲームを即売りに行くだろうが、別にそんなことはない。

ただ、嬉しくない見た目の段ボールをゲーム内コインでそろえるだけだ。

こいつを揃えるとヨッシーの「アーマー」になって、5回までの被弾なら無効にできるという優れもの

 

 さすがに甘やかしすぎでは、と思ったが、それは私がインティ・クリエイツの鬼ゲーに慣れ過ぎたせいだろう。

ファミリーフレンドリーな、小さい子やアクションが苦手な人でも遊べるヨッシーシリーズには、これくらいの配慮でよいのかもしれない。

 

ヨッシークラフトワールドのレビュー・感想まとめ 

  • 暖かみあるグラフィックへのこだわりが異常
  • 前作のような気味の悪さはない
  • ギミックが面白い
  • 難易度は易しい

 

総括

異常なまでのこだわりで作られたグラフィックは、ときめきを感じる。

中身は伝統的で手堅い作りながらも、ゲーム入門者でも楽しめる、現代的な横スクロール2Dアクション。

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