ゼノブレイド2が12月1日に発売される。
さて、新しいゲームの発売日にはだいたいこういうことを聞いてくる人がいる。「このゲーム面白いの?」と。
率直に言おう、「知らん」と。
私も聞きたい。「ゼノブレイド2は面白いの?」と。
多分開発したモノリスソフトの人は「面白いですよ」と答えてくれる。任天堂の営業の人に聞いても同じことを言うだろう。
これで私たちの疑問は解決だ。よかったよかった。
さて、そんな面白いかどうか全く見当もつかない「ゼノブレイド2」。
私が知っている中で、一つだけ確かに言えることがある。
それは「ゼノブレイド」(無印)は面白かったよ、ということだ。
ゼノブレイドは冒険してるぞ!という感じがすごいのだ。
マップとその世界観がすごい
ゼノブレイドは、最初にオンボロな工場跡地みたいな集落から物語がスタートする。
私はこの時点で「なんて見すぼらしい外観なんだ。なんだかつまらなそうだなあ」という感想を抱いたが、後から考えるとこれはモノリスソフトの作戦だったのだ。
最初のボロい街並みを抜けると、緑豊かで野生のモンスターが溢れかえった広大な大草原が私を待ち受けていた。
それまでボロい街での辛い出来事と、薄暗い洞窟くらいしか知らなかった私の心に、パッと目の前に広がる大自然は刺激が強すぎた。
一気に開放的になり、広い世界を自由に走り回れるのだ、という快感で心が躍ったものだ。
それだけではない。話が進むたびに、幻想的な湖、恐竜のいる森、広い広い海、近未来的な都会と色とりどりの鮮やかな世界が私を待っていた。
つまり、モノリスソフトは最初の頃をわざとショボい景色にすることで、本当に見せたかった、体験させたかった世界をより魅力を感じられるようにしたのだ。古典的な手法ではあるが。
いわばこのRPGはフランス料理のフルコースだ。フルコースでいきなり高級肉のステーキから食べさせるシェフはいない。それと同じことだ。
こういったことは、近年のオープンワールドを主軸としたRPGにはない魅力だ。あれらは、フルコースじゃなくてバイキング形式だからね。
またマップの探検要素が素晴らしい。所々に「ランドマーク」という印象的な建造物が隠されていて、それを探してあちこち廻るだけでも楽しかった。
ストーリーがすごい
世間的にはストーリーがすごいと言われている。
私にはよく分からん。
まあ、巨神と機神という超巨大ロボ同士の戦いが根幹にあり、すべてのお話やマップはこの超巨大ロボたちの体の中に存在する、という世界観はとてもユニークなものだ。
世界の限界が見えているからこそ、逆に世界が広く感じられるというのはある。
広い太平洋に面したビーチに海水浴に行っても、中々遠くにあるハワイやアメリカ大陸について思いを馳せることはできない。
でも対馬に行けば、すぐそこに朝鮮半島が見えるので、韓国や北朝鮮、中国について何かは感じられるだろう。
それと同じことだ。
シームレスなリアルタイムバトルでストレスが少ない
このゲームでは戦闘で画面が切り替わらない。
敵とのエンカウントがめんどくさい、画面が切り替わるたびにローディングのストレスで吐きそうだ!という人にもおススメの戦闘システムになっている。
私は決して面白いシステムとは思わないのだが、まさに今この世界で戦っているという「雰囲気」を味わうには良いシステムだと感じていた。
ちなみにFF15の戦闘システムもこれに似ている。
シームレスという点は、マップ移動にも活かされていて、ローディングでイライラすることはあまりなかった。
音楽が良い
まあこれも文章で書かれたところで分からないし、音楽性なんて人それぞれだから一概には言えない。
でもまあ、要所要所で印象的なサウンドが流れてきたことは覚えている。
もちろんすべてが良い曲というわけではないがね。
さて、ゼノブレイド無印が面白いことはもうみんな知っている。
私がゼノブレイド2で一番危惧しているのは、変な新システムのせいで、いわゆる「ガチャゲー」になるのではないかということだ。
私がソシャゲを嫌う一番の理由でもある。ガチャガチャを回して、強くてエロい格好をした女の子を引きまくるゲームは好きになれない。女の子は大好きだがね。
もしゼノブレイド2が昨今のくだらん流行に流されず、無印の頃の情熱を貫いているなら、ゼノブレイド2も素晴らしいゲームになるはずだ。
まあ正直、ゼノブレイドクロスが微妙だったのでそこまで期待はしていないが、いい意味で裏切ってほしい。