モンスターハンターワールドβテストをプレイした話
先日、同窓会で10年ぶりくらいにあった友人が、えらく出世して立派になっていたのを見て驚いた。
それだけではなく、一丁前に酒を飲むようにもなり、顔にシワができ、よりオッさん臭くなっていた。
また別の友人は、太ってしまっていたし、女性陣は学生時代と違い化粧をしていない人など1人もいなかった。
だが話してみると、中身は中学校の頃より変わってないということに安心する。
そりゃあまあ、年収がどうだとか、酒の味がどうだとか、中学時代は絶対しなかった話もする。
それでも誰しもが、根っこの所は昔とちっとも変わってないように思えた。
さて、話変わって「モンスターハンター:ワールド」はどうだろう。
PS4という新しい舞台で、グラフィックは著しく成長した。
オープンワールドでマップ移動がシームレスになった。
音楽も雰囲気が変わった。
なるほど、確かに見た目や雰囲気は大きく変わったようだ。
ただそれでも、同窓会で再会した旧友たちのように中身自体はちっとも変わってなかった。
とりあえずベータ版の流れを説明しよう。
- キャラを作る
- 装備を選ぶ
- クエストを選ぶ
- ターゲットのモンスターを狩りに行く
これだけだ。
私が中身は変わってないと言ったのがお分かりいただけただろうか。
少なくともこの体験版では、今までのモンハンと大きな違いは見出せなかった。
三つ子の魂百まで。モンハンはどこまで行ってもモンハンだ。
モンハンワールドの言うオープンワールドは全くオープンワールドではない
正直、私はこのゲームに期待しすぎていたかもしれない。
モンハンがオープンワールド。この響きに、今年度のMOTYを獲得したゼルダの伝説BtWを重ねてしまった。
今や日本の大作ゲーム界は遅れて来たオープンワールド・ブーム。
この波に乗って、モンハンも大きなブレイクスルーが起こって、新しい世界、新しい体験を味あわせてくれるのではないか。
モンハンが苦手な私にも楽しめる新しいゲームになるのではないか。
そんな淡い期待は、裏切られた。
製品版もこの調子なら、モンハンワールドの言う「オープンワールド」は、全くもってオープンワールドではない。
ただ今までのマップ移動がシームレスになり、移動中のローディングが無くなっただけだ。
マップの構造自体は、今までのマップと大きく変わらない。
10年以上放置された古いマップ移動システムを、やっとこさ現代風に改修しただけだ。
カプコンではそれを「オープンワールド」と呼んでいるのだ。
ゼルダBtWやスカイリムのような広い世界で、その場その場で自由に狩り仲間を募集しモンスターを求めて走りまわる。そんなオープンワールドを想像していたのだが。
グラフィックの向上、それは結構。だがこれでオープンワールドと名乗るのはいかがなものか?
「このゲームは、今までよりもエリア移動のストレスが減り、迫力あるグラフィックでモンハンが楽しめます。安心してください。過去作と何も変わっていません。オープンワールド?言ってみたかっただけです。そう呼んだ方が売れるかなって」
そんなカプコンの心の声が聞こえて来るようだ。
以前も書いたように、私はモンハンシリーズ自体が苦手だ。
私のような人にとっては、この「モンスターハンター:ワールド」も、同じように苦手であり続けるだろう。
ただ新規ファンではない、シリーズ愛好家にとっては、シンプルにパワーアップした新しいモンハンとして楽しめるはずだ。
なおその際、「オープンワールド」という言葉には惑わされぬよう。
また私が気に入った所は、CGモデルが結構かわいいところだ。
まあ、キャラクリではかわいいのだが、これがプレイ中ではね、うん、まあ何も言うまい。
エキサイトビデオのパッケージみたいだな、なんて言ってもしょうがない。