VTuberのプロデュースを始めました。
この記事で分かること
・フェイスリグが使える前提で、絵が描けない人が2DのVTuberを生み出した方法。
フェイスリグの使い方はこちら。
突然ですが、私やすおかはバーチャルYouTuber(VTuber)のプロデュースをはじめました。
名前は 光りりあちゃんです。よろしくお願いします。
ゲーム配信がメインで、このブログでもりりあちゃんがたまに登場するかもしれません。
You Tube:光りりあチャンネル - YouTube
Twitter: 光りりあ@Vtuber (@Riria_Hikari) | Twitter
さて、この光りりあちゃんはどうやって生まれたのでしょうか?
ある日突然天から降って来たり、キャベツ畑にいつの間にかいたのでしょうか?
そうだったら楽で良かったんですが、現実は童話のようにはいきません。
私が生み出したからこそ、彼女はこうして存在するわけですね。
そこで今回は、皆さんに、いかにして私がVTuberを生み出したか、ご説明しようという記事になります。
簡潔に述べれば、「ものすごく大変だった」とお伝えしたいです。
大きな手順は3つ。
- 絵を入手する
- 絵をバラバラにする
- 絵を動かす
となっております。
絵を入手する
さて、私が生み出したと偉そうに書いてしまいましたが、実際は私だけで生み出したわけではありません。
というのも私は絵が描けないので、報酬を払って人様に描いてもらうことになったのです。
私はその際にSKIMAというサイトを利用しました。
TOP | スキマ - スキルのオーダーメイドマーケット - SKIMA
こちらは絵師に絵を依頼できる、まあイラストに特化したクラウドソーシングのサイトです。
こういうサイトは別に真新しいものではないのですが、SKIMAは他サイトとの差別化のために、「キャラクター販売」というものを9月から始めました。
要するに、キャラクターを著作権ごと販売するサービスです。
まるで人身販売だと思った方もいるかもしれませんが、そんな方は現実と二次元の区別ができなくなっているので、気をつけましょう。
SKIMAいわく、キャラの里子制度だそうです。約束のネバーランドみたいですね。
そこで私は傘木様という素晴らしい絵師さんから、考えられない程素晴らしい絵、キャラクターを見つけました。
それが現在の光りりあちゃんだったのです。
※リンクは絵師様の意向を尊重し、削除しました。あしからず。2019/3/13
私はイラストを購入する時、こう考えました。「一晩経って、まだこのキャラに対する情熱が変わらなかったら、購入しよう」と。
そのためにお金の払い込みが日を跨いでしまったのは少し申し訳なかったのですが、次の日になっても変わらず魅力的なイラストだったので、購入を決めました。
このように、私はりりあちゃんの元イラストを入手しました。
ただ私は運が良かっただけですから、基本的には、自分の理想の絵を、お気に入りのイラストレーターさんに依頼すると良いでしょう。
絵を動かすには
私はこのキャラクターを、VTuberデビューさせたいと考えました。
購入する前からボンヤリと考えていたのですが、実際にかわいいキャラを目の前にすると、その想いはより強くなりました。
ただ、私には全く知識もないですし、誰かに依頼するような財力もありませんでした。
どうやら、プロに依頼すると10万円はかかるだろうと、調べるうちにわかってきました。
今思えば、別にお金を出しても構わなかったと思います。
それ程に、素人が自力で動かせるようになるのは大変な作業だったからです。
この時、私の頭には、魔王マグロナちゃんや兎鞠まりちゃんがいました。
彼女たちは、8時間程であのかわいい肉体を完成させたと言っていました。
だから、私もまあせいぜいその2〜3倍の時間をかければ、作れるんじゃないか、と安易に考えていました。
今となっては、それは大きな認識不足だったと言わざるを得ません。
マグロナちゃんも、まりちゃんも、プロのイラストレーターさんです。
絵が苦手で、イラストソフトをほとんど触ったこともない私とは、スタートラインが全く違っていたのです。
前置きが長くなりましたが、要はゼロから始めるのはとても大変ということです。
実は私は、以前少しだけPhotoshopの使い方を教わったので、全くのゼロではなかったのです。
それでも要領が悪いせいか、制作から完成まで40日はかかりました。まあ10日くらいはサボっていたはずですから、実際は30日くらいかもしれませんが。
だから、私はあまり自分で作るのはオススメしません。これだけ時間がかかっても、プロの方が作ったクオリティには全く及びません。
お金を出して、プロの方に作って貰った方が賢明です。
それでも自分で作りたいと考える方は、本当にお金がないか、熱意がすごい方なのでしょう。
私は前者よりでしたが、そういう方は以下の2つの手順を覚える必要があります。
- 2Dのイラストをバラバラにする(イラストソフトを使う)
- バラバラにした部分を、それぞれ動くようにする(LIVE2Dを使う)
この絵をバラバラにするという手順は、イラストレーターさんにやってもらえる場合もあるようです。
SKIMAなどでは、最初からバラバラにされた絵も販売されています。
イラストレーターさんに制作の段階でバラバラにしてもらった方が、はるかに効率的です。
それですらも自分でやりたいという、ドケチか変わり者の方だけ、次の章をお読みください。
絵をバラバラにする
この手順を使うには、イラストソフトをインストールする必要があります。
と言っても、Photoshopかクリップスタジオの2択ですから、あまり迷う必要はありません。
私はクリップスタジオを使いました。何故なら無料期間が30日と長かったからです。
後で知りましたが、絵師のみんなが「クリスタ」と呼んでいるのはこのソフトです。クリスタル何ちゃらではありません。
イラスト マンガ制作ソフト・アプリ CLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)
私は、その30日を丸々使って、仕上げることができました。
最初は7日、長くても10日あればできそうな気がしていたんですが、30日かかりました。
まあさっきも書いたように、10日はサボったので、実質20日ですがね。
参考にしたのはこちらのサイトです。
しかしながら、私のような素人向けの記事ではありませんでした。
「何故そのようにバラすんだ?」
「具体的にどこを描き足すんだ?」
という疑問には答えてくれないからです。
これは、実際に私が動かす作業をするまでわかりませんでした。
だから、私はこの記事で分かる範囲で、何故切り取るのか、どこが描きたしが必要なのかを分かる範囲で伝えようと思います。
まぶたを多めに切り取る
まぶたは、瞳の大きさより一回りくらい大きい範囲まで切り取った方が良いでしょう。
何故なら、閉じ目を作るときに、まぶたで瞳を隠すからです。
口の周りも多めに切り取る
口も、閉じた口を作るときのために、多目に切り取ります。
顔の肌を描き足す
さて、顔から目や口や鼻を切り取ると、お化けのような顔の残骸が残ってしまっているでしょうね。
こうなると目や口がちょっと動いただけで、隙間だらけの顔になります。
そこで、コピースタンプを使って、失われた肌を描き足していきましょう。
そうすれば、残骸のような顔がのっぺらぼうになるはずです。
なお描き足しをするなら、必ず描き足す前の状態のコピーを取っておきましょう。
絵の素人だと忘れがちですが、バックアップは基本なのです。
髪を描き足す
髪も描き足す必要があります。
何故なら、そのままではちょっと髪が動いただけで、ハゲが目立ってしまうからです。
もしあなたのVTuberがスキンヘッドなら必要ありませんが、そうでないのなら、前髪と後ろ髪の間を補完する必要があります。
これもアニメのようなシンプルな塗りのキャラなら、コピースタンプで楽勝です。
が、りりあちゃんのようなグラデーションの髪は苦労しました。色をコピーしながら、自筆で描き足しています。
絵を動かす
まずLIVE2Dをインストールします。
そしてエディターを立ち上げます。Live2D Cubism Editorを立ち上げます。
間違ってViewerを立ち上げないでください。私のように。
私は、LIVE2Dでキャラを動かすのは、おそらく鬼のように難しいのではないかと予想していました。
しかし、一枚絵をバラす作業に比べたら、そこまででもありませんでした。
テクノロジーの力でほとんど解決してくれますし、公式のガイド動画に従っていればほとんど何も問題はありません。
先生の言うことをよく聞く子が、勉強できるようになるのと一緒です。
公式のガイド動画
だから、私にできるアドバイスは、「公式動画の言うことを聞きなさい」ということになります。
個人でアドバイス動画を作っている方のものも、現在ではバージョン違いによりやや古いものが多いですが、中々役に立ちました。
まあ、この動画の人達は作業スピードが速すぎる、とツッコミを入れたくはなりましたがね。
それでもノロノロながらに、
「自然な瞬きができる」
「自然な口の開閉ができる」
「眉毛が動かせる」
「首を左右上下に振ったり回転させてもどこも違和感がない」
という目標を達成できました。これはかかった時間は1週間くらいでしたが、最初に目を動かすやり方を覚えたら、後はあっという間でした。
正直、髪ももっとサラサラにしたいですし、手や体を動かすところまでは至っていませんが、まあVTuberとしてお話するレベルなら、これでひとまずは十分でしょう。
凝りすぎると、いつまで経っても準備中のままになってしまいますからね。
とにかく動画を見て、話をよく聴くことです。
我々素人にできることはそれだけです。
でも、それが結構役に立ちますよ。
で、さらにこのLIVE2Dで完成させたファイルをフェイスリグに読み込むわけですが、これは簡単でした。
簡単すぎて、どうやったのかよく覚えていません。参考にしたサイトを貼っておくので、そちらをご覧ください。
FaceRigでLive2Dアバターを動かしてみる - Qiita
まとめ
- VTuberを生み出すには、お金にしろ時間にしろコストがかかる。
- 絵が描けないド素人は、お金で解決した方が楽である。
- この記事のやり方がおススメなのは、よほど根気のある人かお金がない人。
- これだけ苦労しても、トップVTuberのクオリティには到底及ばない。
- また、お金で還元される可能性は極めて低いことは頭に入れておくべき。