やすおかのポケモンなどブログ

ポケモンの記事を書くと見せかけていろんなゲームの記事を書いてます。ポケモンは対戦派ですが、一番重要なのは楽しむこと。まだ見ぬ未開の地を求めて

ポケモンカードの歴史と私の半生。世界に一つしかない大切な思い出。ポケカは一人で対戦!

ポケカと私の半生。他では読めない私だけの体験

今日は私の半生とポケモンカードについて振り返ってみたい。

 

 私とポケカ。出会い編

ポケモンカード、今で言うポケカは、私が小学生の頃に始まった。

当時はマジック・ザ・ギャザリング(MTG)ですら日本に入ってきたばかりで、TCG自体が珍しかった。なんせ遊戯王カードすらなかった時代なのだから。

 

当時はポケモンブームの真っ只中。同級生達はこぞってポケモンカードを集めていた。

なお、キチンとした対戦ルールを覚えていた子はまずいなかった。

大体の子はただポケモンのイラストがついたコレクションアイテムだと思っていたらしい。遊ぶ者がいても、適当な独自ルールで遊んでいた。

 

その頃の私はというと、最初はそれ程興味がなかった。何故かはわからない。

私はゲームの方のポケモン赤緑は、早めに買ったイノベーター、またはアーリーアダプターだと確信している。が、ポケカに関して言えば当時の子供の中ではレイトマジョリティだっただろう。

 

リザードンのツノが一本しかなかったのが気に入らなかったのかも。後にそのカードを入手した時も友人にカメックスと交換してもらったし。

今かなり高騰してるらしいが、初版ではないのでまあ諦めがつく。

 

ようやく興味が出てきたのは、3弾が発売した後の頃だった。

ポケモンカード攻略本を読んでなんとなく面白そうだな、と思っていた。デッキレシピやコンボ集などが載っていた、まあ今にして思えば全く実戦的ではなかったが、楽しい本だったのだ。

当時は空前のポケモンブームで、「ポケモン」と名前が書いてあっただけで本が売れた時代だった。ネットも普及してなかったし。その中ではまあまあの良書だったんじゃないか。

 ↑確かこの本だ。

この頃からスターターを買い出した記憶がある。

 

そして更に興味を決定的にしたのは、ジムリーダーデッキが発売した頃だ。

まあ、ぶっちゃければ、カスミがえっちかったのだ。だからめちゃくちゃカードが欲しくなった。

当時の私はアニメポケモンの水着回が好きで、カスミの水着を保存したいがために設定資料集も買うほどだった。

そんな不純な動機でポケカを始めた小学生は私くらいかもしれない。当時は、ね。

 

しかし当時のポケカは、151匹しかいないポケモンでどうやって新しいカードを出そうか試行錯誤を重ねていた印象がある。

そのせいで、自由にカードを作れるMTGや遊戯王に遅れをとっていた。このせいでポケカの人気は失速していくことになる。

 

ポケカ人気失速時代、独りリーグ開幕

ロケット団シリーズやジムリーダーシリーズと色々出たが、クリーチャーズは「早く金銀を出してくれ」と切に願っていたはずだ。

あの頃は、金銀は延期ばかりであと100年は発売しないと思われていたからね。

 

そういう経緯もあってか、次第にポケカで遊ぶ同級生はいなくなり、ほぼ全員が遊戯王かMTGに流れていってしまった。

待望の金銀が出ても、もう流れは変わらなかった。

 

一方その頃私は「最初に好きになったものは好きになり続けなければならない」という異常に強いこだわりがある子供だったので、ポケカにこだわり続けた。

遊戯王は原作漫画が大好きで、中学生の頃一番好きな漫画だったが、何故だかカードは買わなかった。

 

しかしながら、ネット環境もない時代。カード専門店など存在しない田舎っ子にとって、ポケカの対戦相手を探し出すのは簡単なことではない。

一度ワールドホビーフェアに連れてってもらったが、多分他の子とまともに対戦したのは、それが唯一の機会じゃなかっただろうか。

 

私がどうしたか、と言うと一人対戦にハマった

自分で交互に2つのデッキを動かし、相手の手札は“見えないつもり”で対戦していた。

 

この話をすると、読者の皆さんは「なんと寂しく惨めな人だろう」と私を哀れんでくれるかもしれない。

だがそんな必要はない。一人で対戦するのは楽しかったのだ。

 

私がどのくらい楽しんでいたか教えよう。

私は複数のデッキに名前をつけて、リーグ戦を開催していた。そしてこまめにも、その結果をノートに記録していたのだ。

私は公正に戦わせていたが、強いデッキがリーグ連覇したり、ろくなカードが入っていない弱小デッキが一矢報いたりする様子を記録につけて楽しんでいた。

旧裏面時代、このリーグ戦は第5回まで開催された。最後は10か12くらいのデッキによるリーグ戦だった。

その中で「もえるほのおデッキ」と名付けたデッキが強かったのはよく覚えている。確か「エンテイ」「マグカルゴ」を軸にしたデッキだった。このデッキが第3回から5回までリーグ3連覇を果たした。

 

 

遊戯王やMTGと違い、相手のターンに出来ることがないからこその、ポケカならではの楽しみ方だった。

強調しておくが、これはメチャメチャ楽しかった。こんなに楽しいことを私一人の中で留めてしまったのは、ちょっともったいなかった。

楽しみを誰かと共有したい気持ちがなかったわけじゃなかった。だが当時は、私はあまりにも無力で、諦めてしまっていたんだ。

 

唯一の対戦相手、ポケモンカードGB

ポケモンカードGBにも触れておこう。

唯一、孤独なポケカライフの対戦相手になってくれたソフトである。

姫野かげまる先生がデザインしたキャラはどこかセクシーでかわいかったし、何度でもプレイする気になれた。

 

まだ私がCPに勝利することに喜びを感じていた時代だからこそ、楽しかったゲームでもあった。

 

 しかしまあ、「カメックス」「オーキドはかせ」は強すぎた。

リアルの方でも、このカードを使ったデッキは、先程のリーグ戦の第1回と2回を連覇した。

裏面が変わる頃

 ポケカにとって大きな事件があった。裏面が変わり、それまでのカードが使えなくなるというものだ。

もしかしたらここでやめてしまった人も結構いたかもしれないが、私にとってはやめる理由にはならなかった。

 ゲームボーイアドバンスでポケカをスキャンするという斬新な試みも行われたが、それも一瞬で終わった。

それでも私は懲りなかった。

 ↑こういうアナログとデジタルを融合しました、みたいな奴は最初は面白そうだけど、大体はコンテンツとして長続きしないんだよな……。

 

この頃、私個人では一度悲惨な体験もした。私の部屋が暑いからと言って、祖母が私のいない間に窓を開けた。

そして私のいない間に暴風雨が降り、部屋に吹き込んでカードがビショビショになってしまった。

 

当時私は祖母への果てしない怒りに身を焦がれそうだったが、今となっては些細なことだ。

いや、思い出すとちょっと腹が立ってきたが、そのような状況を想定していなかった私も悪かった。なお、祖母とは今も仲が良い。

そんなトラブルがあっても、まだポケカへの情熱は尽きなかった。

 

 衝撃だったポケモンカードADVシリーズと、新たな独りリーグ

そして私が高校生になってしばらく経った頃、ポケモンルビー・サファイアが出て、ポケモンカードはADVシリーズが発売。これはすごく魅惑のシリーズだった。

 特にポケモンexは、私に衝撃を与えた。

 

初めて買ったパックに入っていた「ラッキーex」「エビワラーex」のインパクトは鮮明に覚えている。

 

「無色エネルギー3つで80ダメージ」

「HPが多い」

「あの強かったエビワラーがさらに強く?」

と初代の復刻だっただけに、よけいに衝撃だった。

 

それと「ミツルの育成」も便利すぎて好きだった。このカードのためだけに収録パックを買いまくったよ。

 私の一人リーグ戦も新たな局面を迎え「ミツル」をどのデッキが確保するかというバトルが自分の脳内では行われていた。

 

ちなみにその頃リーグ戦で強かったのは、「ケムッソ」のサーチ能力を軸にしたデッキ。

 

自分の脳内では、このデッキを使っているのは当時ハマっていたアニメ「機動天使エンジェリックレイヤー」の主人公の女の子のようなキャラ、という設定だった。

機動天使エンジェリックレイヤー Blu-ray BOX
CLAMP, 大河内一楼
エイベックス・ピクチャーズ

いやはや、さすがに少し恥ずかしくなってきた。

 

 

しかし虫デッキの天下は長く続かなかった。初代のカメックスに近い能力を持つ「カメックスex」が登場すると、再び圧倒的なパワーでリーグを席巻した。

 

ちなみにイメージキャラクターは少しやんちゃな感じの少年だったと思う。

 

一方「もえるほのおデッキ」も復刻が登場したが、かつての強さは取り戻せなかった。

この頃はJリーグに2部ができたのに触発されて、私の一人ポケカリーグも2部制になった。

そして3連覇王者だった「もえるほのお」デッキも2部に沈んでしまった。

「マグカルゴex」を軸にしたデッキだったが、かつてほどの強さはなかった。

 

ポケカから離れてしまった大学生時代

大学生になって一人暮らしを始めると、私はポケカから距離を置くようになってしまった。

部屋が狭くてカードの収納スペースやプレイスペースがないのもあった。

それに新しい生活、新しいゲームにハマり、一人で遊ぶポケカには飽きを感じたのかもしれない。

ゲームの方もダイヤモンドパールプラチナがあまり好きじゃなかったし。ポケモンというコンテンツ自体から少し離れてしまった時期だった。

 

特にオンラインゲームと出会ってしまったのは致命的だった。

それまでの孤独、プラス新生活での孤独を一気に埋めてくれたものだったからだ。

あ、また読者に寂しいやつと思われてそうだな。まあ大学時代は実際に寂しい時期だったので、否定はしない。

 

私がいない間のポケカと、その後の私

詳しくは知らないが、何やら最近のポケカは昔に比べるとすごいインフレがあったらしい。かつてのジンバブエドル並みにHPやダメージ量が増大した。

 

そしてカードのイラストもド派手になり、カードからはみ出すくらい大きく描かれているものも登場した。

また女の子も昔より明らかにかわいくなった。ここは興味をひいた。多分私の時代と違って、女の子目的で始める人も多くなったんじゃないかな。

 

復刻版が出て、エビワラーがさらに強くなったそうじゃないか。

しかし、本当に詳しくは知らない。なんせ10年以上離れてしまっていたのだから……。

  

私はポケモン自体の興味は、ゲームの方の対戦にハマるという形で取り戻した。対戦を始めたのはXYの頃だった。

それでもまだ、「お金がかかるから」「しばらく離れてしまったから」などの理由で、なかなかポケカには復帰しなかった。

 

いや、最大の理由は「やる相手がいないから」だったかもしれない。

ゲームのポケモン対戦に夢中になったのは、ネットにいくらでも対戦する相手がいたからだ。

いくら一人リーグ戦で盛り上がっていた私でも、本当は対戦相手が欲しかったのかも。

 

最近の私とポケカ。

10年以上ポケカから遠ざかっていた私だが、近年ポケカのプロモーションがやけにCOOLになったと感じた。

特にスマホのパロディCMは、明らかに大人のファンを意識しているように思えた。さらに直近では人気女優の広瀬すずを起用したりね。

 

私は2018年の6月、PJCSのサイドイベントでティーチングを受けたが、それが非常に楽しく、またポケカをやろうかという気になった。

 

www.mikai.jp

 

そして今、私の手元にあるのは……。そう、ツノが2本あるリザードンだ。

 

f:id:yasuokaden:20181014215908j:plain

HPが250?正気の沙汰じゃないね。

 

こうして私とポケカは、再び共に歩み始める時がきた。

か、どうかはまだわからない。一度別れた夫婦が、ちょっといい雰囲気になったからってすぐ再婚とはいかんだろう。

が、これからの私とポケカがどういう関係を築いていくのか楽しみだ。もし1人リーグ戦をやるとしたら、今度は動画か記事で地味に発信するだろうね。

とりあえず今興味があるのは、アセロラちゃんのカードだ。あとアローラガールズのスリーブもいいよね……。