やすおかのポケモンなどブログ

ポケモンの記事を書くと見せかけていろんなゲームの記事を書いてます。ポケモンは対戦派ですが、一番重要なのは楽しむこと。まだ見ぬ未開の地を求めて

【比較】バクレツモンスターとスマブラの違い。劣化?対戦中心にバクモンの独自性を検証【レビュー・感想】

皆さんがバクレツモンスター(以下バクモン)を最初にご覧になった時、こう思ったはずだ。

「これスマホ版劣化スマブラか?」

 

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いいやそんなことは無い!などとは親を人質に取られていても絶対に言えないだろう。

バクレツモンスターは劣化スマブラだ。そこはハッキリお伝えしたい。

もし「劣化」という言葉がカンに触るのなら、「超カジュアル版スマブラ」と言い換えてもよい。

 

コロプラという会社には、命知らず・無鉄砲・向こう見ずという言葉がよく似合う。

並の会社では無い。既に任天堂から訴えられているにも関わらず、このような大胆な挑戦ができるのだから。

 

www.mikai.jp

 

更に作品名やキャラがポケモンっぽいとかデジモンっぽいとか、おまけにサーバルちゃんみたいなのがいるからって、それがなんだというのだろう?

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コロプラは良いと思ったものはドンドン吸収して自分の物にしてしまう奴らなのだ。それこそ魔人ブウみたいに。

 

さて、スマブラは複雑な格ゲーをカジュアルに進化させた人気シリーズであるが、バクレツモンスターはさらにそれを「カジュアル」にした。

現代のスマホ環境で育ったライトゲーマー達にとっては、最早スマブラでさえ困難で複雑なゲームになってしまった。

そこでコロプラは、スマブラをより手軽で簡単にしたゲームを出せば需要があると見越した。

だから、バクモンはスマブラ好きな人にはとてもおススメできる代物ではない。それどころか、本当はこれを比較対象にするのでさえ失礼な話だ。 

 

ただ本当にカジュアル中のカジュアルなため、これがガチャ課金ゲーでソシャゲーでさえ無ければ、私は素直に良いゲームと評価した可能性が高い。

まあここはバカになって、課金要素には「目をつぶって」本作の特徴であるオンライン対戦にのみ焦点を当てて、スマブラと比較してみよう。

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 バクモンとスマブラの違い

 

体力制

バクモンでもやられた方は最後派手に“バースト”するが、それは見た目だけで実際のバクモンは体力ゲージ制のゲームだ。

攻撃を食らえばまあ吹っ飛ぶのは共通している。

 

ガードがない

ガードが存在しないので、先に攻撃を当ててしまえば勝てる。

 

フリック操作

フリック操作で、気軽に操作ができる。コントローラーは使えない。

 

属性による有利不利

バクモンではポケモンのような要素もある。それは属性による相性があることだ。まあ3種類とはいえ。

 

スキルで勝ち負けが決まる

あまり打撃を当てるか当てないかを真剣に考える必要はない。

 今の所、特定のスキルを撃っていればそれで勝負が決まる大味なゲームだ。

 

 

これだけ説明すると、何か読んでいる方は変な顔になってきたかもしれないが、まあ続きを見てくれ。

 

 バクモンがスマブラより優れる点

 

スマホを持っているなら、始めるためのコストが低い

バクモンは、スマホを持っているのなら、スマブラより導入費用がかからない。

12月に発売するスマブラSPとSwitch本体を買う必要がない。4万円近い出費を抑えることができる。

(なお実際はスマホ代の方が高い)

 

カジュアル操作で、難しさが一切ない

バクモンは、片手でも操作できる。無論、格ゲーのように難しいコマンドを覚える必要もなく、単純な操作をいくつか覚えるだけ。

それはスマブラで言うところの弱攻撃、緊急回避、ジャンプ、空中攻撃、空中↓攻撃……あとバクモンオリジナルで「溜め」もある。

それらに加えて、3つのスキルがどういう効果なのかを理解するだけでよい。

 

どこでもプレイできる。

バクモンは電車の中でもお店の中でも、LINEをチェックするのと同じ姿勢で遊ぶことができる。

 

対戦までの待ち時間が極めて短い

バクモンはアプリが立ち上がるのもかなり早く、そこから対戦画面にも瞬きしている間に行ける。

そして、指でエントリーボタンを押すと、気が付くとオンライン対戦が始まっている。「試合開始!」なんて掛け声すらない。

また、インストールした直後でも、めんどくさいチュートリアルを延々とやらされることはない。この点は純粋に素晴らしい。

 

バクモンがスマブラに劣る点

 

レベルやキャラの性能差で殴るゲームになりがち

 バクモンは結局、レベルやキャラの性能で殴り合うゲームになる。

そこに競技性や駆け引きは皆無だ。

だってしょうがない、このゲームは「カジュアル」なだけのキャラゲーなのだから。

せめてマッチングの時はレベルを統一するようなシステムになればまだ良いのだが。

 

またキャラ間の性能差がエライことになっている。アプデで改善する気はあるようだが、ガチャという忌々しき商法が信奉されている限り、どうにもならないだろう。

 

操作がしづらい

恐れ知らずのコロプラだが、流石に法廷闘争中の 「ぷにコン」をこのゲームに搭載するほどイカれてはいなかった。

そのせいで、このゲームは非常に操作がしづらいものになってしまった。

アクションゲームとして致命的な気がするが、「カジュアル」だから仕方ない。

 

 画面が小さい

横長のマップが多いのに、スマホ縦持ちで操作させるのは、とてつもなく愚かなデザインだ。よほどプレイヤーの目を疲れさせたいと見える。

だが本当の理由は「カジュアル」だからだ。なぜならライトゲーマーは、スマホを横にするという発想がそもそもないからだ。

 

バクモンまとめ

私個人としては正直に申し上げると、バクモンは好きではない。ソシャゲ要素やガチャがなければ、もう少し好きになれたかもしれない。

これらのおかげで、もっと面白くできるはずなのにわざとひどいゲームになるようにデザインされている、そんな風にさえ思えるほどだ。

 

しかし、スマブラのようなゲームが、スマホで気楽に遊べるようになったのには驚きだ。しかもオンラインで遊べるなんて!

スマブラオンラインの初期のひどさを知っている私だから、特にバクモンオンライン対戦の「快適さ」「速さ」には驚かされた。

バクモンはロビーで延々と待たされることもなければ、一人が回線落ちしたからと言って、それでバトルが強制終了するなんてこともない。それどころか、「リタイア」という選択肢すらプレイヤーに提示されているのだ!

本当にバクモンは「カジュアル」さでは独自性を築いている。

 

コロプラがもう少しまともなゲームメーカーだったら、ガチャ&ソシャゲ脳から脱却できる企業だったら、このゲームは傑作になっていたに違いない。その点は残念だ。

 

だがこのゲームは、今の日本には必要なのだ。

バクモンは、スマブラを愛するゲーマーのためのゲームではない。お家に帰る時間もないほど拘束されている会社員や受験生が、ほんの数分のリラックスとスリルを求めて遊ぶゲームだからだ。

そのためにとことん「カジュアル」で、金をかけた分だけ気持ちよくなるようにデザインされている。