読解力だけを頼りに知った、グーグルStadiaのすごさ
GoogleのStadia(ステイディア)というゲームプラットフォームがすごいらしい。
だが、たいていの人はこう思っているかも――。
「何がすごいのかイマイチわからん」とね。
あるいは権威主義者は、「あのGoogleがすることだから、すごいことに違いない」なんて思ってるかも。
私もよくわからなかった。
そもそも、Stadiaはsteamの対抗馬のような存在なのか?あるいは新しいゲームハードなのか?
私はインターネットメディアの力を借りた。
ギズモード・ジャパンの記事によれば、Stadiaは、
”ゲーム業界の革命”
だとか――。
【更新終了】Googleの新ゲームサービス「Stadia」まとめ:これは歴史に残るぞ | ギズモード・ジャパン
またengadget日本版の記事によれば、
"特徴は YouTube やウェブのゲーミングコミュニティと簡単に統合できること"
ということらしい。
速報:Googleのゲームサービス『STADIA』発表。YouTubeのゲーム動画から即プレイ開始 - Engadget 日本版
これだけ読んでも「なるほど、わからん」となる人のために、素人ながら現国にはそれなりの自信がある私が、簡易にまとめてみた。
この記事ではあくまで前述の記事より分かりやすく、簡易にまとめたので、もっと知りたい人は今貼った記事を読むと良い。
これまでのビデオゲームと、Stadia(クラウドゲーミング)の違い
まず、これまでのゲームとStadiaのようなクラウドゲーミングとやらの違いについて説明しよう。
これまでのビデオゲームは、PCにしろスマホにしろCS(ゲーム専用ハード)にしろ、ハード内に「ゲームそのもの」を入れる必要があった。ダウンロードするにせよ、パッケージを買うにせよだ。
むしろビデオゲームとは、誰もがそういうものだと思っているだろう。
が、Stadiaのようなクラウドゲーミングは全くそれとは異なる。
「ゲームそのもの」はサーバにのみ存在し、ユーザーはネットからハードにゲームを呼び出すだけ、となる。
つまりは、テレビやYouTubeを見ているのと変わらない感覚で、いかなるビデオゲームも遊べるようになるという。
しかもPCでも、スマートフォンでも、CSでも、テレビでも、いかなるデバイスでも最短5秒で遊べるとのことだ。
しかもクローム(グーグルのブラウザね)で遊べたり、高性能PCが必要なゲームもスマホでプレイできるという。
それが直ちに実現可能かはさておき、グーグルがStadiaでやろうとしているのはそういうことだ。
先ほどのギズモード・ジャパンの記事では、このStadiaはニンテンドースイッチすら、最早過去の物にするだろうと述べられている。
そのためか、任天堂もソニーも、3月20日の株価は大きく下落。終値で3%超の下げ幅になった。
任天堂(株)【7974】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス
配信者がプレイしてるゲームを即共有!?
Stadiaの特徴はそれだけではない。
昨今のビデオゲームは、SNSや動画配信サイトで、楽しみを共有することが当たり前となっている。
グーグルはこれをもっと直接的にしてしまうようだ。
Stadiaではボタン一つ押すだけで4K HDR 60FPS(まあ高画質でぬるぬるってこと)で配信できる。
さらに「クラウドプレイ」という機能で配信者と視聴者が簡単に、即座に一緒に遊べる。
そして「ステートシェア」という機能は、動画内と同じ条件・ステータスで、視聴者がプレイできるというものだ。やはり簡単かつ即座に。
つまり「俺のが上手い」という名人様にも、一発で「じゃあお前がやってみろ」と黙らせることができる。
またソフトウェアだが、UnityやUnreal Engine(現行のゲーム開発エンジンの最大手)のサポートも発表されている。つまり、最新のゲームが続々とStadiaで遊べるようになることが容易に想像できる。すでに世に出ている作品も同様だろう。
終わりに
遅延やセキュリティの問題で、遊べたものじゃないんじゃないの?とお思いの方もいるだろう。
そうかもしれない。すべて実はグーグルの夢物語という可能性もある。
だが、グーグルは持ち前のAI技術と圧倒的なサーバ群により、実現可能だという意思を表示して見せた。
これは確かに、ビデオゲームの未来を楽しくしそうな出来事だ。
検索エンジンで世界を変えたグーグルは、今度はビデオゲームから世界を変えようとしている。
ゲーム業界を揺るがすグーグルに、我らが任天堂やソニーは対抗できるのか?
任天堂やソニーに、DDoS攻撃以外の道が残されているかは分からないが、今後の動向、そして未来がどうなっていくのかを見守ろう。