任天堂とサイゲームスが送る「ドラガリアロスト」は面白いのだろうか
ついに任天堂も「魔の領域」に足を踏み入れるかもしれない。
スマホのソーシャルゲームという現代の闇にね。
それもファイアーエムブレムヒーローズという既存IPとは違い、かの"課金マシーン"のようなゲームばかり産み出してきたサイゲームスと共謀した完全新作だ。
そのゲームの名は「ドラガリアロスト」。
一見すると凡庸なファンタジーにしか見えない本作には、どんな恐ろしい課金トラップが仕掛けられているのだろうか。
任天堂とサイゲームスの巨大資本が作ったゲームだから、業界に一石を投じるような、スマホRPG史上最高傑作になるのだろうか?
それとも、話題先行のくだらないゲームに?
そんな期待と不安の入り混じるタイトルだが、今回は8月30日に公開されたトレーラービデオをもとに、このゲームの紹介や予想をしていこう。
配信日は9月27日
配信日は9月27日に決まった。
私はこの日付近に、任天堂とサイバーエージェントの株価がどう反応するのか興味がある。
まあどちらも大きな会社だから、新規スマホIPくらいに影響される可能性は低いのだが。
アカツキやKLabのようなド派手な反応はないが、少しは動くんじゃなかろうか。
映画ポケモンか?声優は濃厚な山寺宏一ボイスなどが聴ける
ドラガリアロストのPVでは劇場版ポケットモンスターのように、声優・山寺宏一の大言壮語な語り口を最初から最後まで聴くことができる。
「この夏、ポケモン史上最大の冒険が始まる!」みたいな、ね。
しかも山寺宏一が演じているのは巨大な龍なので、ルギアか何かと勘違いしたポケモンファンが遊んでくれるかもしれない。
他にも声優は内山昂輝、茅野愛衣、早見沙織、ゆかな、内山夕実、小西克幸、浅沼晋太郎などが出るようだ。中々のキャスト陣だ。
世界観はよくありすぎるJRPG
私はゲームにおける世界観や雰囲気を非常に重要視しているが、このゲームはまるでコンビニのおにぎりのように、どこにでもあり触れているJRPGだ。
新鮮味が無さ過ぎて、バンダイナムコですら、こんな縁日の焼きそばみたいなデザインのゲームは作らないはずだ。新進のスマホゲームメーカーならばともかく。
世界観だけ見れば、わざわざ任天堂が作る程のものには思えない。
「新しさ」は微塵も感じられない。逆に言えば「安心感」はある。
が、スマホ新規IPという任天堂にとっては未開のジャンルに颯爽と乗り出したのに、そこで真っ先に手堅さに走ったならば、いよいよ停滞の始まりだ。世の中の人たちは、銀行員や国家公務員が作ったゲームを遊ぶことになる。
ジャンルはハック&スラッシュ
PVを見る限り、「ドラガリアロスト」はよくあるハック&スラッシュで、スワイプ操作でも簡単にできるのが売りのようだ。ハクスラとは上から視点で、敵を気軽に斬りまくるゲームだね。
ハクスラと言えば昨年、3DSで低年齢層向けの「スナックワールド」が出たが、思うように人気と売り上げは伸びなかった。
だがこのゲームは、「スナックワールド」よりも期待できる。
何故ならば基本無料のスマホゲームだからだ。
「スナックワールド」があまり売れなかったのは、3DSが終わりに近づいている斜陽のハードであり、なおかつフルプライスで遊びたくなるような魅力に欠けたからだ。まあ"じゃんけん"がバカバカしかったのもあるが。
一方「ドラガリアロスト」ではそんな心配はいらない。スマホは最早ゲームデバイスとして不動の評価を得ており、今の所陰りは全くない。
基本無料ということは、始めるためのハードルも低い。飽きたら10分で辞めればいい。
多分最大の特長「竜化」
なんでもこのゲームでは、パーティのキャラみんながドラゴンに変身できるとか。
雑に言えば、このゲームの登場人物はみんなFEのマムクートらしい。
みんなチキたんであり、ファたそであり、ミルラたそだ。ノノたそかもしれない。
まあなんだか、その部分がこのゲームの特長だ。
好きなキャラがドラゴンに変身するのに萌えるという性癖の人には刺さるゲームとなるだろう。
絵柄がイイ感じにセクシー
サイゲームスは、「グラブル」や「デレマス」で性的なキャラクターのガチャを行うことで、飛躍的に売り上げを伸ばしてきた実績がある。
女の子が水着で楽しそうにしているイラストが欲しかっただけなのに、気がついたら数万、数十万とつぎ込んでいた人も少なくないだろう。
だが私は、このような人たちを愚かだと笑うつもりはない。性の渇望は、誰にも止められないからだ。むしろ犯罪に走らないだけまともだ。
そしてそれをビジネスに利用するのも止められまい。需要と供給が一致しているのだからね。
「ドラガリアロスト」でも同じように成功できそうだ。
なんせ女性キャラはみんなおっぱいが大きいか、□リかのどちらかである。絵柄もキッズアニメを少し大人向けにした感じで。私はかなり好みだ。
4人のマルチプレイ
こういうのあるから3DSは要らない、と思える機能がマルチプレイだ。これもスマホゲーでは最早定番だ。
スマートフォンを持っているだけで、4人で協力して遊べるのは本当にありがたい。普通に楽しそうだ。
まあ、廃課金税と無課金勢が一緒に遊んでも楽しいのか?という議題が付き物だがね。
ガチャを回すのにカネはいくら払えばいい?
動画内では、課金ガチャの単位も公表されていた。
ドラゴンダイヤが150で1回ガチャを回せる。
ほう、ではそのドラゴンダイヤはおいくらだろう?
ドラゴンダイヤは48個で120円、193個で480円、484個で1200円、980個で2400円。
はて、私は算数ができなくなってしまったのだろうか。どう計算しても150個ぴったり買うことができない。
余った分で余計にガチャを回したくなるという悪徳商法が採用されている気がするが、まさかファミリーに優しい任天堂がそんなことをするはずがない。
FEHでも既に同じことをやっている気がするが、きっと我々の勘違いだろう。
ちなみに、任天堂が法廷で争っているコロプラの「白猫プロジェクト」(1回最高500円)よりもすこーしだけ安いようだ。
私から見たらどちらも高く感じるがね。今はサブウェイでサンドイッチを買って食いたい気分だ。
【予想】FEH、グラブルとコラボしそう
ここからは私の予想だが、近いうちに「ファイアーエムブレムヒーローズ」(FEH)とコラボするだろう。
「コラボの鬼」グラブルを運営するサイゲなら、龍に変身する少女が多数出てくるゲームをコラボさせないはずがない。
また、当然のようにグラブルともコラボするだろう。
理由は、彼らは誰とでもコラボするからだ。クリスティアーノ・ロナウドとコラボしたってもう大して驚かないだろう。