やすおかのポケモンなどブログ

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ポケスペ(レッド、イエロー編)の魅力、思い出を語る【ポケットモンスターSPECIAL、LINEマンガ公開記念】

ポケスペがLINEマンガで無料ということで少し話題になっていたので、私のポケスペの思い出を語りたい。

 参照:LINE マンガは日本でのみご利用いただけます|LINE マンガ

 

ポケスペとは?

ポケットモンスターSPECIAL。縮めてポケスペ

ポケモンのメディアミックス作品の中では、アニメと同時期に始まったのでかなり長く続いている。

小学生向けの雑誌に連載しているが、ちょっと大人っぽい心理戦や駆け引き、暴力表現が描かれている。

 

ちなみに筆者は金銀編の途中までしか読んでない。

絵を描いていた真斗先生がやめてしまったことが、受け入れられなかったのだ。

 

ポケットモンスターSPECIAL、作画交代の裏話 - Togetter

 

だが、赤緑青ピカチュウ編はそれこそ穴があくほど読んだ。

 そこで今回は、第1章と第2章と呼ばれるレッドイエローが主人公の章にのみ焦点をあてて、魅力や思い出を伝授していこう。

 

ここがすごいぞポケスペ(第一世代編)

 

主人公側が常識にとらわれない自由な発想で、相手を出し抜く。

 

「ハイドロポンプ」を盾にしたり、敵の軌道を見極めるために使うなんてのは、まだ序の口。

「みがわり」で分身を作り出して戦わせたり、エスパー技で図鑑に思念を転送させ味方に情報を伝えたり。

ポケスペの主人公たちは、とにかく自由な常識にとらわれない発想で技を使う。それでいて、最後は理詰めで敵と相対するのだ。

 

主役側が思わぬ技の使い方をして、敵を出し抜いて勝つのが、この漫画の一つのお約束だ。 

特に第2章、完全オリジナルストーリーの四天王編では自由度が上がり、驚くような技の使い方や機転が見られる。

 

 

バトルの鍵は、相手の人間をどう仕留めるか

アニメや原作ゲームでは、ポケモントレーナーを攻撃するなんてご法度だ。

が、ポケスペではそれは当たり前。

 

特にロケット団幹部バトル以降は、初手でトレーナーを直接攻撃することも定石だった。

これはポケスペのポケモンバトルが、他の媒介とは少し性質が異なるからである。次の項で解説しよう。

 

 モンスターボールからポケモンを出させないという戦略

アニメや原作ゲームでのポケモンバトルは「競技」としての側面が強い。

しかし、ポケスペにおけるポケモンバトルとは、公式戦を除けば「命を懸けた戦い」がほとんどだ。この点は明らかに他の媒介と異なる。

それ故に、ルール無用でなんでもありの戦いになる。トレーナーにダイレクトアタックするのもそのためだ。

 

だから「ポケモンを出させずに勝つ」という戦略が生まれるのも、当然のことだ。

その手段も「モンスターボールを手に取る前に殴る」という初歩的なものから、「モンスターボールの開閉スイッチを破壊する」というポケスペならではの、独創的な発想がここでも垣間見れる。

 

ポケモンも命がけ

命を懸けて戦ってるのは、トレーナーだけではなくポケモンもである。

イワークがバラバラにされたり、アーボックが真っ二つにされたりもする。アニメや原作ゲームしか知らない人には、衝撃だ。

 

まあ、上記の2体は何とか復活したのだが、サカキのパルシェンに凍らされてバラバラにされたブーバーは、確実に死んだと思う。

 

以外にも原作に忠実、というか拡大解釈。

 ここまで読んだ方は「ポケスペは原作ゲームから逸脱しすぎているのではないか?」との感想を持つかもしれない。

だが、案外そうでもない。ポケスペは割と原作に忠実だ。

 

例えば「トレーナーを直接攻撃する」というポケスペならではの要素も、原作ゲームの「めのまえがまっくらになった!」という一文を膨らませている。

つまり、ポケモンがいなくなったから直接攻撃を受けてダウンしたのだ、と拡大解釈したわけだ。

 

他にも、「ヤマブキシティに入れないのは、ロケット団がバリアを貼って街を封鎖しているから」なんて原作解釈もある。

あとは図鑑に書いてある情報を、うまく漫画に落とし込んだりね。 ゲームの細かい点を、よく拾ってくる。

 

まあ技の組み合わせや地形を利用して攻撃したりするのは、この漫画のオリジナルだが。

むしろ技を組み合わせるというのは「ちかい」技などで原作に逆輸入されたのかもしれない。

 

 

女の子がかわいい。カスミ、ブルーなど

ポケモンの女の子がかわいいなんて当たり前では?と思う読者さんもいるだろう。

そう、確かに今となっては当たり前だ。

 

だがしかし、大ブームになった赤緑青は、呆れるほど女っ気のないゲームだった。

主人公は男固定、ライバルも男。ヒロイン?そんなのいなかったよ。オーキド博士やマサキも、ストーリー上重要な人物はみんな男。まさに男性社会だった。

女性ジムリーダーはカスミ、エリカ、ナツメがいたが、当時のドット絵はお世辞にもかわいいとは思えず、またシナリオ上での役割も薄かった。

 

そんな中、他のメディアに先駆けて「ポケモンにはかわいい女の子が必要」というスタンスをとったのがポケスペだった。

まず登場したのはカスミだ。本作ではサブヒロイン扱いだが、結構かわいい。露出度も高いし。

電撃ピカチュウのセクシーさには負けるものの、アニメが始まるのとほぼ同時期にかわいいカスミを描いていたのは評価したい。

 

さらに、第1章では果敢にも、ブルーというオリジナルの女の子をメインキャラとして登場させた。一応元ネタは、公式攻略本の後ろ姿の女の子らしいが。

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出展:ポケットモンスターSPECIAL3巻65P 日下秀憲・真斗 小学館

 で、このブルーがね、セクシーな悪女なんだよ。11歳なのだが、峰不二子みたいなんだ。年齢不相応に大人びてる。

 

そして第2章、ピカチュウ編にまた素晴らしい女の子が登場するのだが、まあそれは読んで確かめてほしい。

 

また、ポケスペのすごい所は、女性キャラも平等に敵ポケモンに殴られることだ。

体中傷だらけになることもあるし、失神することも結構ある。

かわいい女の子も命がけで戦う、それがポケスペだ。

 

まとめ

  • ポケスペの登場人物は自由な発想で技を使う
  • 主人公たちが相手を出し抜いて勝利する
  • ポケモンバトルが命がけの戦い
  • ポケモンが相手トレーナーに直接攻撃する
  • モンスターボールからポケモンを出させない戦略もある
  • 原作の細かな要素を拾って広げてくる
  • 女の子がかわいい

 

 最後に

私はこの漫画を読んだ後に「遊戯王」にハマり、その後「賭博黙示録カイジ」にハマり、大人になっていった。

そういう漫画が好きな人向けだったのかもしれない。ポケスペは対象年齢はやや低いが、ポケモンが好きなら今からでも遅くはないはずだ。

 

むしろ、それは私自身にも言えることだ。

もうあれからだいぶ時間が経ってしまってはいるが、作画担当者が山本サトシ先生に変わってしまってから読んでなかったので、またLINEマンガを通して少しずつ読み進めていこうと思う。