やすおかのポケモンなどブログ

ポケモンの記事を書くと見せかけていろんなゲームの記事を書いてます。ポケモンは対戦派ですが、一番重要なのは楽しむこと。まだ見ぬ未開の地を求めて

マリメカ2、オンラインマルチ協力・対戦プレイのレビュー・感想|マルチはパーリーゲーム。よくある誤解も解く【SUPER MARIO MAKER2】

マリオメーカー2、気になるオンラインマルチの出来栄えは……?

マリメカ2対戦


マリオメーカー2にはオンラインマルチプレイが実装された。

他のプレイヤーと協力や対戦ができるというものだ。
マリメカ2の購入に迷っている方は、最大の変更点として、気にはなっているであろう。

 

マリメカ2のオンラインマルチ3つの誤解

 まず、未購入者がマリメカ2マルチプレイに対して抱きがちな誤解を、解消するところから始めよう。

”まだ”、野良でしかプレイできない

最初に誤解している方に教えておきたいのは、オンラインのフレンド対戦は”未実装”だということだ。

ただ今後に実装する計画があることは、アナウンスされている。

 参照リンク https://japanese.engadget.com/2019/06/12/2/

遊べるコースは、ランダム

例えば、「自作コースで競争すれば自分が有利になって勝てるだろう!」とか「協力プレイで自分のコースを自慢しながら遊びたい!」と思う人もいるだろう。

残念ながら、これもできない。

フレンド対戦の実装と同時に解禁される可能性もある。が、まだ可能性の段階だ。

 

マルチプレイが、メインコンテンツではない

確かにマルチプレイは、マリメカ2の追加要素、最大の「目玉」ではあるが、マリオメーカーの本質はここにはない。

このゲームの本質は「コースをつくる」「コースをあそぶ」の2つであり、マルチプレイとは「あそぶ」方の要素を拡張したに過ぎない。

 

質の高いコースに触れ、意欲と創造性のコップが満たされたなら、自らコースを作る。これがマリオメーカーであることに変わりはない。

 

 

オンラインマルチの基本は「パーティーゲーム」

このオンラインマルチは、協力するにしても対戦するにしても本質は「パーティーゲーム」だ。

対戦の方はマッチングの公平さを可視化するためにレーティングシステムを取り入れてはいるが、eスポーツとして認可を受けているゲームのそれとは明らかに異なる。

 

協力・対戦ともに見たことのないコースを前に腕前と経験とカンで進めていくのである。
これに挑むみなさんはアスリートというよりも、まだ見ぬ秘境を探す冒険家と言えるだろう。

 

 

 

 マルチ対戦は妨害ありき?答えはノー

さて未プレイの皆さんは、マリメカ2の対戦モードについて、マリオカートのように、ライバルに甲羅をぶつけて楽しむ妨害合戦を期待しているかもしれない。

むしろPVで相手を踏んづけまくったりしている様を見ていると、そう感じざるを得ないだろう。

 

実際にはもっとストイックである。マリオカートよりも、ガチなモータースポーツや競馬、マラソンなどに近い。

 例えばF1で――最近何かと話題のペナルティの話は抜きにして――、自分が意図的にライバルにマシンをぶつけて2台ともクラッシュしたとする。当然そのライバルの優勝の可能性はなくなるが、自分が勝つことも無くなる。

  マリメカ2のマルチ対戦も、これと似たようなものだ。相手を妨害するにはリスクが伴う。

わざわざライバルを蹴落とそうとして、自分まで奈落に落ちては本末転倒なのだ。残る2人に勝利をさらわれるだけだろう。

 

 

だから対戦では、F1レーサーやマラソン選手のように、じっと辛抱強く、「自分の走り」をすることが求められる。

その結果として、相手をブロックしたり、偶然踏まれて奈落へ落とされたりがあるだけだ。踏まれないように少しマージンを取ったりもね。これもモータースポーツと同じような感覚だ。

だが基本的には、シングルプレイ前提で作られた大多数のコースにおいては、妨害合戦にはならないということだ。

 

 

クリア条件や鍵の存在でカオスな奪い合いになることも

前述の通り、マリメカ2の対戦は基本的にマラソンのように自分との戦いになる。

が、「コースクリア条件」か「鍵」が置かれている場合、少し趣が変わってくる。

例えるなら、F1やマラソンからラグビーかアメフトに変化する。

マリメカ2の対戦モードでは、「クリア条件」を持った者は誰かに踏まれた瞬間、ゴールの権利が踏んだ者へと移動する。

これは、扉を開けるために必要な「鍵」も同様だ。

だから誰かにクリア条件を達成されても、先に見つけたゴール前で待ち構えて、踏みつけてクリア条件を強奪するという戦略を選ぶことができる。

クリア条件を達成した側は、日大もビックリの非道な踏みつけタックルをかわして、タッチダウンを決めなければならない。

 
鍵の奪い合いになった場合はもっと不毛で、陰惨な戦いが始まることもある。

扉の前で3人が待ち伏せして鍵を奪い合いになり、時間切れになることも。

 

さらにひどい場合になると「誰もクリア条件を達成できず詰む」ケースも。
例えばクリア条件が”コインを100枚集める”で、コース中のコインがピッタリ100枚しかなかった場合は、参加者同士で入手コイン数が分散してしまい、やはりそのままむなしく時間を過ごすだけとなる。

 

 

協力プレイは、足の引っ張り合いが楽しい!?

2Dアクションのマルチ協力プレイは、割と最近増えてきている。
ドラゴンMFDもそうだったし。あちらは以前はソロ推奨だったが、最近アプデで、マルチプレイがかなりバランス調整されて、まともになった。

www.mikai.jp

 

さて、従来の協力マルチプレイは、「みんなで難しい敵やステージに挑み、ともに喜びを分かち合う」タイプが多かったかと思う。分かりやすい例を挙げるなら、「モンハン」のような。


マリオメーカー2の協力プレイはどうかというと、そういう楽しみに加え、

  • クリアできなくても結構楽しい。
  • 協力してるのに、足の引っ張り合いになってしまうのが楽しい。
  • 頃合いを見て、気軽に途中抜けできる。

という楽しさがある。


もちろん難易度選択で「むずかしい」「とてもむずかしい」を選んだのに、早々にギブアップして退出するやつは礼儀知らずだ。そういう奴が割といるのは、少し困った点だ。

そういう下らない奴の話と、しばしば来るラグは抜きにして評価しよう。
本来は一人でもクリアできるはずのコースをみんなで遊ぶというのは、逆にカオスになることが多い。
まずリフトやクレーンのギミックを使うステージでは、律儀に順番待ちしなくてはいけないし、アイテムの奪い合いで微妙なムードにもなる。

協力プレイならではの要素は何かというと、「味方のそばでリスポーン(復活)できる」ということくらいだ。
かといって上手すぎる奴と協力すれば、そいつが独走して終わってしまうこともある。

またスピードラン用のコースが選ばれてしまったときなどは最悪で、むしろ一人でやるよりも、足の引っ張り合いで過酷なゲームになるだろう。
その時は、部屋をすぐ去る者がいても責められはしない。


「たった一度しかできない体験」を何度も楽しむゲーム

 

結局は、協力も対戦もどういうコースや味方と当たるのかが非常に重要で、それで楽しめるかどうかは運次第ということになるだろう。
だがこのゲームには唯一無二の、楽しみがある。

それは「このコースを4人で遊ぶのは二度とない」ということだ。たった一度だけの体験を毎回、それも短い時間でできる、貴重なゲームなのだ。

 

スーパーマリオメーカー 2 -Switch
任天堂 (2019-06-28)
売り上げランキング: 1
スーパーマリオメーカー 2|オンラインコード版
任天堂 (2019-06-21)
売り上げランキング: 16