パッケージを飾るポケモンで最も醜いポケモンを決めようじゃないか
ポケモンは多様性である。
かわいいポケモン、カッコいいポケモン、不細工なポケモン、ダサいポケモン……。
そういった様々なポケモンが存在するからこそ、20年以上も愛され続けてきた。
そう、ダサさを売りにしているポケモンはいい。
例えばマルマインやベトベトンがカッコいい見た目だったら、今のポケモン人気は存在しなかった。
ダサいポケモンやかわいくないポケモンがいるからこそ、カッコいいポケモンやかわいいポケモンがより際立つのだ。
で、それは一般ポケモンの話である。ゲームや長編映画の看板を任されるようなポケモンは、そうはいかない。
もしポケモンゲームのパッケージに描かれているのがマルマインやベトベトンやダストダスだったら、「わあ、これなんてゲームだろう?欲しい!」と思うだろうか。
幼い頃、私はパッケージのリザードンに一目ぼれしてポケモン赤を買った。
もしパッケージにフシギバナとカメックスしかいなかったら、ポケモンとは出会わなかったかもしれない。
それ程までにパッケージを飾るポケモンというのは重要だ。まだポケモンを知らない人にとって、ポケモンとの最初の出会いがパッケージなのだ。
で、初代パッケージは御三家とピカチュウが飾っていたが、金銀以降は禁止伝説級のポケモンが飾るのが恒例となっている。
今回は看板を背負うと使命を持ったポケモンなのに、なぜそんな醜悪なルックスになってしまったのだと言いたくなるポケモンを選んでみよう。
※注意
以下は私の個人的な感想である。
仮にこれを見て皆さんが不快な思いをしたとしてもそれは自己責任である。
私はこのブログを訪問する皆さんは善良で良識があると知っている。
だからTwitterや匿名掲示板にこのサイトのリンクを貼り「こいつはとんでもない奴だ!みんなで炎上させよう!」なんて事を思いつく人間は、この場には1人もいない。
分かりきったことだね。
あと私はこうも考えている。
「好きな相手の嫌いな部分を面と向かって言える夫婦こそ、長続きする」
ギラティナ
「なにこのムカデ」
それがギラティナを見た時の私の第一印象だ。
プラチナは私にとってのポケモン暗黒期だった。こいつのおかげでプラチナの購入意欲が失せ、結果遊ばなかった、と言っても過言ではない 。
おそらくポケモン20年以上の歴史の中で、誰しもが一度は陥るであろう心理状態、「もう最近のポケモンにはついていけない」にこの頃はなっていた。
改めて、フラットな気持ちでこのポケモンを見てみよう――うん、やっぱりダサいな。
デザインが敵キャラっぽくて色が暗い。まあそれはまだ良いとして、とにかく見た目がムカデだ。
特にオリジンフォルムは壊滅的だ。ムカデと蛇をかけあわせたボディに、変な触手みたいな羽も生えてるという気味の悪さ。
聞くところによるとDPの伝説ポケモンは日本神話がモチーフらしい。
日本でも蛇は古くから信仰の対象とされてきたが、こんないかにも邪神という感じのデザインは好きになれない。
というか蛇にしろムカデにしろ、どちらにしろ少年心に響かないデザインなんだよな。
なんかキモイ。
さらにムカデなのに虫タイプじゃなくてドラゴンタイプを名乗っているのが気に入らない。ペンドラーを見習うべきだ。
パルキア
DP発売当時、そのダサさに恐怖した。
私は2006年のDP発売日当日、ダイヤモンド版を買おうと思って店を回ったが、どこも売り切れでパール版ばかり余っていた。
その理由は簡単だ。ディアルガに比べてパルキアが圧倒的にダサかったからだろう。
私はしぶしぶパール版を買ったが、やはりパルキアのダサさにモチベーションは低いままだった。
パーツだけ見たらカッコいい。羽とか脚とか。
羽はまるでラーの翼神龍みたいだし、盾みたいなのもまあ良いし、脚はゴジラみたいだ。
しかし全体のバランスが悪い。これが最悪なのだ。
パルキアは全体としてみた場合、何がやりたいのか分からない、奇妙なデザインだ。
コイツは鳥山明が敢えてかっこ悪く、ゴテゴテな感じにデザインしたフリーザ第3形態のようだ。色も似てる。
やはりフリーザ第4形態やミュウツーのようなシンプルさは大事だ。
あとパルキアは首から顔がひどい。首が長すぎて気味が悪い。顔もダサく、特に正面から見た顔は"潰れ顔のウルトラマン"だ。5歳児だって喜ばないだろう。
せめて首がもう少し短ければ良いデザインだったかもしれない。ダサさの7割は首が長いせいだ。
ミャンマーかタイの首長族には大ウケするデザインだろうが、あいにく私はこの首の長さが嫌いである。
レックウザ
カッコいい、と思いたいのだが絶妙なカッコ悪さ
このポケモンはカッコいい。
が、しかし。手放しでカッコいいと言えるカッコ良さではないのだ。
カッコいい気がするのだが、なんか微妙にダサい感じも拭えない。
なんか顔がイマイチなんだ。口元に威厳を感じないし、目も悪いことを企んでそうに見える。
特にエメラルドのパッケージでは、ちょっとバカっぽい顔に見えてしまうのが残念だ。
あと4本の角もなんかかっこ悪い。
でも11年後に登場したメガレックウザはガチでカッコいい。威厳も風格も備えている。
グラードン
実はダサい。勘違いヤンキーみたいな雰囲気。
ゲンシカイキした方のグラードンはカッコいいが、元々のグラードンは絶妙なダサさだ。
まずは頭部だ。イキったヤンキーが自分ではカッコいいと思いこんでるヘアスタイルのように見える。顔もヤンキーっぽいし。
そして頭部がでかい。比喩ではなく、本当に顔が大きくて全体のバランスが悪い。子供ウケを意識しすぎたデザインだ。
このせいで、グラードンは変に陽気というか、まあちょっとバカっぽい印象を受けるのだ。顔がキッズ向けなせいでゴジラのような迫力もない。
いかにも"神"というような泰然自若とした雰囲気を纏ったカイオーガを見習ってほしい。
ホワイトキュレム・ブラックキュレム
レシラム、ゼクロムのカッコよさが台無しに。
レシラムとゼクロムは素晴らしいデザインだ。歴代の禁止伝説の中でも最高だろう。
特にレシラムは最高の中の最高だね。ゼクロムは角度によっては頭のアンテナがダサい時があるが、レシラムはどこから見ても惚れ惚れするほど美形だ。
だが合体キュレムはダメだ。こいつと合体したら2体の良いところを打ち消されてしまった。
キュレム単体はそこまで悲惨なデザインではない。だが良いデザインのポケモンと合体し、おかしくしてしまった、という意味ではブラックキュレム、ホワイトキュレムというポケモンは罪深い。
繰り返すが、まあそこまで悪いデザインではない。レシラムとゼクロムが素晴らしすぎただけだ。元が良すぎる仮面ライダーの強化形態がかっこ悪く見えてしまうのと同じだ。
ルナアーラ
伝説なのにコウモリモチーフ!?
これまで、コウモリがモチーフのポケモンといえば、クロバットやココロモリ、オンバーンといったデザインも強さも微妙なポケモン達の溜まり場だった。
特に初代においてロケット団の下っ端がよくゴルバットを使っていたイメージが記憶に残っている。
なのでルナアーラの登場は衝撃だった。
まさかパッケージを飾るのがコウモリのポケモンだなんて。
しかも相対するソルガレオがカッコいいのだ。
百獣の王ライオンモチーフというのは王道であり、雄々しくて勇ましいポケモンだ。
私は初めてソルガレオを見た時、ゾイドのライガーゼロを思い出した。
そして、今作は100%サンを買うだろうと確信した。
ただルナアーラは、翼がナイフのように切れ味鋭そうなのはカッコいいんだよな。顔はちょっと微妙だが。
ルナアーラに限ったことではないが、カードだとかなりかっこよく描かれていたりする。まあ角度美人なのかもしれない。
番外:ジガルデ
50%フォルムは圧倒的なダサさ。
ただカッコいいと思ってほしいポケモンとしてデザインされていない。パッケージも飾ってないし、彼は洞窟の奥底で静かにしていただけだ。
100%のパーフェクトジガルデは巨大ロボ。まあかっこ悪くはないのだが、コレジャナイ感はすごかった。
パッケージを飾ったダサい伝説のポケモンランキング
1位:ギラティナ(オリジンフォルム)理由:ムカデ。
2位:パルキア 理由:ゴテゴテしすぎ、首長すぎ。
3位:グラードン 理由:ヤンキーみたい、威厳がない。
4位:レックウザ 理由:顔が悪い、バカっぽい。
5位:ホワイトキュレム&ブラックキュレム 理由:カッコいいポケモンを台無しに。
6位:ルナアーラ 理由:伝説なのにコウモリモチーフに疑問。
1位はギラティナとパルキアで決めかねたが、初めて見た時の印象を思い出し、より強烈だったギラティナの方を1位とした。
私は別に悪口を書いているつもりはない。ギラティナやパルキアだってそこそこ慣れれば好きになってきた。
ただ、見返すとちょっと悪口みたいな記事になったので、次回はカッコいいポケモンの記事でも書こうか。