やすおかのポケモンなどブログ

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あつまれどうぶつの森のレビュー・感想|この資本主義ゲームは過去作をやっていなくても……【あつ森】

 「あつまれどうぶつの森」を購入するか迷っている人へ

今回は「あつまれどうぶつの森」のレビューをお届けしよう。

このゲームは、30代の独身男性が遊んでも大丈夫なのだろうか?

 

あつまれどうぶつの森

ビデオゲームを遊ぶときは、冒険心や新しいものに挑むワクワクを忘れないようにしたいものだ。

そのためには、先入観や偏見ほど邪魔なものもない。

例えば「どうぶつの森?どうせ刺激のない退屈なゲームだろう」なんて思ってしまっては、機会の損失につながる。


正直、私も「あつまれ どうぶつの森」について詳しく知らなかったし、楽しめるか不安だった。


私はどうぶつの森シリーズの過去作を一切遊んでこなかった。

その理由は、「戦いの興奮がなさそうで面白くなさそうだな」と感じていたからだ。

二次的な理由としては「女の子がかわいくないから」か。

正に、先入観の塊だった。 

 

そんな私が一歩踏み出した。「あつまれ どうぶつの森」を購入したのだ。

なぜか?それは新しいことをしたい冒険心と、"インターネットコミュニティを通して築いた友人達"がいたからに他ならない。

 一緒に遊ぶコミュニティがあってこそ楽しめるゲーム

結論から正直に言うと、「あつまれ どうぶつの森」(以下あつ森)は一緒に遊ぶ人がいてこそ楽しいゲームだ。

 

購入前から、気の置けない友人達となら、楽しく遊べるだろうという確信があった。

悪く言えば、周りに流された。つまらない人間になったかもしれないが、つまらない意地を張ることもなくなった。

「流行りものにとびづくなんて軽率な人間のすることだ」と思っているなら、貴方は既にバイアス(偏見)に囚われている。

流行っているかいないかではなく、ゲームとしての本質で判断すべきだ。

 

では、ゲームの本質についてだが、結局のところ、「あつまれ どうぶつの森」は、孤独に淡々と遊ぶのには、あまりに寂しいゲームだ。それは理解した方がいい。

 一緒に遊ぶコミュニティのメンバーとの、楽しい会話や、やり取りがあってこそ面白くなる。

 

とはいえ今はSNSの時代。一緒に遊ぶ人を探すハードルは決して高くはない。

あつ森の初週売上が3DS時代の3倍くらいのスタートを切ったのも、SNSの影響力が大きいと見ている。

外出自粛が、皮肉にも追い風になったのもあるだろうが。

 

もし友人がいないと感じているなら、Twitterで #どうぶつの森好きと繋がりたい とかいうハッシュタグをつけてつぶやくだけでいいのだ。

私は気取り屋なので 、そんなこと恥ずかしいからやらないけどね。仲良くなれそうな人にリプライ送った方が効率的だよ。

そこでもし、間違って失礼な奴に声をかけてしまったら、笑顔でさよならすればいい。傷つくこともあるかもしれないが、それは滅多にない。

 

他の協力ゲームと何が違うのか?

フレンドがいて楽しいのは、どんなゲームでも一緒だろ!とツッコミを入れたくなった貴方へ、朗報だ。

あつ森は、「操作が簡単で、マルチプレイでもハードルがものすごく低い」という他の協力ゲームにはないメリットがある。

 

モンスターハンターやフォートナイトのように、のろまな自分が足を引っ張って、味方に迷惑をかけることは絶対ない。

 

それが、アクションゲームが苦手なユーザーでも遊びやすい要因だ。

 

 

あつ森はどんなゲーム?

あつ森は、マイクラなどと比べても驚くほどシンプルなクラフトゲームだ。

虫や魚を集めて、博物館に寄贈し、色々な道具を自作して、お金を稼いだり島を発展させるゲーム。


これを「面白いか?」と聞かれても、答えには困る。

感じ方・楽しみ方は人それぞれだ。

 

例えば、金儲けに夢中なプレイヤーもいるし、私のようにゲーム内では資本主義の奴隷になりたくないと、ゆっくり過ごしているプレイヤーもいる。

 

全く島の発展に興味を示さず、原始共産制のような生活だってできるだろう。

退屈過ぎてすぐに飽きそうだけどね。

 

 

初日の退屈さを乗り越えられるか?

あつ森の初日は、戦いを求めるユーザーにとっては、特に退屈になるだろう。

なんせ一連のイベントが終わった後は、虫を取るか木を揺らすか、魚を取るかの3つくらいしかできない。

オンラインプレイも、何故か翌日の朝5時まで解禁されない。

 

私が10歳の子供だったら、1日で飽きていたかもしれない。

蛾を捕まえたり、スズキを釣るだけではね。

少なくともあつ森を本格的に楽しむには、「Switchの時間を進める」という荒業を使わない限り、2,3日待つ必要がある。

 

マインクラフトや、最近流行ったARKなどのクラフトゲー全般に言えることだが、最初の頃はおそろしくつまらない。

ストーリーもなければ、アクションもない。

やはりコミュニティを通じての協力プレイ、雑談や情報交換、自慢しあいなどが楽しむうえで重要なのだ

 

デザインセンスがある人は1人でも大丈夫?

マイデザイン機能で淡々と一人でモノ作りが好きな人は、1人でも大丈夫かもしれない。それにそういった人は、作ったデザインをTwitterに載せれば勝手に友達が増えていくだろうし。

 

実際、SNSでバズっているデザインのセンスやアイディアには驚かされてばかりだ。

 

 

マイクラなどと違うポイントは?

クラフトゲームと言えば、異次元の売り上げを誇る「マインクラフト」がいる。

そのマイクラと比べてあつ森のストロングポイントは何か?

ハッキリ言ってクラフト要素だけをピックアップすれば、どう見てもあつ森に勝ち目はない。

 

ではボクセルじゃないこと?画質?

いやそんな細かい所じゃなく、どうぶつキャラクターたちとの触れ合いだろうね。「どうぶつの森」っていうくらいだし。

 

マイクラもARKも、感情を持ったキャラクターと触れ合う機会はない。故に寂しい気分になってしまうが、あつ森はそんなあなたの繊細なハートも癒してくれる。

 

そして、原始共産制なマイクラと違い、あつ森は資本主義的なゲームだ。欲しいものはカネで買うことができる。

商売上手なたぬきちには、少々のヘイトが生まれるだろう。

 

あつ森は資本主義的なゲーム

貴方がこのゲームにハマりだした時、カネ、カネ、カネ!と、マネーのみを追い求める野心溢れる開拓者になっているかもしれない。

珍しい昆虫や魚は多額の金を生み出すし、借金返済を計画的にすることの重要さを教えてくれるし、カブ取引もある。

島を発展させ、欲しいものを手に入れるにはカネが要る。

 

そういう意味で、再三述べるようだが、あつ森は根っからの資本主義者に向けたゲームなのだろう。

無人島でのんべんだらり、という原始共産制な暮らしができなくもないが、それはゲームデザイン的に非推奨なのだ。絶対すぐ飽きるやつだ。

 

 究極の楽しみ方は、ストリーミングや動画で自分の島を自慢しあうこと。

今や動画サイトを通じて、共にゲームプレイをすることも珍しくなくなった。

このゲームは、配信や動画で、互いの成果物を見せ合うツールとしては、最適なものかも。

リアルタイムで複数人を島に呼んで、まるでBBQやホームパーティの気分が味わえる。3密を気にする必要もない。

ついでにチャンネル登録者や視聴者も増えるかもしれない。 

 

ただ、良い島というのはやはりゲーム内のカネを費やしたものが多いので、そこでも資本主義的な、経済格差を感じるハメになるのは嫌な所だけどね。 

 

 

ローディングの長さだけは困りもの

ローディングはあらゆるゲームにつきものであることは理解できる。

しかしあまりにも回数が多い場合、それはそこそこのストレスになる。

あつ森では、建物に出たり入ったりする場面でいちいちローディングになり困りものだ。

このせいでだいぶゲームのテンポを悪くしている。

 

ポケモン剣盾のワイルドエリアでも感じていたが、Switchのマシンパワーでは広大なマップの読み込みにどうしても長いローディングが入ってしまう。

 

オンラインのローディングにはさらに苦行

オンライン時は、オフライン児がかわいく思えるほど、ロード地獄が待っている。

島に人を招待する時、来訪者が来たり帰ったりするたびに、長ったらしいムービーが流れるのだ。

スキップはできない。

これは明らかにストレスだ。

プレイヤー間のデータ同期の問題なのかもしれないが、それにしてもだ。あまりに冗長だ。

1人島に来るあたり約1分かかるため、7人揃うためには10分ほど待たなければいけない。アニメのAパートが終わってしまう時間だ。

 

ただ、このみんなを島に呼んでワイワイやるのは、「陰キャにも許されたホームパーティ」のような楽しい時間で、最高なのだ。

それだけに、このロードの長さはもったいない。

 

あつまれどうぶつの森のレビューまとめ。プレイすべきなのはこんな人

  • 戦いを好まない人
  • インターネットコミュニティを通じて、ゲームの友人が多い人
  • デザインするのが好きな人
  • 動物キャラクターに癒されたい人
  • 多少のローディングの長さに耐えられる寛容な心の持ち主
  • ゲームの中でも資本主義経済を楽しみたい人

私はマインクラフトだって、そんなに好きでも得意でもないので不安だった。
「あつ森は明らかに自分に合わないゲームだろう」と、期待せず遊んだゲームのレビューであったが、幸いにも気のいい友人たちのおかげで、楽しく遊べている。

効率を追い求める派とゆっくり楽しみたい派でギャップをかんじつつも、しばらくは楽しめるだろう。