追記:発売後の記事はコチラ
ポケモンLet'sGOはどのようなゲームか。発表された映像などから事実と予想を
最近ポケモンの新しいネタが無さすぎて、ゲームフリークを弄ることもできずに寂しい思いをしていたが、ついにスイッチ新作発表という最高のネタを準備してくれた。
ポケモンファンは「増田ァ!」と叫ぶことに飢えているのだ。中にはポケモンを捕まえるよりも増田を愛でることが楽しみな人もいる。
さて新作のタイトルは「ポケットモンスターLet's Go! ピカチュウ・イーブイ」である。「ピカチュウげんきでちゅう」の続編ではない。一応RPGだ。
詳しくはこの公式の発表映像を見てもらえばわかるが、現時点でこの映像から分かることをまとめ、さらに私見を交えて語っていこう。
無駄に長くなったので、面倒な人はまとめの所だけ読んでくれ。
- ポケモンLet'sGOはどのようなゲームか。発表された映像などから事実と予想を
- 初代、ピカチュウ版のリメイク
- ポケモンLet'sGOはポケモンGOユーザーのためのもの?
- 画期的だが賛否呼ぶであろうポケモンGOとの連動
- joy-conを用いた新しい捕獲方法
- 新デバイス・モンスターボールplus
- シンボルエンカウントに
- カントーのポケモンしか出ない?
- 3DCGモデルはポケモンGO、本家3DSシリーズと変わらずか
- 従来のポケモンバトルはとりあえず残りそう。だが下手したらオンライン対戦がない?
- 第8世代ではない?スイッチ完全新作に向けてのプロトタイプか
- 【8/11追記】メガシンカは続投
- 【9/9追記】相棒わざが追加
- 【9/9追記】秘伝技がヒジュツに
- 【9/9追記】撫で方で前髪が変化
- 【11/8追記】ブルー(リーフ)が登場!?
- ポケモンLet'sGOピカブイについて発売前わかったこと・予想まとめ
初代、ピカチュウ版のリメイク
PVの最後の方に“Your First Adventure in A New Style”(キミの初めての冒険が新しいスタイルで)と書かれており、さらにピカチュウ版をベースにしているとのツイッターから、初代のリメイクであると伺える。
ロケット団も登場するみたいだし、これはほぼ間違いない。
ちなみにピカチュウと対になるのがイーブイなのは、「ネット上で人気があるから」とか「ピカチュウ版でライバルが連れていたのがイーブイだから」などの理由だそうだ。
ポケモンLet'sGOはポケモンGOユーザーのためのもの?
ポケモンGOのプロジェクトにここ数年参加してきた、という増田氏が本作について語った。
それを要約すると
- ポケモンGOは『ボールを投げること』という直感的な操作をゲームの軸とした。
- そのことで幅広い年齢層に遊んでもらえるようになった。
- この遊び(ポケモンGO)をシリーズに還元するためポケットモンスターLet'sGOピカチュウ/イーブイを手掛けた。
- ポケモンGO+ニンテンドースイッチの機能をミックスすることで、初めてポケモンシリーズを遊ぶ人に遊びやすく、さらに従来のファンも新しい体験ができるポケモンとなった。
とのことである。つまり現在7歳~30代前半くらいの人が遊んでいるポケモンを、ポケモンGOを遊んでいる40~60代も取り込もうという考えだ。
【2016年まとめ】「ポケモンGO」ユーザー動向調査 | 株式会社ヴァリューズ
なるほど、ビジネスとしては悪くない戦略だ。株価も敏感に反応し、任天堂の株はポケモンGOブームの再来を嗅ぎ付けた投資家たちによりたちまち高騰した。
任天堂(株)【7974】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス
ただ、私はこう考える。
ポケモンというコンテンツはかわいいキャラクターで広く受け入れられているが、その実細かくて複雑で、一部のマニアがどこまでも突き詰めて遊びたくなるような、そんなゲーム性だから20年以上も受けているのだと 。
門戸を広くすることで、ポケモンというゲームが薄っぺらにならないか心配だ。
現に、私はポケモンGOに関しては、ARという魅力をPRした以外は非常に薄いゲームだと感じているからね。
画期的だが賛否呼ぶであろうポケモンGOとの連動
ポケモンGOのメソッドを逆輸入しただけでなく、ポケモンGOとポケモン交換できることが明らかになった。
しかし本家3DSとの連動はどうしたのだろう?ナイアンティックとの外交に注力して、ポケモンバンクの存在は忘れてしまったのだろうか?
よもやそんなことはあるまい。サービス開始がいつになるかは知らんが、ポケモンバンクとの連動くらいあるのではないか?
でも、あるという保証はない。なさそうな気もする。
今やポケモンGOは、熱心な本家ユーザーはそれ程遊んでいない。
ニンテンドー3DSを何度もリセットしたり、ケンタロスをグルグル走らせはするが、自分自身をグルグル走らせるプレイヤーは、ポケモンを長らく遊んできた世代にはそうはいない。
これからは厳選にもポケモンGOが必要になるかもしれないという事態は、対戦における新たなプレイヤー格差を生み出すかもしれない。
例えば、ポケモンGOからは伝説ポケモンも送り放題なのだろうか?そうなるとあまりにもGOプレイ者とそうでない者と、大変な格差になりそうだが。
参照:
増田氏、石原氏のコメントなどから察するに、今回の新作はポケモンGOユーザーのためのものになるようだ。
我々プレイヤーとしては、本家を遊ぶために渋々GOも「遊ばなくてはいけないのか」という状況は避けたいところだ。
私は最早ポケモンGOに関しては「単純で面白みがなく、アップデートがめんどくさいゲーム」の印象しかない。ARゲームという概念を浸透させたのは画期的だが、それ以上の楽しさは見いだせなかった。
ただ、健康管理には良いアプリであると確信している。おじさん達の中性脂肪が少しでも減ったのなら、それは社会にとっても良いことだ。
ポケモンGOとの連動はあくまでオプションの一つで、必須履修科目ではないし、特別なポケモンが入手できるわけではない、ということを明らかにしてほしいものだ。
別に中高年がポケモン本家を遊ぶようになるのは歓迎すべきことだ。
が、ポケモンはナイアンティックのものではない。誇り高きゲーフリとして、毅然とした態度でポケモンとしての独立性を守ってほしい。
そしてこれだけは忘れてはならない。スマートフォンとニンテンドースイッチの連動は画期的なことだ。
異なる会社が作った異なるデバイスで、公式に連動が認められたのだ。
これはベルリンの壁が崩壊したようなものだし、北朝鮮と韓国のリーダーが会合したようなものである。
joy-conを用いた新しい捕獲方法
ニンテンドースイッチには最新の技術を用いたjoy-conというハイテクなコントローラがある。
これを活かしてまあ、あのポケGOでよくやってた円に当てるゲームで捕獲するんだとか。
まあ、これが面白いかどうかはやってみないことには分からない。正直、本家における従来のポケモンゲット方が面白いか?って聞かれれば、「もう飽きた」「やりつくした」としか言えなかったからね。退屈しのぎにはなる。
しかしこれで毎回厳選しなければいけないのか、と思うと私の肩はそれだけで外れてしまいそうだ。体力には自信ない。
新デバイス・モンスターボールplus
ゲームフリークはしばしば、ゲーム外でのポケモン持ち歩きについて模索してきた。ピカチュウ版のポケットピカチュウから始まり、まあ色々考えて、遂に行き着いたところが「モンスターボール型のデバイス」だ。
これに特にワクワクしないのは、私がおじさんだからだろうか。
これに一体どんなゲーム性があるのだろうか。そして、おじさんが嫁ポケを連れ回し、電車内でモンスターボールを大事そうにしていても気味悪がられないだろうか。
シンボルエンカウントに
旧世紀から続いている、ランダムエンカウントという「生きた化石」は、新作でついにお役御免となりそうだ。昨今、こういったものはインディーズゲームでしか見かけなくなり、大作RPGでは過去のものとなっていた。
PVを見る限り、全てのポケモンがシンボルエンカウントになるようだ。ポケモンGOから逆輸入した形だ。ナイアンティックによる侵食が始まっている。
カントーのポケモンしか出ない?
PVを見ると、カントーのポケモンしか登場していなかった。
ただアローラナッシーもポケモンGOに送れるという話はナイアンティックCEOからも話があったし、現在ポケGOではホウエンのポケモンまで登場している。
最初はカントーのポケモンしかでないが、アップデートで色々追加されていく形をとるかもしれない。
少なくとも、リージョンフォームのポケモンが登場するのは確実となっている。
最新のハードの新作で、たったの151匹というのはあまりに考えづらいことだ。それでは私のようなGB時代の人間しか満足できないだろう。
3DCGモデルはポケモンGO、本家3DSシリーズと変わらずか
PVを見る限り、ポケモンのグラフィックにはXYの時のような革新的な変化は起こらなかった。ポケモンGOや3DSシリーズと変わらぬ3DCGモデルを使っているようだ。多少スイッチ向けにブラッシュアップはされているようだが。
マップのグラフィックはスイッチ用に進化している。それは確かなようだ。
ただ筆者がゲームボーイアドバンスのルビサファを見た時のような衝撃は感じられなかった。Let's Go!のグラフィック自体は好きだけれど、据え置き機でもあるハードでの新作故、もっと美麗なグラフィックを期待してしまっていたのも確か。
来年の次回作に期待するしかないか。
参照:
しかしながら、女の子が素晴らしくかわいいのも相変わらずだ。着せ替え要素は今作も欲しい。髪型を自分好みにかわいくしたいからね。
従来のポケモンバトルはとりあえず残りそう。だが下手したらオンライン対戦がない?
さて、ここはかなり重要な所である。対戦勢にとってはね。
以前噂されていた「スイッチのポケモンはコマンド式をやめてリアルタイムバトルになる」という噂は、デマだったようだ。
ランダムエンカウントという旧世紀のオブジェは刷新したが、ここだけはポケモンの大事な伝統と見て変えなかったか。
参照:
しかしながら、今回のLet'sGOは、下手したらオンラインランダム対戦が実装されない可能性すら、ある。
とにかくあらゆることがポケモンGOベースで実装されていく可能性がある。だとしたら、レイド戦なんかがあったりするのかもしれない。
第8世代ではない?スイッチ完全新作に向けてのプロトタイプか
今回のポケモンは完全新作ではない。ピカチュウ版のリメイクである。
カントーのポケモンしか登場せず、今まで見たことのないようなポケモンはいない。今の所は。
完全新作は2019年後半に向けて開発中だと増田氏は言った。今回のLet'sGOの仕様がどこまでフィードバックされるかは不明だが、スイッチ版ポケモンとしてプロトタイプとなることはまず間違いない。
そしてこのLet'sGO、ポケモン本家の正当シリーズであることには違いないが、一体第何世代になるのだろう。
第7世代とするにはハードが異なるし、第8世代と呼ぶには新ポケモンがいない。さしずめ第7.5世代とでも呼ぶほかないか。
2019年、新しい元号における完全新作はどうなるのか全く予想もつかない。マップがオープンワールドになるかもしれないし、対戦システムが大きく見直されるかもしれない。
全ては増田ァ!や石原氏、森本氏らにかかっている。
【8/11追記】メガシンカは続投
第6世代XYからの新要素である「メガシンカ」も、ピカブイで続投することが決まった。
メガリザードンもしっかりとXYに分岐進化する。
果たしてカントー以外のメガシンカポケモンは登場するのだろうか?
それにオンライン対戦がないのにメガシンカしても、虚しいだけにも思える。
ビシッと服装を決めてオフ会に行ったのに誰も来なかった、そんな虚しさだ。
【9/9追記】相棒わざが追加
9月9日、ポケんちにゲスト出演した"ビジネスモンスター"増田順一氏によって新情報がもたらされた。
ピカチュウとイーブイに「相棒わざ」という専用技が登場するらしい。
例えばピカチュウは「ざぶざぶサーフ」という水タイプの技を覚え、イーブイは「めらめらバーン」なる炎技を覚える。
他にもいくつか種類があるようだ。
【9/9追記】秘伝技がヒジュツに
秘伝技がなくなり、ヒジュツに変更になるようだ。
「いあいぎり」が「ヒジュツ・ケサギリ」
「なみのり」が「ヒジュツ・ミズバシリ」
に変更になるようだ。
おそらくこのシステムは、技スペースを秘伝技で埋めないために導入されるものだろう。まあポケライドの変形だと思ってよいのだろう。
【9/9追記】撫で方で前髪が変化
撫で方次第で、相棒のピカチュウやイーブイの髪形が変化するらしい。
番組内では坊ちゃんヘアーのピカチュウになった。
【11/8追記】ブルー(リーフ)が登場!?
特別映像の最後に、一瞬うつっている少女は一体......?
— 【公式】ポケモン情報局 (@poke_times) 2018年11月7日
発売まであと9日💫
みなさん、楽しみにお待ちください👋👋https://t.co/iNCgIxedqN#ピカブイ pic.twitter.com/P2xUdA2Dwt
あのキャラにそっくりな少女が登場することが明らかになった。
まるでポケスペのブルー、というか初代公式攻略本に後ろ姿だけいた子だ。
FRLGの女主人公リーフを現代風にリファインしたキャラ、かもしれないが、格好はブルーに近い。
ポケモンLet'sGOピカブイについて発売前わかったこと・予想まとめ
- ポケモンGOユーザー向けのRPG
- joy-conや新デバイスを使った捕獲がメイン
- カントーのポケモンしか登場しない可能性もある
- 対戦勢には厳しいゲームかもしれない
- 今作は完全新作へのプロトタイプ?
- 平成最後のポケモンRPG
- メガシンカ続投
- 相棒わざやヒジュツが登場
- ブルー(リーフ)が登場?
ポケモンLet'sGOについての私見
私はポケモンは対戦が好きなので、それを求めているポケモンファンにとっては期待外れな作品になりそうでならない。そもそもオンライン対戦環境があるのかすら怪しい。
もっとも、長期的なポケモンの普及という目線で考えれば、このような取り組みは歓迎すべきものだ。今よりも幅広い層がポケモンを遊ぶことになれば、それは素晴らしい。
そしてこれはゲームフリークの誇り高きポケモンRPGである以上、ナイアンティックのCEOの意見などすべて無視してしまうことに期待したい。
結論:対戦は全く期待しない方が良い。ポケモンGO的な、「まあこんなもんか」というそこそこの作品になりそう。
そういえば2人協力について触れなかったが、このブログをご覧になるような孤独な方々を傷つけたくないので、あえてスルーした。
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