グーグルのコアアップデートが5月6日に行われ、それ以降のアクセス・PV数が半減してしまった。
あれから2週間以上が経ち、一向にPV数が回復することなく今日に至る。
私は非常に善良な人間である。
だが、もっと過激な奴だったら、「もはやこうなってはGoogleを××すしかねえ」とブチ切れていたかもしれない。
まあ、私は極めて良識的な人間であるから、ありえないことだけど。
果たして何が起こったのか?
それでも当ブログに来てくれる、有難い読者の皆様のために、起きたことを説明しよう。
- 【起きたこと】主力記事の検索順位低下
- 検索順位における1位の重要性と、コアアップデートの意義
- 例のアレでコアアップデートの匙加減が強烈になったか
- 【メンタル的対処法】どうにでもなれ効果を意識する
- 【まとめ】Googleコアアップデートの不安への向き合い方
【起きたこと】主力記事の検索順位低下
最も痛いのは、記事の検索順位が下がったことだ。
サーチコンソール(※)の平均順位を確認すると、大して下がってもいないように見える。
(※Googleの検索順位が分かる 、公式の便利ツール)
だが詳細に調べていくと、主力記事の平均順位は軒並み下がってしまったことが明らかになる。
検索順位が下がった例
例えばこの記事だが、「フェイスリグ」というワードで、長年1位の座を守っていた。
それは、カタカナで「フェイスリグ」と検索する人にスポットをあて、その人が欲しいであろう情報を丁寧に記した結果だった。
しかしながら現在は、より新しく、より信頼性が高そうな企業サイトにその座を奪われることになった。
この記事も「Switch DL版 メリット」などで1位を獲得して、ずっと当ブログのエースであったが、軒並み順位が下がった。
本筋のキーワードでは割と1位か2位を獲得しているようだが、「DL版 メリット」などでの順位が下がったようだ。
現在はより小洒落たデザインで、情報も新しく、親切設計のサイトが、本記事より上位に来ている。この点は異論はない。
検索順位における1位の重要性と、コアアップデートの意義
検索順位において、1位と2位は全く違う。
「2番じゃダメなんですか」と言っていたお偉いさんもいたが、世の人は2番に対して冷たい。
ほとんどの人間は、検索して出てきた1番上のサイトをクリックする。私もそうする。
2位以下のサイトをクリックする場合は、よほどヒマな人なのか、1位のサイトがよほど役立たずだった時くらいしかないだろう。
ただ1位のサイトがあまりにも完璧で難攻不落だと、新規にネット上でその情報について扱おう、という発信者は減少する。
競争が無ければ、質が向上することもない。
そうなれば、ネットを紙の本にも負けない集合知にしたいGoogleとしては、望むところではない。ずっと同じ本を店頭で推している本屋など存在しないのだから。
だから、コアアップデートをして、度々順位の入れ替えを行なっていると推測できる。
例のアレでコアアップデートの匙加減が強烈になったか
Googleのコアアップデート自体はそれなりの頻度でやっているものであるが、今回はその順位調整のさじ加減がやり過ぎのレベルだった。
少なくとも、私のサイトでここまで被害を受けたことはない。
過去1年の検索流入者の変動を見ても、今回の件が最もダメージを受けている。
(なお8月頃、一瞬だけ全てが下がったのはドメイン更新忘れで、少しの間ドメインそのものが凍結したため。)
今回の場合、世界で大流行中の「コで始まるアレ」も影響を与えている可能性がある。
(このように書いた理由は、その文字列だけでデマサイトと認定されかねないための防止策である)
根拠は、そのコンテンツは、同じGoogleが運営するYouTubeでも厳しく監視されているからだ。
ツイッターなどでコアアップデートに調べると、個人サイトの運用者は軒並み「アクセスが減った」と悲鳴をあげている。
増えたと自慢してる人は、ほとんどいない。
デマを広めかねない個人サイトよりも、企業系サイトを検索順位で上にした方が、まだリスクが少ない、と判断したと推測する。
ドメインの信頼性にも、より重きを置いたのかもしれない。
つまり◯◯◯.jpという部分がより古く、権威あるサイトで使われてきたかを重要視しているのではないか、と推測される。
【メンタル的対処法】どうにでもなれ効果を意識する
ブログを書く時のモチベーション維持法などは、また別記事でお伝えしたい。
一つだけこの記事で、こういう場合におけるメンタル的な対処法を意識するなら、それは「どうにでもなれ効果」を意識しようという事だ。
このブログは、これまで幾度もアクセス数の低下を経験して来た。
時にはドメインを更新し忘れたり、しょうもない理由でアクセスが減った事もあった。
こんな時は「もうどうにでもなーれ」という気持ちになりがちだ。
というか、計画通りに行かなかった時に、人間はそのような思考に陥りがちだという事が、カナダのトロント大学の教授が提唱している。
そのまんまだが、これを「どうにでもなれ効果」(The What-The-Hell Effect)と呼ぶらしい。
このような状態になりやすいという事を知識として仕入れておくだけで、ある程度対処できる。
つまり、このような気持ちになるのは当然のことで、特段に自分に厳しくする必要などないということだ。
つまり検索順位がどうなろうと、基本的にやることは変わらない。
読者にとって良いものを届けるだけだ。
【まとめ】Googleコアアップデートの不安への向き合い方
もしアップデートで不安になっているなら、いや、不安になるのは当然だ。
そんな時は、なんのためにブログを書いているかを、今一度思い出すべきだ。
- 表現のため
- 収入のため
- その両方
主にこの2つないし3つの理由だろう。
まず、1.表現のためならば、Googleの検索順位など気にする必要はない。
自分を見てもらいたいからとか、記録のためだとか、そういう理由で書いてるのならば、自分の気持ちに素直になればいい。
気持ちを解放するためにブログを書いているのに、GoogleのAIへの点数稼ぎなど考えだしてどうする?
それこそ本末転倒だ。
それに結局は、自分に素直に書いていた方が、読む人も魅力を感じ、検索順位も上がる。
まあ、完全にビジネスと割り切っている人に比べれば、見劣りするかもしれないが、それだけのことだ。
次に2.収入のためなら、まあ心中穏やかではない。
現に私とて、このブログで僅かな収入を得ているし、更なる収入アップを夢見ていないわけではない。
忘れてはならないのが、どんなビジネスでも人と人の関わりで成り立っているということだ。
デジタルやAIな世界な故、彼方に忘れられがちではあるが、究極的には、あらゆるビジネスは人対人の世界である。
結局、説得する相手は常に人ならば、何も検索流入に頼るばかりが筋ではない。
むしろ検索流入のみに頼ったビジネスモデルは、必ず今回のような破綻や困難に直面する。それは非効率的だし、ものすごくリスキーだ。
その観点に立つと、個人ブログは広告収入で利益を挙げようという考え方も、ちょっともう古くさいのかもしれない。
だってあまりにも間接的だから。
もっと読者との間で信頼関係を築き上げ、noteだとかで、記事そのものを売ったりした方がいい。
これは何も私が言い出したことではないが。
3.その両方のような、相混じった気持ちだと少し厄介だ。というか私もこの立場だ。
だが、結局は1.2で述べたことと同じことだ。
まとめると、
- ブログを書く行為は、GoogleのAIに対する点数稼ぎではない。真の読者は人間で、Googleの先にいることを心がける。
- 自分が書きたいもの・書けるものと、読者が読みたいもの・必要としている情報、その妥協点を探す。
- 人を集める方法だって、別にGoogle検索だけじゃない。
そして気張らないことが何より大切である。
伸び悩んでどうしようとか、そんなことを考える時間が私にもあったが――というか実を言えば今もあるが――ハッキリ言ってそれは無駄な時間だった。
伸びるブログっていうのは、読者の「知りたい」に的確に答えてくれて、なおかつ見やすい、読者に感謝されるブログ。ただそれだけのこと。
でも別に伸びなくても、好奇心を持って日々情報を仕入れ、そこから自分の心情や知識を書いていく。
ブログってそれでいいはず。
だって楽しくなるためのものなんだから。
嫌になったら、離れればいいだけなんだ。