先日、スクウェア・エニックスがドラゴンクエスト11のブランド力に依存しまくったCMをしていたことを話題にした。
その一方で、シリーズの歴史など全くないところからヒット作を生み出そうとしている、野心的なメーカーがある。
それがレベルファイブであり、8月10日に発売する「スナックワールド トレジャラーズ」である。
アニメは正直それほど面白くない
レベルファイブはこれまで、クロスメディアコンテンツと称して、「イナズマイレブン」、「ダンボール戦機」、「妖怪ウォッチ」をヒットさせてきた。
まあ、要はアニメ化前提の企画で、アニメと連動しながらゲームを売り出していく戦略だ。近年のゲーム業界ではもはや当たり前のビジネスモデルになっている。
レベルファイブはその中でも特に商売上手だ。「妖怪ウォッチ」ではさらにメディアのすそ野を広げ、「妖怪メダル」というゲームと連動するメダルを売り出すことでメガヒットを記録した。
そして今回のテーマである「スナックワールド」も、すでに4月からフルCGのTVアニメを放送している。
それなのだが、これが絶妙に面白くない。
私は「イナズマイレブン」は全シリーズ楽しんで見ていたし、「妖怪ウォッチ」も見ていなかった時期はあれど、今では毎週見ている。
それらに比べると、「スナックワールド」はやや面白くない。
竹達彩奈が口うるさいヒロイン役(マヨネ)で出演しているのが最大の良い点で、クレイアニメ風CGのクオリティも素晴らしい。
だが、笑いのセンスが少し私と合わないようだ。このアニメのネタがどの年齢層を意識しているのかは、よくわからない。
またビジュアル面も好みではない。手描きのアニメか、セルルックのCGだったらまた評価は変わっていたのだろうが……。
それでも段々と良くなっては来ているので、今後には期待したい。竹達彩奈がたくさんしゃべるので見るモチベーションになる。
肝心のゲームの特徴は
ジャンルはアクションRPG。
異世界なのにスマホやコンビニがあるのを世界観の特徴としている。ハイパーカジュアルファンタジーだとか。
グラフィックは、ドラゴンクエスト11の3DS版同じくらいか。
最大の特徴は、お菓子についてくる玩具と連動してゲーム内の装備やサポートキャラが手に入ることだ。だからスナックワールド(お菓子の世界)という名前らしい。
この時点で、若干アコギな売り方というか、商売上手というか。
まあ詳しくは製品版を遊んで後程記す予定だ。
(追記)書いた。↓
スナックワールドの将来性
レベルファイブは、ヒット作を数多く作ってきたことで有名だが、台無しにすることでも有名だ。
「イナズマイレブン」シリーズもアニメと連動し5年の間人気を誇ってきたが、通算6作目のシリーズタイトルが鳴かず飛ばずで終わると、2014年3月にアニメも終了し、一気にコンテンツは終焉を迎えた。
ことわっておくが、私はイナズマイレブンが好きで、アニメも無印のDVDを揃えている。ゲームも無印の2はかなりやりこんだ。
だが、最終シリーズの「イナズマイレブンGO ギャラクシー」はネタ切れ感に溢れており、色々と末期だと思った。
無意味にキャラをリストラし、新しいキャラばかりのチームで宇宙に行ってサッカーをする……。そんな迷走ぶりには呆れた。
日野晃博社長は、「シリーズを定番化することには興味がない」と語っている。彼はものすごく飽きっぽい性格なのだ。
ただそれでも、レベルファイブをメジャーにしたコンテンツを完全に消し去るのはまずいと思ったのか、イナズマイレブンの新作「アレスの天秤」が近々発売を予定している。アニメも10月から放送するようだ。
「イナズマイレブン」、「ダンボール戦機」、「妖怪ウォッチ」の例から見るに、少なくとも3年、長く行けば5年は続きそうである。
昨今、新規で2年以上続くコンテンツは中々作れないものだが、3年も続けば十分だろう。