やすおかのポケモンなどブログ

ポケモンの記事を書くと見せかけていろんなゲームの記事を書いてます。ポケモンは対戦派ですが、一番重要なのは楽しむこと。まだ見ぬ未開の地を求めて

【ポケモンアニメ20周年】今だから語りたいポケットモンスター ベストウイッシュの想い出

ポケモン映画・アニメ20周年

今年のポケモン映画は20周年を記念して、サトシとピカチュウの出会いの物語になることは皆さんも知っていると思う。

そしてポケモン映画と言えば映画前売り券の特典の特別なポケモンである。

若干あくどい商法だと批判されることもあるが、昨今の子供向け作品の劇場版では、劇場の前売り券や入場者特典で何かゲームで使えるアイテムがもらえるのは最早スタンダードになっている。

例えば最近はプリパラやアイカツ!、妖怪ウォッチや仮面ライダーなどでもそうしている。

ポケモンは前売り券に特別なポケモンをつける商法を2003年から取り組んでいた。正に時代を先取りしていた。

昨年、私事の恥ずかしい話だが私はボルケニオンをもらい忘れて大いに悔やんだ。あれは失敗したと今でも思う。まあアルセウスはもらったので、今はあまり気にしていないが。

 

さて、話題を今年の映画の前売り券特典に戻そう。今年はどんなポケモンがもらえるのか?昨年のアルセウスに匹敵するポケモンとなるとダークライかミュウかもらえても良さそうな気もするが――。

今年はピカチュウである。

 

 

 

「今さらピカ様か」と思ったあなたは不届きものである。ポケモンの顔として20年間作品の看板を背負ってきた大スターなのだから。

アニバーサリーイヤーにピカチュウほどふさわしいポケモンはいない。

そしてただのピカチュウではない。サトシがシリーズごとに被っていたキャップを被ったピカチュウ6種類のうちどれかがもらえるのだ。

もらえるピカチュウは受け取り時期によって異なる。つまり全6種コンプリートするには9000円出して前売り券を6枚買わなければいけないのだが……。

その是非について話し出すとキリがないので今日はやめておこう。

現在6月1日~6月12日までの間はサトシがイッシュ地方を旅していた頃に被っていた帽子をかぶったピカチュウがもらえる。

ポケットモンスター ベストウイッシュの好きな点と世間での批判点

やっと本題に入る。お待たせした。

私はアニメポケモンの中でもこの頃の「ポケットモンスター ベストウイッシュ」が特に好きだ。中でもシーズン1が1番好きだった。

今ではamazonプライムビデオなどで全話見ることができる。いい時代になった。


しかし、世の中の評判というか、批判が多いシリーズなのもまた事実である。私が好きな点と世の中でよくある批判をまとめた。

 

私が好きな点

  • アイリスがかわいい。しかも声優が当時19歳の悠木碧だ。
  • デントの奇行が面白い。
  • ポケモンだけでなく、個性豊かな準レギュラーの人間キャラにもスポットをあてている。
  • 主人公やライバルキャラがあっさり負けるなど、予測できない展開。(ドンバトルなど)
  • 時に「カブトボーグ」のようなツッコミどころ満載な脚本。(エアバトル、回想シーンの捏造など)
  • ロケット団があまり登場せず、従来のテンプレにならない自由なストーリー作りができている。バトルが全くない回も多い。

 

よくある批判

  • アイリスがかわいくない。
  • タケシは残してほしかった。
  • サトシの性格がおかしくなり、弱くなりすぎている。(特にカミツレ戦での愚行)
  • ピカチュウの扱いが悪い。やはり弱くなりすぎ。
  • ロケット団が何がしたいのか分からないシリアスな悪役になっている(後に元通り)
  • ライバルキャラ・シューティの存在意義。
  • ゲームに出てる人気キャラの性格を変えすぎ。(特にフウロ)
  • サトシやロケット団の手持ちで極端に出番が少ないポケモンがいる。
  • イッシュリーグ編にドラマがない。

参考にしたサイト

ameblo.jp

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

今回はこれらの不満・批判点をふまえたうえで、アニメBWの魅力を思い出していきたい。

 

 

 アニメのアイリスがかわいくない?

いやアイリスはかわいいだろう。以上。

としたい所だが、ゲーム版の純粋な妹的キャラであったアイリスが、アニメ版で上から目線で生意気な野生児キャラになってしまったことに反感を覚える人が結構いたことは知っている。

既に13年ほどのキャリアを積んでいたサトシさんを「子供ね~」と批判する姿が、まるで的外れに感じたのも事実。(少なくとも序盤は)

だが「子供ね~」という口癖は自分自身が未熟な子供だと内心わかっているからで、少しでも大人になりたいという成長願望の表れでもある。

つまりアニメのアイリスは向上心に満ちたキャラなのだ。ゲーム版の天才的なキャラとは別方向の魅力がある。

 

アイリス1
出典:Amazon CAPTCHA

過去には成長したくてポケモンスクールに通っていたが、周りと馴染めず挫折したエピソードも。シーズン2・17話「ソウリュウジム! アイリスVSシャガ!!」

 

 

あと信じられないことに、見た目がかわいくないと言う人もいるらしい。信じられん。こういう意見は単なるレイシストなので無視しよう。

またアイリスのかわいさには、声が当時10代~20代初頭の悠木碧が演じていたからという補正も大きい。この点は認める。

 

アイリスのおススメエピソードには第56話「アイリスとモノズ!育て屋修行!!」を挙げておこう。ドンバトルでの雄姿やラングレーとのライバル対決も捨てがたいが。

このエピソードではトレーナーに捨てられてしまったかもしれないモノズとアイリスが仲良くなる様子が丁寧に描かれ、最後にはモノズとお別れになりアンニュイな表情になる。珍しい一面のアイリスが見られる。

アイリス2
出典:Amazon CAPTCHA

おそらく最高に気合を入れて描かれたアイリスだ。顔の横にポケモンのタマゴがいるように見えるが、実際はキバゴだ。

これを見てもまだアイリスはかわいくないとか言う人がいたら正気を疑う。

 

余談だが、この回で作画監督の岩根雅明さんはベテランのアニメーターで、無印の2年目から2017年現在に至るまでずっとポケモンの作監に入り、制作現場を支え続けている。1話分の原画を1人で仕上げてしまうこともある。ポケモンファンならぜひ知っておいてほしい。

 

まとめ:アイリスはアニメもゲームもかわいい。

 

タケシの離脱

オレンジ諸島編の離脱を除いて、アニポケに12年程出演していたタケシがいなくなってしまったのは確かにショックだった。

しかし冷静になってみると、12年という歳月はそれだけで偉大ではないか。

普通アニメキャラは朝や夕方アニメでも1年、長くても3~5年ほどでもう会えなくなってしまう。

タケシは12年という偉大な足跡を残した。それはケンジやデントやシトロンでも成し遂げられなかったことだ。

今となってはそう言えるだろう。

 

そして、タケシの代わりに入ったデントの奇行っぷりは最高に笑えた。タケシのお姉さんネタにマンネリを覚えていた私には当時とても刺激的だった。

デント
出典:Amazon CAPTCHA

 

第14話「シッポウシティ!博物館で大冒険!!」でデスマスに取りつかれたのを皮きりに、ポケモンソムリエという名のお笑い芸人として大活躍した。

デント2
出典:Amazon CAPTCHA

第82話「映画対決!出撃イッシュ防衛隊!!」より

 

タケシとデント
出典:Amazon CAPTCHA

また最終回後の特別編ではタケシとの共演も果たした。こちらも名エピソードだ。

 

まとめ:タケシはすでに十分なレジェンドキャラ。デントは後継者として素晴らしい役割を果たした。

 

 

サトシの性格、弱体化

前作DP編のラストでもう少しでリーグ優勝かという所までに迫ったサトシ。

しかし、なんとしてもリーグ優勝は避けたいスタッフの陰謀により、準決勝でダークライやラティオスで無双するトレーナー・タクトの前に敗れてしまった。

それでもシンオウリーグベスト4とは素晴らしい実績である。当時のサトシの最高記録だった。

 

さてそんなサトシがイッシュ地方ではどんな活躍を見せるのかというと、緒戦で新人トレーナーのシューティに負ける、タイプ相性や技の効果を忘れるなど、人格が変わってしまったのではないかと疑われた。

見た目の変化も顕著で、カラーコンタクトをいれたようだった。

中でも特にひどかったのは第50話のカミツレとのジム戦である。主なあらすじは以下のようなものだ。

この試合、サトシは一晩作戦を練り込んで試合に臨んだ。

その作戦とはガマガル1体で完全勝利するという作戦でもなんでもないもので、ジム戦にもかかわらず他に手持ちを連れてこなかった。(ピカチュウは除く)

そしてガマガルがエモンガに倒されると、試合中にポケモンセンターに直行しツタージャを連れてくるという前代未聞の愚行を見せた。完全にカミツレさんを侮辱していた。

サトシの愚行
出典:Amazon CAPTCHA

↑試合中にポケセンに行ったサトシ

 

この試合では珍しくレフェリーが「次のポケモンを早く出さないと試合放棄とみなす」と警告していたが、試合中ポケセンに行ったことはお咎めなし。レフェリーもサトシに買収されていたのかと思うくらい変だった。

さらにサトシはツタージャの性別やメロメロの効果を忘れ、飛行技が草タイプに抜群なのすら忘れるという失態を犯す。初心者ならともかく15年近いキャリアにあるまじきミスだった。

必死に戦ったツタージャは無能なトレーナーのせいでなすすべなく敗れ、体も名誉も傷つけられてしまった。

その後ピカチュウの奮起により何とか勝利をおさめたサトシだったが、この試合ではむしろサトシの無能・慇懃無礼・傍若無人な面ばかりが際立ってしまった。

しかもカミツレはゲームで人気キャラだったので、余計に注目を集めてしまったのだ。

もちろんこの回のサトシの「試合中にポケセンに行く」行動は対戦相手及びバトルそのものへの侮辱であり、許されざるものだ。

しかし私は「カブトボーグ」や「ギガントシューターつかさ」のようなノリが好きだったのでコメディとして大いに楽しむことができた。当時はポケモンもこういう路線に舵を切ったか、と思ったものだ。

 

とはいえ、夜19時枠のアニメという制約は、サトシの横柄な態度を許さなかった。メインターゲットが子供たちのアニメである以上、主人公には模範的な振る舞いが求められる。

TPOというものはある。あれは子供たち向けのアニメの主人公として、ふさわしいものではなかった。

そのため、BW編後期にはこのような野蛮な振る舞いは見られなくなり、後のXY編では「おバカでマイペースな主人公」から「頼りがいがあり女の子にモテる主人公」へと変わっていった。

 

さて、あまりにもネガティブな話が長くなってしまったのでBWサトシの良い所も挙げたい。

例えば女装だ。

サトシとデント女装
出典:Amazon CAPTCHA

 

シーズン2・14話「世界一華麗なポケモン!? チラチーノVSツタージャ!」では初代のタマムシジム編にも負けず劣らずのかわいいサトミちゃんが見られる。

ちなみにこの回は沢城みゆきが高飛車なキャラでゲスト出演し、最後はアイリスに泥の中に突き落とされた。

 

まとめ:序盤や一部の回におけるサトシの行動はギャグとして見れば面白い。が、真面目に見る人には擁護できない程ひどい。とは言え、日常回では良いエピソードもある。

 

 長くなってしまったので、人間の主役3人について書いたところで次回に続く。